シラバス情報

授業科目名
在宅看護援助論Ⅱ
(英語名)
在宅看護援助論Ⅱ
科目区分
領域別専門科目
対象学生
看護学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
ANNMN5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
大村 佳代子、大野 かおり
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所

7F研究室(事前アポイント要)
連絡先
kayoko_omura@cnas.u-hyogo.ac.jp
kaori_ono@cnas.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1〇/5〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
多様な課題をもつ在宅療養者・家族やケア提供者の、倫理的および臨床的判断を総合して問題解決を図るための看護の展開方法を提案できる。
【到達目標】
1.多様な課題をもつ在宅療養者と家族に対する教育と援助の方法を実演できる。
2.在宅療養者と家族を支える看護者を含むケア提供者の専門性を理解し、ケアを向上させるためのコンサルテーションの技術を説明できる。
3.在宅療養者・家族とケア提供者の倫理的な問題を分析し、ジレンマへの対処について提案できる。
4.倫理的判断・臨床的判断に基づき,在宅看護計画を立案し、実践評価するために必要な専門的能力を説明できる。
5.高度実践看護師として、在宅療養者・家族とケア提供者への相談役割、倫理的調整役割について説明できる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:高度実践看護師が、卓越した実践、倫理調整、相談・教育を行うために必要な知識・技能を身につける
キーワード:倫理調整、相談、教育、看護展開
講義内容・授業計画
1. 在宅における看護過程の特徴
2. 在宅療養者と家族に対する教育・援助の特徴
3. 在宅ケアにおける倫理的課題(1)意思の尊重,在宅医療
4. 在宅ケアにおける倫理的課題(2)虐待・情報
5. 在宅ケアにおける倫理的課題:事例展開(在宅看護専門看護師)
6. 在宅ケア提供者の専門性と倫理、ケア提供者のジレンマ
7. 在宅療養者・家族とケア提供者の倫理的ジレンマへの対処
8. 在宅療養者・家族とケア提供者の倫理的ジレンマへの対処:事例展開(在宅看護専門看護師)
9. 在宅ケア提供者に対するコンサルテーション
10. 在宅ケア提供者に対するコンサルテーション:事例展開(皮膚・排泄ケア認定看護師)
11. 在宅での倫理的・臨床的判断に基づいた看護過程:事例展開①自立
12. 在宅での倫理的・臨床的判断に基づいた看護過程:事例展開②医療
13. 在宅療養者と家族に対する教育・援助:事例展開①自立
14. 在宅療養者と家族に対する教育・援助:事例展開②医療
15. 在宅看護高度実践看護師の果たす相談・倫理調整の役割

※この講義では生成AIの使用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するか等の事実確認を必ず行うこと。
※適宜遠隔授業の対応可能(要相談)。
教科書
MF Tracy, ET O'Grady著, 中村美穂・江川幸二訳:高度実践看護ー統合的アプローチ, へるす出版.
参考文献
・サラT.フライ著, 片田範子, 山本あい子訳:看護実践の倫理,日本看護協会出版会, 2000
・杉谷藤子, 川合政恵監修:事例で考える訪問看護の倫理, 日本看護協会出版会,2015
・山内豊明監修:生命・生活の両面から捉える訪問看護アセスメント・プロトコル 改訂版, 中央法規, 2015
・季羽倭文子監修:訪問看護のアセスメント 上下, 中央法規, 2003
・阿曽洋子, 看護・介護のための在宅ケアの援助技術, 広川書店, 2007
・宮崎和加子, 小菅紀子:在宅ケアリスクマネジメントマニュアル, 日本看護協会出版会,2015
・川村佐和子:在宅療養支援のための医療処置管理看護プロトコール, 日本看護協会出版会,2010
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
テキストの該当箇所の精読(15h)、プレゼンテーション課題(看護展開、教育計画立案、倫理分析)の発表準備(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
ゲスト講師を交えたディスカッションを予定(第5回・第8回・第10回)。毎回、自らの経験を元に看護実践にどのように活かせるのか、双方向的にディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
 多様な課題をもつ在宅療養者・家族やケア提供者の倫理分析ができ、臨床的判断を総合して問題解決方法を提案するための看護展開を提案し、効果的な教育計画を立案できたものに対し、その到達度に基づきS〜Dの成績を付与し、S〜Cの成績のものに単位を与える。
【成績評価の方法】
 看護展開の計画立案(40%)、教育セミナー計画立案(30%)、倫理分析・問題解決方法の提案(30%)のそれぞれの課題に対し、作成資料とプレゼンテーションによって総合的に評価する。

課題・試験結果の開示方法
授業内でのプレゼンテーションに対して講評を返す。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
専門看護師・認定看護師としての実務経験のある講師が臨床経験を通して講義を行うため、実践的教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。