シラバス情報

授業科目名
環境経済学特殊研究
(英語名)
Advanced Environmental Economics
科目区分
専攻科目
対象学生
社会科学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCEDS7MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
新澤 秀則
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標13
オフィスアワー・場所
クラスプロファイルで通知する。
連絡先
クラスプロファイルで通知する。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/2◎/3◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的: 気候変動枠組条約のもとでの、京都議定書の経験とパリ協定の試みとその現状、そして代替的国際制度の提案について、サーベイを行う。また、パリ協定のもとでの国内政策の動向として、欧州連合の排出権取引の成果と課題をサーベイする。
到達目標: 1)専門文献の内容を説明できるようになる。2)国際的気候変動対策と国内制度の動向と課題を説明できるようになる。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード
京都議定書、パリ協定、クライメイトクラブ
排出権取引、技術革新

講義内容・授業計画
講義内容
 気候変動枠組条約のもとで、京都議定書がつくられ、それはパリ協定に取って代わられた。しかしパリ協定も最終解ではないかもしれない。同時に、各国が国内政策を進めている。この講義では、適宜文献サーベイを行いながら、京都議定書の成果と課題を確認し、パリ協定の試みを把握する。また、その他の国際制度提案について、京都議定書やパリ協定との比較を行う。次に、国内政策のひとつとしての排出権取引について、欧州連合の排出権取引がどのように進化しているかを調べる。さらに、国内政策の重要な成果のひとつとしての技術革新について、近年の研究成果をサーベイする。

講義計画
1 京都議定書の特徴
2 京都議定書の成果
3 京都メカニズムとその成果
4 パリ協定における各国の目標の性格
5 パリ協定の透明性フレームワーク
6 パリ協定のグローバルストックテイク
7 ノードハウスによるクライメイトクラブ提案
8 他の国際制度案  
9 欧州連合の排出権取引
10 欧州連合の排出権取引の成果
11 排出権価格の安定化
12 国境調整
13 環境政策による政府収入の使途
14 環境政策と技術革新1
15 環境政策と技術革新2
 
   この授業においては、生成系Aiの利用については制限を設けない。ただし、この授業に関連して生成系Aiを利用した場合は、その内容を申告すること。     

教科書
文献レビューなので、書籍ではなく、論文がテキストになる。
William Nordhaus (2015) "Climate Clubs: Overcoming Free-riding in International Climate Policy," American Economic Review, 105(4), 1339–1370.
David Popp (2019) "Environmental Policy and Innovation: A Decade of Research," International Review of Environmental and Resource Economics,  105(3-4), pp 265-337.
その他
参考文献
「環境経済学研究」の配布物。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
学生も、文献を読むことが求められる。したがって、事前学習が各回3時間、事後学習では読み間違ったところの確認などで各回1時間となる。
アクティブ・ラーニングの内容
文献を読めているかどうかのチェックを講義中に随時行う。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
 専門文献の十分な読解力を獲得し、世界の気候変動対策と国内制度の動向と課題を十分に説明できるようになった者に単位を授与する。事前準備に十分な時間を割いているかどうかも加味する。
成績評価の方法
 平常点100%。文献の説明の適切さによる。
課題・試験結果の開示方法
文献の読み方が誤っている場合、不十分な場合は、逐次指摘する。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。