教員名 : 西山 博幸
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授業科目名
国際経済学特殊研究
(英語名)
Advanced International Economics
科目区分
ー
主専攻科目
対象学生
社会科学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCEDS7MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
西山 博幸
所属
国際商経学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
研究室(A419)
来室希望の場合は、Emailにて事前に問い合わせること。 連絡先
nisiyama@em.u-hyogo.ac.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
ー
研究科DP
1◎/2◎/3◎
全学DP
ー
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
【講義目的】
学生が、貿易・海外直接投資(以下、FDI)に関する専門的知識ならびに関連分野の先行研究の成果に関する知識を習得し、理論的枠組み(理論モデル)の開発とそのモデルを用いた理論分析による検証、そしてその結果を踏まえた政策提言を行う能力を培うことを目的とする。 【到達目標】 1.先行研究を網羅的に把握し、体系的に整理すること。 2.重要命題の設定と適切な理論的枠組みを構築・アレンジすること。 3.経済モデルを用いた理論的検証を行うこと。 4.理論的検証結果を踏まえた政策提言が行えること。 授業のサブタイトル・キーワード
【サブタイトル】
貿易・FDI理論に関する知識習得と先端的な分析手法に習熟するための国際経済学特殊研究 【キーワード】 貿易・FDI理論、独占的競争モデル、新貿易理論、新新貿易理論 講義内容・授業計画
【講義内容】
本演習では、国際貿易・海外直接投資(FDI)の理論を講義する。主に独占的競争モデルを用いた理論について解説する。また関連literatureの紹介やモデルの背景などについても学ぶ。 【授業計画】 1 数学的手法の解説:微分法および積分法 2 貿易理論の系譜 3 新貿易理論1(Krugman, 1980):需要と価格の決定 4 新貿易理論2(Krugman, 1980):Home market effect 5 新貿易理論3(Krugman, 1980):新貿易理論の課題と新新貿易理論の登場 6 新新貿易理論1(Melitz, 2003):需要と価格の決定 7 新新貿易理論2(Melitz, 2003):企業の参入・退出行動とカットオフ生産性 8 新新貿易理論3(Melitz, 2003):集計変数 9 新新貿易理論4(Melitz, 2003):開放経済モデルへの拡張 10 新新貿易理論5(Melitz, 2003):貿易自由化による経済効果(輸送費の引き下げ・貿易相手国の増加) 11 FDIを含む新新貿易理論1(Helpman et al., 2004):背景と設定の概説 12 FDIを含む新新貿易理論2(Helpman et al., 2004):モデル解説と分析結果 13 異質性を含む貿易モデルの応用1:他分野への応用事例紹介 14 異質性を含む貿易モデルの応用2:モデル拡張のアイデア 15 独占的競争モデルの今後の展望 教科書
特定のテキストは使用しないが、参考までに下記の関連テキストを紹介しておく。
Krugman PR., Obstfeld M., Melitz M., International economics: Theory and policy. Markusen JR., Multinational firms and the theory of international trade. Helpman E. and Krugman PR., Market structure and foreign trade. Antras P., Global production. 参考文献
主に英文Journalに掲載されている論文を読む。特に下記は重要な文献である。これ以外にも、各自の研究テーマに応じた関連文献を読み込む。
Krugman PR., 1980, Scale economies, product differentiation, and the pattern of trade, American Economic Review, 70(5), 950-959. Melitz M., 2003, The impact of trade on intra-industry reallocations and aggregate industry productivity, Econometrica, 71(6), 1695-1725. Helpman E., Melitz M., Yeaple SR., 2004, Export versus FDI with heterogeneous firms, American Economic Review, 94(1), 300-316. 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】
参考文献等の講義内容関連箇所を事前に読み込むこと(各2時間) 【復習】 講義内容の理解を深め定着させるために講義ノートや配布資料等を読み直すこと(各2時間) アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
出席を前提に、研究発表(presentation・discussion)への取り組みを総合的に評価し、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。 【成績評価の方法】 研究発表への取り組み100%を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。 課題・試験結果の開示方法
授業評価アンケートの教員コメント欄に、試験結果に関するコメントもあわせて記載する
履修上の注意・履修要件
講義で用いるテキストや論文を事前に精読し、講義後はすぐに復習しておくこと。
実践的教育
該当しない。
備考
近年は、下記の研究を中心に行っている。
1.企業の異質性(Firm heterogeneity)を考慮した国際貿易・FDI研究 2.貿易、FDIと労働市場に関する研究 3.貿易、FDIと環境に関する研究 4.グローバル生産ネットワーク/グローバル・バリューチェーンに関する研究 英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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