シラバス情報

授業科目名
成人健康看護特論
(英語名)
Adult Health Nursing Theories
科目区分
領域別専門科目
対象学生
看護学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
ANNMN5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
森 菊子
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
木曜日・昼休み 8階森研究室
連絡先
クロスプロファイルにより問い合わせること。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
4◎/2〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
慢性病者や家族が抱えている療養上の課題について、理論や概念を通して学ぶ。また、慢性病者のセルフケアを支援するにあたり、慢性病者の行動や心理的状態を理解する理論や概念を学ぶ。

【到達目標】
1. 慢性病者が抱えている療養上の課題を説明できる。
2. 慢性病者の行動や心理面を理解する上で重要となる概念、理論について説明できる。また、慢性病者の家族の心理的、社会的側面について説明できる。
3. 生活習慣病の予防や慢性疾患による長期の健康行動を継続していく上でのセルフケアに影響する心理的、社会的状況について述べることができる。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:慢性病者、セルフケア支援、療養上の課題の理解
講義内容・授業計画
【講義内容】
文献を読み解き、実践事例を振り返ることをとおして、慢性病者が抱えている療養上の課題を理解し、セルフケアの支援を検討する。

【講義計画】
当授業は実践的教育に該当する。
1回:成人期の人の健康課題、慢性疾患の定義について学ぶ。
2・3回:「慢性疾患を生きる」を読み、慢性病者や家族の心理的、社会的側面について学ぶ。事例を振り返り、慢性病者の心理的、社会的側面について理解を深める。(テキスト①)
4・5回:「慢性疾患の病みの軌跡」理論を読み、病気を持って生活すること、病気を管理することについて学ぶ。「慢性疾患の病みの軌跡」理論の実践への適用について検討する。(テキスト②)
6回:ストレスへの対処に関するストレス・コーピング理論について学ぶ。(テキスト⑤)
7回:コンプライアンス、アドヒアランス、コンコーダンスの概念について学び、慢性病者の療養行動について理解を深める。(テキスト⑤)
8・9回:セルフケアに関する理論について学び、成人期の人のセルフケア、慢性病者のセルフケアについて考える。(テキスト③⑤)
10回:セルフマネジメントの概念について学び、関心領域の慢性病者のセルフマネジメントについて検討する。
11回:セルフモニタリングの概念について学び、関心領域の慢性病者のセルフモニタリングについて検討する。
12回:QOL(quality of life)の概念を学び、慢性病者におけるQOLを考える。
13回:無力感、不確かさの概念について学び、長期に療養を続けていくことの意味について考える。(テキスト④⑤)
14回:療養行動に影響を及ぼす自己効力感の概念について学ぶ。(テキスト⑤)
<!--[endif]-->15回:エンパワーメントの概念について学び慢性病者及び家族のエンパワーメントについて検討する。(テキスト⑤)

この授業においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。
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教科書
①Anselm L. Strauss et al(南裕子監訳):慢性疾患を生きる、医学書院、1987
② Pierre Woog et al(黒江ゆり子他訳):慢性疾患の病みの軌跡、医学書院、1995
③ Dorothea E. Orem(小野寺杜紀訳):オレム看護論 第4版、医学書院、2005
④ Ilene M. Lubkin et al(黒江ゆり子監訳):クロニックイルネス、医学書院、2007
⑤ 野川道子:看護実践に活かす中範囲理論第3版、メジカルフレンド社、2023
参考文献
適宜提示する.
・ 本庄恵子:基礎から実践まで学べるセルフケア看護、ライフサポート社、2015
・ リチャード S.ラザルス(本明寛監訳):ストレスと情動の⼼理学、実務教育出版、2004
・ リチャード S.ラザルス,スーザン・フォルクマン(本明寛、春⽊豊,織⽥正美監訳):ス トレスの心理学、実務教育出版、1991
・ アルバート・バンデューラ(本明寛,野⼝京子監訳):激動社会の中の自己効⼒、金子書 房、1997
・ 東めぐみ編:進化する慢性病看護 不確かさのなかにある病いのプロセスをともに歩む、看 護の科学社、2010

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】テキストの提示した箇所を読み、プレゼンテーション資料を準備する。(30時間)
【復習】理論、概念などについてテキスト、資料を読み返す。(30時間)
予習・復習合わせて1コマにつき4時間程度を目安とする。
アクティブ・ラーニングの内容
毎回、ディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
・ 関心領域の慢性病者が抱えている療養上の課題について、理論や概念を用いてまとめることができた者に単位を付与する。
・ 講義目的・到達目標に記載する(知識・技能、思考力、判断力、表現力)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】
プレゼンテーション(40%)、ディスカッション(20%)、レポート(40%)を基準として、受講態度を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
プレゼンテーションに関し、講義の中で講評する。
レポートにコメントを返す。

履修上の注意・履修要件
・授業に関する連絡をすることがあるのでユニバーサルパスポートの掲示や連絡に注意する。
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実践的教育
慢性病患者の看護実践経験のあり、またセルフケア、セルフマネジメントを専門としている教員が担当するため該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。