シラバス情報

授業科目名
臨床病態診断学特論
(英語名)
Clinical Pathology and Diagnosis
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
看護学共通科目
対象学生
看護学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
ANNMN5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
上村 浩一
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
月15〜17時・火13〜14時・5F研究室
事前連絡が望ましい

連絡先
hirokazu_uemura@cnas.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
4◎/2〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】さまざまな疾病に共通に関わる病態生理や鑑別診断を進める上で不可欠な検査の特性を深く理解した上で、科学的な根拠・思考に基づく病態診断や高度な看護の実践に応用できることを目的とする。
【到達目標】1)さまざまな疾病に共通に関わる病態生理や疾病の発症メカニズムを深く理解し、高度な臨床看護判断を行うために必要な知識を説明できること、2)検査の特性を十分に理解し、根拠に基づく看護診断を実践できること、3)症例や関連文献を通して科学的な診断思考過程を身につけて高度実践看護に応用できること、である。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:科学的根拠に基づく看護診断
キーワード:科学的根拠、病態、看護診断
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、主要な内科疾患である呼吸器、循環器、消化器、代謝・内分泌、血液等の各疾患における病態、症候、診断および治療・ケアについて系統的に講述する。
【授業計画】
本授業は実践的教育に該当する。
1.病態学総論1:細胞の構造・代謝、ゲノム、細胞の傷害(上村浩一)
2.病態学総論2:先天異常、遺伝子異常、染色体異常(上村浩一)
3.病態学総論3:免疫の機構と免疫異常(上村浩一)
4.病態学総論4:感染の成り立ちと感染症(上村浩一)
5.病態学総論5:腫瘍(良性腫瘍、悪性腫瘍)とその病態(上村浩一)
6.主な代謝異常の病態生理(糖代謝と糖尿病)(上村浩一)
7.主な代謝異常の病態生理(脂質代謝と脂質異常症、メタボリック症候群)(上村浩一)
8.根拠に基づく検査指標(感度、特異度など)のとらえ方(上村浩一)
9.検査指標に関連する英語論文の抄読(上村浩一)
10.症例1の提示(健診での肝機能異常):主訴、医療面接、身体・検査所見の提示とプレゼンテーション・討論(上村浩一、内田 恵 )
11.症例1の解説およびケアとキュアを統合するために必要な臨床看護判断を検討する(上村浩一、内田 恵)
12.症例2の提示(女性の腹痛、月経痛):主訴、医療面接、身体・検査所見の提示とプレゼンテーション・討論(上村浩一、岡邑和子)
13.症例2の解説およびケアとキュアを統合するために必要な臨床看護判断を検討する(上村浩一、岡邑和子)
14.症例3の提示(息苦しさで来院):主訴、医療面接、身体・検査所見の提示とプレゼンテーション・討論(上村浩一、森菊子)
15.症例3の解説およびケアとキュアを統合するために必要な臨床看護判断を検討する(上村浩一、森菊子)
※生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
※この科目は原則として隔週で2コマ実施するため、授業期間は4〜7月となる。








教科書
事前および講義時に講義資料を配布する。


参考文献
「ティアニー先生の診断入門第2版」医学書院(学内貸出可能)
「ティアニー先生の臨床入門」医学書院(学内貸出可能)
カンファレンスで学ぶ 臨床推論の技術 野口善令監修(日経BP社)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して事前に配布する講義資料を事前読み込み(一コマあたり60分)、シナリオについては事前に課題のレポート作成(60分程度)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるために講義資料を読み直し(一コマあたり60分)
アクティブ・ラーニングの内容
提示する各症例について、主訴、医療面接、身体所見、検査所見に対する各自のプレゼンおよび全員での討論を実施。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
 さまざまな疾病に共通に関わる病態生理および検査の特性を十分に理解した上で、提示した症例について、科学的な思考に基づいて討論ができ、根拠に基づいた鑑別診断を進めることができる者について、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力等)の到達度に基づき、S(90点以上), A(80点以上), B(70点以上), C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
 課題レポート50%、提示した症例についてのプレゼン・討論50%を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
課題については、原則次の講義内で解説する。
授業評価アンケートの教員コメント欄に成績評価に関するコメントを記載する。
履修上の注意・履修要件
・履修にあたっては、事前に提示する症例の主訴、問診による情報、身体診察所見、検査結果等の各段階でどのような追加情報が必要であるかを考え、情報収集をおこなっておくこと。
実践的教育
臨床経験のある医師職が、症例を提示し、討論しながら鑑別診断を進めていくことから、実践的教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。