シラバス情報

授業科目名
国際関係論入門 (全学共通科目)
(英語名)
Introduction to International Studies (全学共通科目)
科目区分
全学共通科目
-
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
1年
ナンバリングコード
IA9991GCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
木村 出
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標1/目標4/目標10/目標16/目標17
オフィスアワー・場所

講義終了後、教室にて

連絡先
Kimura.Izuru@jica.go.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
全学DP
3-2◎/4-1〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】

現在の世界は、「複合的危機」のもとにある。変化が激しく複雑な現代の国際関係の中で、国際社会が目指すべき未来や日本が果たすべき役割について、履修者が自ら能動的に考えるための視点を習得することを目的とする。

【到達目標】

  • 第二次世界大戦後の大枠の国際秩序の変遷、背景にある歴史・価値を理解し、履修者が自ら説明できる。
  • 履修者が関心ある国をケースとして、国の概要や課題、日本との関係を分析し、自ら表現できる。
  • 現代の世界の課題を理解し、日本の課題と関係づけ、それらの解決のための日本の役割、自らの役割を考察し、提案・表現できる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:  複合的危機の世界の中で日本の役割を考える
キーワード: 国際関係、国際協力、SDGs、平和構築、JICA、人間の安全保障
講義内容・授業計画
【講義内容】
・現代の国際関係の背景にある第二次世界大戦後の歴史を辿る。
・現在の世界の事実関係(人口動態、政治体制、安全保障など)を学ぶ。
・ケースとして個々の履修者が関心ある国を選択し、国の概要・課題・日本との関係を分析する。
・世界の課題と日本の取組を学び、今後のよりよい世界に向けて、日本が果たすべき役割を考えるとともに、履修者自身が当事者として何ができるかを考える視点を得る。
・履修者各自がPCを持ち込み、講義の中で資料を作成していく。
【授業計画】
<Ⅰ.世界を知る>
1.イントロダクション: 講師の歩みの紹介・履修者の関心の確認
2.世界の「ファクトフルネス」: 人口動態、政治体制、安全保障など
3.歴史に学ぶ(1): 日本と世界の関わり
4.歴史に学ぶ(2): 20世紀—第二次世界大戦後〜冷戦
5.歴史に学ぶ(3): 冷戦後
<Ⅱ.世界との関係を築く・深める>
6.国を見る視点: 政治・経済・社会・文化
7.ケース・スタディ中間発表(1)
8.ケース・スタディ中間発表(2)
国際協力の潮流: 南北問題、MDGsからSDGsへ
<Ⅲ.日本にできること、自分にできることを考える>
10.国際協力の主なアクターと日本の取組の特徴
11.日本の国際協力(1): 人間の安全保障・質の高い成長
12.日本の国際協力(2): 青年海外協力隊(ゲスト・スピーカー①)
13.日本の国際協力(3): 防災・兵庫県の国際協力(ゲスト・スピーカー②)
14.日本の強みを考える
15.検討: 「信頼で世界をつなぐ」には?

教科書
北岡伸一『世界地図を読み直す 協力と均衡の地政学』(新潮選書、2019年)
追加する場合は講義中に都度伝える。
参考文献

野林健、納家政嗣『聞き書 緒方貞子 回顧録』(岩波書店、2015年)

五百旗頭真、伊藤元重、薬師寺克行『岡本行夫 現場主義を貫いた外交官』(朝日新聞出版、2020年(単行本は2008年))

岡本行夫『危機の外交 岡本行夫自伝』(新潮社、2022年)

高坂正堯『歴史としての二十世紀』(新潮選書、2023年)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安

【予習】履修者が関心のある国の概要や経済社会の課題、日本との関係に関し、信頼できる情報源のHP等から自ら情報収集する。30分程度。



【復習】なし。
アクティブ・ラーニングの内容

各履修者はPCを講義に持ち込み、講義の中で講師との対話を通じて情報収集し、メモ・資料を作成し、発表・議論する。

成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】

講義を通じて作成するメモ3点の記載内容を基準とする。

【成績評価の方法】






メモ3点と受講態度(積極的な発言・質問等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
学内システム「ユニバーサルパスポート」を通じて提出メモへのコメント等をフィードバックする。内容に即して講義時に口頭でもフォードバックする。
履修上の注意・履修要件
  • 高校レベルの世界史に関する知識があることが望ましい。
実践的教育
講師は日本政府の開発協力(ODA)の実施を一元的に担う国際協力機構(JICA)の職員。現在は関西センターの所長。これまでに約50ヶ国を訪問して開発協力の実務経験を豊富に有する講師が、実際の現場での体験も紹介しながら解説、説明する。講義内容に即し、当該分野に精通した実務者をゲストスピーカーとして招き、講義内容を厚くする。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。