シラバス情報

授業科目名
防災ゼミナールⅠ (防災教育科目)
(英語名)
Disaster prevention seminar I (防災教育科目)
科目区分
副専攻科目
対象学生
全学部(全学共通科目、教職課程科目、副専攻科目)
学年
カリキュラムにより異なります。
ナンバリングコード
KD9992MMA7
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
松川 杏寧、青田 良介、浦川 豪、馬場 美智子、阪本 真由美、澤田 雅浩、紅谷 昇平、永野 康行、谷口 博、平井 敬
所属
減災復興政策研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11
オフィスアワー・場所
講義終了後、次の講義開始時間まで講義室にて
連絡先
anna.matsukawa@drg.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】
本講義では、第1回のガイダンスの後、災害科学領域・減災コミュニケーション領域・減災復興ガバナンス領域のいずれかを選択して履修する。
(災害科学領域)
地震発生メカニズムと地震動に対する建物安全性および気象災害を引き起こす現象の発生メカニズムを理解するための基本的な研究手法を習得することを目的とする。
(減災コミュニケーション領域・減災復興ガバナンス領域)
減災復興学に関する幅広い知識、学び考えたことや経験を仲間たちと共有し、⾃ら感じ、何ができるのかを考えながら、現場⼒を磨くことができる演習、コミュニケーション能⼒を⾼め、実践⼒を⾝につけることができるフィールドワークを実施する。
【到達目標】
(災害科学領域)
地震発生メカニズムと地震動に対する建物安全性および気象災害を引き起こす現象の発生メカニズムを理解するための基本的な研究手法を説明できること。
(減災コミュニケーション領域・減災復興ガバナンス領域)
フィールドワークを通して現場⼒を習得すること、および学⽣どうしで議論し協⼒できること。


授業のサブタイトル・キーワード
授業のサブタイトル:現場⼒とコミュニケーション能⼒向上、減災復興学における基本的な研究手法習得のための講座
キーワード:地震災害のメカニズム、耐震安全性、気象災害、現場⼒、コミュニケーション能⼒
講義内容・授業計画
【講義内容】
(災害科学領域)
減災復興学の災害科学領域における基本的な研究手法を説明し、実習を行う。また、その結果について分析と考察を行い、成果を取りまとめる。
(減災コミュニケーション領域)
本講義では、神戸市が経験した災害に係る文献調査、現場調査等を実施し、とりまとめる。また、地域住民主体の地域防災活動のプロセスに参画し、そのプロセスを通して阪神・淡路大震災の体験等を聞き、とりまとめる。
(減災復興ガバナンス領域)
本講義では、兵庫県が経験した災害に係る文献調査、現場調査等を実施し、災害からの復興を中心に学ぶ。また、地域住民主体の地域防災活動のプロセスに参画し、そのプロセスを通して阪神・淡路大震災からの復興体験等を聞き、とりまとめる。

【授業計画】
(災害科学領域)
 1.ガイダンス:本講義の目的と達成目標(全教員)
 2.イントロダクション:近年の気象災害の概要、地震動と建物安全性について(永野、谷口、平井)
 3.気象観測の原理(谷口)
 4.気象観測(1)風速測定(谷口)
 5.気象観測(2)雨量観測(谷口)
 6.気象観測データ解析(谷口)
 7.地震の発生メカニズム(平井)
 8.地震動の発生メカニズムとモデル化(平井)
 9.時系列データの分析法(平井)
10.地震動データのスペクトル解析(平井)
11.建築構造物の耐震設計の概要(永野)
12.建築構造物に作用する地震荷重(永野)
13.建築構造物の部材設計の概要(永野)
14.地震時における建物挙動(時刻歴応答解析の基礎)(永野)
15.まとめと評価:到達度の確認(永野、谷口、平井)
(減災コミュニケーション領域)
1. ガイダンス:本講義の目的と達成目標(全教員)
2. 阪神大水害とその後の治山対策に関する事前学習(浦川)
3. 阪神大水害とその後の治山対策に関する調査(浦川)
4. 湊川周辺地域の成り立ちと水害に関する事前学習(浦川)
5. 湊川周辺地域の成り立ちと水害に関する調査(浦川)
6. 災害の記憶継承に関する事前学習(阪本)
7. 復興に関するヒアリング・ケース1(阪本)
8. 復興に関するヒアリング・ケース2(阪本)
9. 復興に関するヒアリングのとりまとめ(阪本)
10. HAT 神戸地区における地域防災イベントに関する企画立案ワークショップ(馬場)
11. HAT 神戸地区における地域防災イベントに関する企画発表(馬場)
12. HAT 神戸地区における地域防災イベントの準備作業(馬場)
13. HAT 神戸地区における地域防災イベント実施(馬場)
14. HAT 神戸地区における地域防災イベントのふりかえり(馬場)
15. まとめと評価:到達度の確認(松川)
(減災復興ガバナンス領域)
1. ガイダンス:本講義の目的と達成目標(全教員)
2. 阪神・淡路大震災後のまちの復興に関する事前学習(澤田)
3. まちの復興に関する文献調査(馬場)
4. ディスカッション(澤田・青田・紅谷・馬場)
5. まちの復興に関する現地調査:鷹取(澤田)
6. まちの復興に関する現地調査:長田(青田)
7. まちの復興に関する現地調査:六甲道北(馬場)
8. まちの復興に関する現地調査:六甲道南(紅谷)
9. 復興まちづくりに関する調査とりまとめ(澤田・馬場)
10. HAT 神戸地区における地域防災イベントに関する企画立案ワークショップ(馬場)
11. HAT 神戸地区における地域防災イベントに関する企画発表(馬場)
12. HAT 神戸地区における地域防災イベントの準備作業(馬場)
13. HAT 神戸地区における地域防災イベント実施(馬場)
14. HAT 神戸地区における地域防災イベントのふりかえり(馬場)
15. まとめと評価:到達度の確認(馬場)





教科書
参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安

【予習】授業に際して指⽰する項目の事前調査 (30 h)
【復習】実習、演習のふりかえり (30 h)

アクティブ・ラーニングの内容
(災害科学領域)
減災復興学(災害科学領域)における調査・研究手法の演習
(減災コミュニケーション領域・減災復興ガバナンス領域)
フィールドワークと地域防災活動およびふりかえり
成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】
講義目的に記した内容を理解し、講義目的の知識を習得できた者に単位を授与する。講義目的・到達目標に記載する能⼒(知識・技能、思考⼒、判断⼒、表現⼒等)の到達度に応じてSからCまで成績を与える。
【成績評価の⽅法】
各回の講義の理解度(40%)と到達度の確認(60%)により評価する。講義目的・到達目標に記載した能力の到達度に応じてS(90 点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C (60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

課題・試験結果の開示方法
到達度の確認(第15回)の結果は、別途指⽰する⽅法(第1回ガイダンス)によりフィードバックする。
履修上の注意・履修要件

・副専攻「防災リーダー教育プログラム」の専門教育科目(必修科目)である。
・演習に関する情報はユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能にて適宜掲⽰する。
・レポートおよびプレゼンテーション資料の作成において生成AIを使用しないこと。使用したことが判明した場合には単位を認定しない。

実践的教育
様々な被災地の被害や復興の状況の知識を有する教員が演習を実施する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。