シラバス情報

授業科目名
助産実習
(英語名)
Midwifery Practicum
科目区分
専門教育科目
対象学生
看護学部
学年
4年
ナンバリングコード
ANNBN4MCA5
単位数
8.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
実習 (Practical Training)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
岡邑 和子、相澤 千絵
所属
看護学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
各教員研究室又は実習施設内
事前にメールで予約を取ってください。
連絡先
岡邑 kazuko_okamura@cnas.u-hyogo.ac.jp
相澤 chie_aizawa@cnas.u-hyogo.ac.jp


対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
4◎/6◎/8◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【実習目的】
1.    正常な経過をたどる妊婦・産婦・褥婦および新生児に対して助産過程を展開しながら、対象に適した看護ケアを提供する能力を養う。
2.    助産の専門家としての基本を学び、助産師としての責務と倫理について理解を深める。
3.    実習医療施設の役割・機能を理解し、助産管理のあり様を学ぶ。

【到達目標】
1.    妊娠・分娩・産褥期にある女性と胎児・新生児及びその家族を対象として、対象に起きている現象を説明・記録することができる。
2. 対象に必要な支援を判断し、継続性と個別性を踏まえた助産実践計画を立て、説明・記録することができる。
3. 必要な支援について対象に説明し、適切な援助技術を用いて実践し、加えて実践内容とその結果を説明・記録することができる。
4.    医療チームの一員として、実践計画、実践内容とその結果について、自ら指導助産師に連絡・報告・相談をすることができる。
5.    地域における助産師の役割や機能及び、地域のニーズについて説明することができる。
6. 地域における助産師の活動のあり様を説明し、自らの考えを述べることができる。

授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:助産過程の展開、分娩介助技術
講義内容・授業計画
【実習内容】
受け持ち事例の助産過程を展開しながら必要な援助を実践し評価する。

【実習計画】
1.妊娠初期、妊娠中期の妊婦の妊婦健診時の受け持ちと必要な援助の実践:各1事例以上
2.妊娠末期から産後1か月までの継続事例(妊娠末期、分娩期、分娩後の母子への必要な援助の実践):1事例
3.分娩第1期から分娩後2時間までの受け持ち事例(分娩介助実習):9事例程度
4.分娩後の母子を受け持ち、必要な援助の実践:3事例以上
5.分娩直後の新生児に必要な援助の実践:3事例程度
6.   集団指導の見学:1回以上
7.   経腹超音波演習、会陰切開及び裂傷後の縫合演習(医療施設での実施)

※この授業においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するか等の事実確認を必ず行うこと。
教科書
実習要項は別途提示する。
我部山キヨ子, 武谷雄二 (編). (2022). 助産学講座1 助産学概論, 医学書院
我部山キヨ子, 武谷雄二, 藤井知行 (編). (2021). 助産学講座2 母子の基礎科学, 医学書院
我部山キヨ子 (編). (2023). 助産学講座3 母子の健康科学, 医学書院
我部山キヨ子, 菅原ますみ (編). (2023). 助産学講座4 母子の心理・社会学, 医学書院
 堀内成子, 片岡弥恵子 (編). (2021). 助産学講座5 助産診断・技術学Ⅰ, 医学書院
我部山キヨ子, 武谷雄二 (編). (2021). 助産学講座6 助産診断・技術学Ⅱ[1]妊娠期, 医学書院
我部山キヨ子, 藤井知行 (編). (2021). 助産学講座7 助産診断・技術学Ⅱ[2]分娩期・産褥期, 医学書院
石井邦子, 廣間武彦 (編). (2021). 助産学講座8 助産診断・技術学Ⅱ[3]新生児期・乳幼児期, 医学書院
荒木勤, 鈴木俊治.(著). (2023). 第23版最新産科学 正常編, 文光堂
荒木勤, 鈴木俊治.(著). (2023). 第23版最新産科学 異常編, 文光堂
<!--[if !supportLineBreakNewLine]--><!--[endif]-->我部山キヨ子, 大石時子 (編). (2018). アセスメント力を磨く 助産師のためのフィジカルイグザミネーション第2版, 医学書院
仁志田博司 (編). (2018). 新生児学入門第5版, 医学書院
NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会 (編). (2015). 母乳育児支援スタンダード第2版, 医学書院
福井トシ子 (編), (2023). 新版 助産師業務要覧 第3版[Ⅰ基礎編]2023年版, 日本看護協会出版会
日本助産診断実践学会 (編). (2020). マタニティ診断ガイドブック第6版, 医学書院
青野俊博, 苛原稔 (編). (2023). 産婦人科ベッドサイドマニュアル 第8版, 医学書院
参考文献
臨床状況に応じて適宜提示する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
事後学習:受け持ち事例に対して行った助産過程の記録と知識の確認に60〜90分程度必要である。
事前学習:翌日以降の実習に必要な知識を確認し、援助技術を事前練習すること等に60〜90分程度必要である。

事前・事後学習は、実習時間内の空き時間も利用すること。

アクティブ・ラーニングの内容
実習開始時に臨床指導者又は教員とブリーフィングを行い、実習目標や実習内容を確認し、日々の実習計画を調整する。
実習中は、適宜教員や臨床指導者とともに情報の共有、アセスメントと助産実践内容の確認を行う。
分娩介助事例毎に分娩介助技術及び助産過程のデブリーフィングを臨床指導者と行う。
毎週院内にて、教員とのチームカンファレンスを実施し、学びの確認を行う。
分娩介助1事例終了時、継続事例終了時、実習終了週には、それぞれ施設スタッフを含めたカンファレンスを行う。

成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
実習計画の内容の実施を通して、正常な経過をたどる妊産褥婦及び新生児を理解し、対象者に適切なケアを実践できた者に対し、実習目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上), A (80点以上), B (70点以上), C (60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】
この科目は2/3以上の出席を求める。加えて、分娩介助を10例程度実施することを必要とする。
実習目標に対する到達度評価(50%)、事例毎の実習記録(20%)、継続受け持ち事例の実習記録(20%)、出席状況 (10%) を基準として、実習への取り組み状況をもとに総合的に評価する。

課題・試験結果の開示方法
実習記録は教員がコメントを付して返却する。
カンファレンスにおいて、実践状況のフィードバックを行う。

履修上の注意・履修要件
助産師養成課程履修学生の必修科目である。
基礎助産論、助産診断技術論Ⅰ、助産診断技術論Ⅱ、及び助産診断技術論演習を履修し、単位習得ができていることが履修条件となる。


実践的教育
助産師の資格を有し、助産業務の実務経験を有する教員が助産実践や思考の整理を支援しながら進めていくため、実践的教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。