シラバス情報

授業科目名
社会情報科学のための数学 (社会情報・専門科目)
(英語名)
Mathematicsfor Social Information Science (社会情報・専門科目)
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
社会情報科学部
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCJBS1MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
東川 雄哉、宮崎 修一
所属
社会情報科学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
講義の前後に教室にて、もしくは、メールでアポを取った上で教員室にて。
連絡先
higashikawa@sis.u-hyogo.ac.jp
shuichi@sis.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
社会情報科学は、データ科学・統計学・計算機科学など、数学に深く根ざした分野を含んでいる。本講義では、社会情報科学を学ぶ上で必要となる数学の導入的内容を学習し、その基本的な考えを身に付けることを目的とする。

【達成目標】
  • 各回で学ぶ内容を理解し、それを応用して基本的な計算ができる。
  • 社会情報科学における数学の必要性・有用性を理解し、それを実践することや他人に説明することができる。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義の前半では、高等学校において履修する数学III範囲の微分・積分を改めて学習する。本講義の後半では、数学I・A・II・Bの内容を復習し、社会情報科学を学ぶ上で基礎となる数学、特に解析学・線形代数学・組合せ論・確率論・数理論理学の初等的内容を学習する。

【授業計画】
  1. さまざまな関数
  2. 数列と極限
  3. 微分の基礎①(定義、初等関数の導関数)
  4. 微分の基礎②(関数の積・商の微分、合成関数・逆関数の微分)
  5. 積分の基礎①(定義、初等関数の原始関数、不定積分、定積分)
  6. 積分の基礎②(置換積分、部分積分)
  7. 微積分の応用(関数の増減及び最大・最小、面積・体積の計算)
  8. 前半の総括と理解度確認
  9. 線形代数の基礎①(行列とは、行列の基本演算、逆行列、行列式)
  10. 線形代数の基礎②(連立一次方程式と行列、固有値と固有ベクトル、行列の対角化)
  11. 集合と写像
  12. 数え上げ
  13. 確率
  14. 命題と論理
  15. 証明法、後半の総括

※この授業においては生成 AI の利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。
教科書
テキストは使用しない。事前に講義スライドを配布する。
参考文献
  • 塩出省吾、上野信行、柴田淳子、中村光宏 著:『社会科学系学生のための基礎数学』 共立出版(2017)
  • イアン・ブラッドリー、ロナルド・L・ミーク 著、小林淳一、三隅一人 訳: 『社会のなかの数理、行列とベクトル入門(新装版)』 九州大学出版会(2014)
  • 皆本晃弥 著:『スッキリわかる線形代数』 近代科学社(2011)
  • 酒井文雄 著:『大学数学の基礎』 共立出版(2011)
  • 加納幹雄 著:『例題と演習でわかる離散数学』 森北出版(2013)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】
配布されたスライドに目を通し予習する。理解できない部分を予め把握しておく。1時間程度。

【事後学習】
講義中に理解できなかった部分を中心に、スライドやノートを見て復習する。必要に応じて教員に質問をする。3時間程度。
アクティブ・ラーニングの内容
理解度を確認するために、講義中に適宜問題を出す。問題を解く際に学生同士で相談することを推奨し、それにより教える力や教わる力を養う。また、学生はその解答を発表し、教員や他の学生はそれに対して質問やコメントをすることにより、コミュニケーション能力を養う。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
社会情報科学を学ぶ上で基礎となる数学を理解した者については、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】
出席を前提に、試験100%で評価する。ただし、平常点(レポートなど)を加味する場合がある。
課題・試験結果の開示方法
講義内で出した問題は、原則としてその講義中か翌週の講義中に解答や解説を与える。
試験問題に対する質問には、アポイントを取った上で教員室等で対応する。
履修上の注意・履修要件
毎回の講義は、前回までの内容を完全に理解している前提で行われるので、オフィスアワーを活用するなど、各自十分な復習をした上で講義に臨むこと。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。