シラバス情報

授業科目名
中小企業経営革新
(英語名)
Business Innovation for SMEs
科目区分
発展科目
対象学生
社会科学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
KCMMS5MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
矢嶋 聡
所属
社会科学研究科

授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
研究室にて随時(事前予約)
連絡先
ユニバーサルパスポートの「授業Q&A」からお問い合わせください。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
目的は、以下の2点である。
目的①:中小企業が主体的に変革を遂げ、自らの存立基盤を継続的に獲得するプロセスを中心にいくつかの事例を取り上げながらグループに分かれて分析し(個人で行う回もある)、討議することによって中小企業の経営革新に関連する多様な知見を共有することである。
目的②:分析にあたって経営学上の理論や先行研究を積極的に活用し、それらを根拠として論理的に事象を整理、説明できること、さらに将来予測されることを中小企業経営者に対して論拠を持って助言できるようになることである。
留意点は、各自の私見や経験、勘よりもむしろ理論に基づいて説明することを重視し、それらを実践へ応用していくことである。

到達目標は、以下の4点である。
到達目標①:中小企業経営者の目線に立ち、事例から読み取った事象を俯瞰的に捉えるとともに、情報の整理を的確に実施することである。
到達目標②:中小企業の特性を十分に踏まえて経営革新の意義を理解し、分析に必要な戦略論や組織論、マーケティング論をはじめとする諸理論を使って説明し実践に応用することである。
到達目標③:事例分析ではグループに分かれて検討し(個人で行う回もある)、発表資料をまとめ、授業内でプレゼンを行うとともに、プレゼンの内容に関する質疑応答を実施するため、質問者・応答者の双方は的確に質問し、答えることである。
到達目標④:発表資料やレポートは、論拠とする理論、データ、資料などを積極的に調べ、それらの出所を明示して作成することである。
留意点は、グループに分かれて分析を実施するため、グループ内での貢献、協調、コミュニケーションを各自が十分に意識をし、メンバー同士を尊重しながら取り組むことである。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
講義内容
毎回課題を出すので、グループまたは各自が事例の分析を行う。課題は宿題として次回までに検討し、発表資料にまとめプレゼンを行う。学生同士がプレゼンに対して質疑応答する。発表が終わった後に解説およびフィードバックを実施する。なお、1回はゲストスピーカーによる講義を予定しており、実施回は決定次第周知する。

授業計画
第1・2回  中小企業経営革新論の概要とねらい
                   中小企業を取り巻く環境・中小企業政策と経営革新、イノベーションに関連する定義の整理
第3・4回  中小企業白書・小規模企業白書の活用(各自調査・発表)
                   中小企業の特性を踏まえた診断のポイント(グループディスカッション)
第5・6回  前週の課題発表
                   知的資産経営報告書・事業性評価の要点(グループディスカッション)
第7・8回  前週の課題発表
                   中小企業の再生計画実行と組織変革(グループディスカッション)
第9・10回     前週の課題発表
              異業種連携による地域活性化のための新規事業創出とチームビルディング(グループディスカッション)
第11・12回   前週の課題発表
                      中小企業の事業承継とリーダーシップ(ゲストスピーカー(予定))     
第13・14回 各自調査課題発表(学生同士での評価、討論を含む)
第15・16回 各自調査課題発表(学生同士での評価、討論を含む)
       まとめと振り返り
教科書
開講時に指示する。
参考文献
Fran Rees “Facilitator Excellence, Handbook: Helping People Work Creatively and Productively Together”『ファシリテーター型リーダーの時代』プレジデント社、2002年
Heskett.J.L, et al “The Value Profit Chain”『バリュー・プロフィット・チェーン』日本経済新聞社、2004年
Pink.D, “Drive”『モチベーション3.0』講談社、2010年
青木幸弘、他『消費者行動論』有斐閣アルマ、2012年
岩崎邦彦『スモールビジネス・マーケティング』中央経済社、2004年
金井壽宏、他『組織行動の考え方』東洋経済新報社、2004年
松尾睦『経験からの学習』同文館出版、2006年
和田充夫、他『マーケティング戦略 第6版』有斐閣アルマ、2022年
この他、適宜授業中に指定文献や推奨文献を明示する。

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
事前学習の内容は、毎回の課題に対する内容の検討および次回に実施する発表の資料作成準備である。
事前学習の時間は、各回5時間を目安とする。
グループワークの場合は、次回の発表までにグループ内でよく話し合ってください。
アクティブ・ラーニングの内容
グループワークを取り入れる。学生同士のディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法

成績評価の基準は、講義目的・到達目標の到達度に基づき、社会科学研究科規程に従い成績評価の上、単位を付与する。

成績評価の方法は、毎回の課題発表の内容、質疑の内容、討論への貢献に関して教員が行う(50%)。第13〜16回の各自調査課題発表は、発表者の課題発表の内容に関して学生も評価に加わる(50%)。
課題・試験結果の開示方法
毎回の課題に関するフィードバックは授業中に実施する。第13〜16回の各自調査課題発表は、学生の求めに応じて適宜行う。
履修上の注意・履修要件
毎回課題を出す。課題への取り組みは複数のグループごとに行うものと、個人ごとに行うものがある。これまでに履修した科目で使用した文献や推奨文献を参照しながら理論的に考察するとともに、テーマに沿った実務上の知見などを加えながらまとめ、次回の授業内で発表できるように準備すること。発表ののち、その内容に関する討議を行って気づきを共有し理解を深めていく。課題の検討や討議に当たっては積極的な議論への参加が望まれる。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。