シラバス情報

授業科目名
小児健康生活論
(英語名)
Theories in Children's Responses
科目区分
看護学研究科
対象学生
看護学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
ANNMN5MCA7
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度前期
担当教員
丸 光惠
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標1
オフィスアワー・場所
必要時アポイントメントを取ってください
連絡先
丸 光惠
mitsue_maru@cnas.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/3◎/4◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的】
小児に関する諸理論等を学び、看護実践の基礎となる理論的思考を習得する。
【到達目標】
・小児の発達段階・言動・反応について諸理論を用いて多角的に評価できる。
・小児とその養育者を対象とした看護実践をするために必要な理論について理解する。


授業のサブタイトル・キーワード
キーワード
発達理論 理論分析 理論の応用 理論を用いた発達・状況アセスメント
講義内容・授業計画
Ⅰ.主要な発達理論や小児看護に応用されている諸理論について、それぞれの理論の成り立ちや主要概念を理解し、相違点や類似点を比較検討しながら、看護への応用を検討する
Ⅱ. 0−15歳のこどもに特有な現象・課題について臨床事例と理論を用いて理解する。
Ⅲ. 育児・養育者に関する諸理論を学び、養育者・地域への看護について検討する。
Ⅳ.これまでの臨床事例と自らの看護実践を結びつけながら学習を進め、複雑高度な問題を有するこどもと養育者・地域への看護を提供する専門職として必要な資質について述べる。

1 理論の構造と分析(丸):小児を対象とした理論の構造や成立背景を理解した上で批判的に理論を読みこなせるように準備する。
2 成長発達と看護(丸):こども看護の中心概念である発達と健康と生活をどのように統合するのか、またしてきたのかについて、今までの経験を通して考察する。実践をする上で、どのように理論を活用するか討議する。
3 理論の概要(丸):主要な発達関連の理論: E.H.Erickson、認知J.Piaget、道徳観L.Kohlberg など
4 3.について、それぞれの理論を通して見えてくる看護現象について討議する。(丸)
5 家族発達、家族関係等の理論(丸):小児に関わる家族を理解するための、家族に関連する理論の特徴と体験を振り返り実例を挙げながら検討する。
6 オレムのセルフケア理論とこどもの看護(丸):オレムのセルフケア看護理論をこども/親(家族)を対象とした看護を行う上でどのように活用するのか、こどもセルフケア看護理論の構造部分をそれぞれが担当しプレゼンテーションする。
7 6.について、経験した場面での、子どもの捉え方、親と子どもの相補関係、ケアの方向性など適用を検討する。(丸)
8 遊びと自発性(丸):学習した発達理論や他の文献をもとに、こどもの自我や遊びの発達について、これまでの体験を振り返り実例を挙げながら検討する。
9 認知発達と情動の関係(丸):こどもの発達や行動の背景にある情動について理解し、こどもへ対応や関係性の発達における役割を考察する。
10 空想と防衛(丸):自我防衛Anna Freudおよびこども期の環境刺激に対応するこどもの能力について空想(ファンタジー)や防衛の側面から理解する。
11 関係性の発達(丸):愛着理論J.Bowlby、自我M.S.Mahlerおよび人との関係性の発達とそこに生ずる課題ずる課題について理論的に考察する。
12 こどもとインフォームドコンセント・アセント(丸):小児医療でのこどもの主体性を考える。
13 課題発表とまとめ1(丸):事例を通してのセルフケア看護の展開 それぞれが、これまで学んできた発達理論等を意識的に応用することも踏まえたうえで、セルフケア理論の枠組みで事例をまとめる。
14 課題発表とまとめ2(丸):事例を通してのセルフケア看護の展開 まとめたものをプレゼンテーションする。
15 課題発表とまとめ3(丸):事例を通してのセルフケア看護の展開 発表を通して、今後、自身が子どもとどのように向き合い、こどもの力を引き出すことを意識し、どのように親とこどもへの支援を提供するのか検討する。

この授業においては、生成AI の利用について制限を設けない。
教科書
各講義内容に必要なものを提示する
参考文献
①Handbook of Pediatric Psychology, Fifth Edition Roberts, Michael C., The Guilford Press; 2017
②Wong's Nursing Care of Infants and Children 11 Edition Marilyn J. Hockenberry, David Wilson MS RN C(INC) Mosby,2018
③片田範子編:こどもセルフケア看護理論、医学書院、2019.


事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
予習:各課題について資料準備 30h
復習:講義およびディスカッション内容に関する考察とまとめ 15h
アクティブ・ラーニングの内容
事前学習の内容をまとめて発表し、ディスカッションを通して理解を深める。
成績評価の基準・方法
目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じて総合的に判断し、SからDまで成績を与える。

ディスカッション(50%)、各講義における発表課題(30%)、課題レポート(20%)
ディスカッションでは、各テーマに沿って既存の文献等、臨床経験、それらに基づいた考えを述べる。
クラスの発表課題:選択したテーマに沿って、十分な文献検討を行う。それらを踏まえて臨床経験や事例分析を行い、理論と実践の統合を図る。
課題レポート:①背景 ➁レポートの目的 ③文献検討 ④事例・臨床経験の記述と分析 ⑤考察 ⑥引用・参考文献 を含める事




課題・試験結果の開示方法
講義内で適宜フィードバックを行う。
プレゼンテーションやレポートについては個別にコメントし、必要時面談を行う。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
小児看護実践および研究経験を有する教員により実践的・理論的教育を行なう。
備考
無し
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。