シラバス情報

授業科目名
看護と保健政策
(英語名)
Health Care Policy and Policy Making
科目区分
看護学共通科目
対象学生
看護学研究科/全研究科(大学院共通科目)
学年
1年
ナンバリングコード
AN9995MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
撫養 真紀子、増野 園惠、齋藤 訓子
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標8
オフィスアワー・場所
授業終了後非常勤講師室
連絡先
makiko_muya@cnas.u-hyogo.ac.jp
sonoe_mashino@cnas.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
5◎/2〇/3〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

講義目的:

質の高い看護を提供するためには、保健・医療・福祉の政策上の諸問題を改善し、政策的な働きかけと看護政策過程や看護制度を理解することが重要である。本講義の目的は、政策と政策決定に関与する基本的な構造、及びヘルスケア政策決定の過程の理解を深め、そこで直面する課題について看護政策の働きかけを論究する。これにより高度実践看護師や看護管理者等が備えるべき看護政策の視点が応用でき、看護の質向上のために看護政策的な働きかけを実践することができる。

到達目標:
1.制度と政策の関係、行政組織の中の看護行政の位置づけや述べることができる。
2.政策決定過程や諸関係組織の力動を説明できる。
3.我が国の看護・保健医療政策を評価し、高度実践看護師等看護専門職の立場から意見を述べることができる。
4.ヘルスケアの今日的課題に対して、高度実践看護師等看護専門職の立場からの政策提案および政策実現のための方策について提案することができる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:医療・看護の今日的課題を看護政策との関係から論究
キーワード:看護制度、看護政策、看護の専門性
講義内容・授業計画
講義内容
政策と政策決定過程について理解し、医療・看護の今日的課題を看護政策との関係から論究する。
授業計画
1. ガイダンス 本講義の目標や概要を説明,政策と政策過程について、政策に影響を与える諸団体の活動の紹介 【撫養】
2. 政策への興味:グループ演習(保健・医療・福祉における問題とそれに対する制度・政策の現状の理解)【撫養】
3. 看護政策について(政策決定過程、ならびに政策の現状と展望)【齋藤】
4.  ヘルスケア政策決定の過程と関係組織、国における看護政策の現状と課題(政策決定過程、ならびに政策の現状と展望)【齋藤】
5. 高度実践看護師制度の構築、高度実践看護師育成推進の戦略【齋藤】
6.  高度実践看護師制度の構築、高度実践看護師育成推進の戦略【齋藤】
7. 日本の医療・看護の現状と看護の専門性の発展【齋藤】
8. 看護ケアの価値の専門的評価【齋藤】
9. 診療報酬による看護の評価の今後の課題【齋藤】
10. 2040年に向けての課題とニーズ—看護の取り組み—【齋藤】
11.    医療安全に係る政策と制度設立の過程【増野】
12. 健康増進政策の変遷、現状と展望【増野】
13. 院生の関心のある分野における保健・医療・福祉の課題についてのプレゼンテーション【撫養】
14. 人々の健康増進の視点から看護の政策を提案(高度実践看護師や看護管理者として必要な政策の提案)【撫養】
15. まとめ(看護の政策を実現するための方策の検討)【撫養】

【生成AI使用について】
レポート作成にあたって、学生本人が作成することを前提としており生成AIのみを使うことは認めない。利用する場合は、参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。範囲を超えた生成AIの使用が判明した場合は単位を認定しないことや単位の認定を取り消すことがある。


教科書
指定しない。プリント資料を配布予定
参考文献
増野園惠編:看護管理学習テキスト第3版 第1巻ヘルスケアシステム論,日本看護協会出版会,2022
東京大学医療政策人材育成講座編:「医療政策」入門,医学書院,2009
見藤隆子ほか:看護職者のための政策過程入門 第2版,日本看護協会出版会,2017
宮川公男:政策科学入門第2版,東洋経済新報社,2002
*その他、授業時に適宜提示します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前】看護政策に関連する日本看護協会、厚生労働省のHPを参照しておくこと。プレゼンテーション準備(20時間)
【事後】レポート作成、講義内容の理解を定着させるために参考文献等の検索(10時間)
アクティブ・ラーニングの内容
授業内での議論、プレゼンテーションの発表と学生同士のディスカッションを行う
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
政策や政策決定の過程を理解することができ、看護の今日的課題を看護政策との関係から論究することができる者に単位を授与する。講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じて、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価の上、単位を付与する。
【成績評価の方法】
グループ討議とプレゼンテーション30%、発表内容を発展させた個人レポート70%で評価する。
課題・試験結果の開示方法
授業中のコメントと最終レポートについては授業評価アンケートの教員コメント欄に、コメントを記載する
履修上の注意・履修要件
本科目はオープン大学院の科目(オンライン授業対応)である。

実践的教育
看護政策の立案に携わっている者が、オムニバス形式により、その経験を活かして、具体的な政策課題や直面している看護政策の問題について講義・演習することから、実践的教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。