シラバス情報

授業科目名
意思決定会計論 (国際商経・専門科目)
(英語名)
Decision Accounting (J) (国際商経・専門科目)
科目区分
専門教育科目
対象学生
国際商経学部
学年
2年
ナンバリングコード
KCCBK2MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
頼 誠
所属
社会科学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
簡単な質問は講義後,教室にて。
連絡先
yori@acs.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1〇/2〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
・企業におけるコスト・マネジメントが企業経営においてどのような役割を果たしているのかを理解すること。
・意思決定において役立つ、制度会計にない原価概念を知り、さまざまな管理会計情報がどのように利用されているか、また、その問題点はどこにあるかを知ること。
・コスト・マネジメントとマネジメント・コントロール、他の経営学との関係がわかること。
【到達目標】
・本講義を受講することにより,管理会計の基本が身につき,専門書を自分で読めるようになることを到達目標とする。
授業のサブタイトル・キーワード
戦略的コストマネジメント,品質管理,ABC/ABM, 意思決定,差額原価収益分析,企業戦略,事業戦略
講義内容・授業計画
【講義内容】
 管理会計は、業績管理会計と意思決定会計から構成される。本講義では「制度ではない原価計算目的」の一つである「意思決定目的」に役立つ会計情報の作り方・使い方について学ぶ。部品を自製するか外注するかといった業務的意思決定だけではなく、設備投資、M&A、研究開発投資などの多額の資金を必要とし長期的・戦略的観点が重要となる戦略的意思決定についてとりあげる。厳しい競争環境下では、「単なるコスト引き下げ」だけでは企業は競争に勝てない。そこで出現したのが数々の「戦略的コストマネジメント」の技法であり考え方である。
本講義は業績管理会計論を受講してからとってもらった方が理解しやすいし,管理会計の全体を鳥瞰するには,両方をとる必要がある。
【授業計画】
1. コスト・マネジメントの意義と課題
2. 原価維持・原価改善・原価企画
3. 戦略的コストマネジメント
4. 品質管理と管理会計
5. 製品開発のための管理会計(1)
6. 製品開発のための管理会計(2)
7. 活動基準原価計算(ABC)
8. 活動基準原価管理(ABM)
9. 意思決定のためのコスト情報
10. 差額原価収益分析
11. 戦略的投資計画のための管理会計(1)
12. 戦略的投資計画のための管理会計(2)
13. 企業グループ戦略のための管理会計
14. 事業戦略のための管理会計(1)
15. 事業戦略のための管理会計(2) 
定期試験
                    ただし、順番は入れ替えることがある。

教科書
淺田・頼他『管理会計・入門(第4版)』有斐閣アルマ,2017年。業績管理会計論で使用する教科書と同一です。春学期に講義しなかった残りの部分について講義します。教科書の演習問題のヒントは、以下からダウンロードできます。https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641220966
参考文献
必要に応じて配布したり紹介します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】テキストの次回の該当部分を事前に読み,可能ならば設問を解いてみる(30h)
【復習】講義の済んだ部分について復習をする。テキストの講義に沿って,復習問題を解く。テキストは3回は読んで下さい(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
受講者が少なければ,授業中に質疑応答を行うことがある。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標の到達度に基づき、学部規程に従い成績評価の上、単位を付与します。
【成績評価の方法】出席を前提として、原則として期末試験の結果100%で評価します。
課題・試験結果の開示方法
定期試験については、学生の求めに応じて、出題の意図を公表します。
履修上の注意・履修要件
教科書の内容に加え,補足資料を配布して説明します。自分でどの部分の資料か整理してください。教科書は必ず読んでください。要点が書いてありますから。真剣に授業を受講する意欲のある人だけに履修して欲しい。単位が欲しいだけの人は、楽勝科目を選択すればよいでしょう。後から後悔することになるかもしれませんがそれは自己責任で。

実践的教育
該当しない。
備考
原価計算論、コストマネジメント論、業績管理会計論を先に履修していること。また,財務会計よりも経営学の知識のある方が望ましい。私は昨年3月、兵庫県立大学を退職し名誉教授となりました。「終わった人」である私の授業よりも、将来の自分にとって必要な科目をよく考えて、研究をしている若い先生の授業をとりましょう。 また、タイパの良い授業を受講する方がよい人、専門学校の勉強が忙しくて試験に受かるための勉強以外はしたくないという人も、他の授業を受けた方がいいかもしれません。じっくりと管理会計のおもしろさを学びたい人、春学期の授業よりも具体的な話をききたい人は来てください。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。