シラバス情報

授業科目名
在宅看護方法論Ⅱ
(英語名)
Home Care Nursing Methods 2
科目区分
領域別専門科目
対象学生
看護学研究科
学年
カリキュラムにより異なります。
ナンバリングコード
ANNMN6MCA7
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度前期
担当教員
大野 かおり、大村 佳代子
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3
オフィスアワー・場所
大野研究室(7F)
事前にアポイントをとること
連絡先
kaori_ono@cnas.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
4◎/5◎/3〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
 在宅において複雑で多様な課題があり,かつ医療的対応および処置が必要な利用者・家族へのケアを包括的に捉える視点を深め,倫理的判断・臨床判断にもとづき,高度な在宅看護実践能力を修得する。
【到達目標】
1.複雑な病態,介護体制,経済状況など多様な課題を抱え,医療的対応および処置が必要な在宅療養者と家族の在宅での生活の状況を理解した上で,在宅療養を継続するための課題を説明できる。
2.十分な医療機器や衛生材料が整わない環境でも,複雑な病態にあわせて,症状緩和や病状維持あるいは治癒に向けた医療的ケアを実践するための技術を身につける。さらに介護体制や介護能力に合わせて,家族に適切な医療的ケアの教育ができる。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:複雑で多様な課題,医療的対応および処置,倫理的判断・臨床判断
講義内容・授業計画
【講義内容】
 本講義では在宅において複雑で多様な課題があり,かつ医療的対応および処置が必要な利用者・家族へのケアを包括的に捉える視点,および倫理的判断・臨床判断にもとづいた看護実践について解説する。さらに看護のスペシャリスト(呼吸療法認定士,感染管理認定看護師,皮膚・排泄ケア認定看護師,緩和ケア認定看護師など)とともに事例検討を行う。
【授業計画】
1.医療的ケアと療養者・家族を取り巻く状況
2.看取りと社会背景,医療の現状
3.医療的対応および処置が必要な療養者・家族の在宅での生活の状況と課題
4.褥瘡など医療処置が必要な在宅療養者と家族への看護
5.医療機器を装着している在宅療養者と家族への看護
6.在宅医療,在宅看取りのためのチームワーク
7.看護技術演習①-1(医療的ケア;吸引・吸入・気管カニューレの処置)
8.看護技術演習①-2(医療的ケア;在宅酸素療法,在宅人工呼吸療法)
9.看護技術演習②-1(医療的ケア;感染管理;在宅医療・ケアにおける感染対策)
10.看護技術演習②-2(医療的ケア;感染管理;服薬管理,感染予防)
11.看護技術演習③-1(医療的ケア;褥瘡の予防とケア,スキンケア)
12.看護技術演習③-2(医療的ケア;尿道留置カテーテルの管理,ストマケア)
13.看護技術演習④-1(医療的ケア;疼痛管理)
14.看護技術演習④-2(医療的ケア;終末期のケア,がん患者へのケア)
​15.​​​在宅医療,終末期ケアにおける高度の判断を必要とする専門性の高い在宅看護と在宅看護高度実践看護師の役割・機能

※この授業では⽣成AIの利⽤を予定していないが,利⽤する場合には⽂献が実在するかなど事実確認を必ず⾏うこと。
教科書
資料を配布する。
参考文献
・川村佐和子監修、川越博美他編集:在宅療養支援のための医療処置管理看護プロトコール第2版、日本看護協会出版会、2010
・居村茂幸監修:呼吸・心臓リハビリテーション 改訂第2版,羊土社,2015本間生夫監修:呼吸リハビリテーションの理論と技術 改訂第2版,メジカルビュー社,2014
・日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018[第5版],メディカルレビュー社,2019
・細谷龍男監修:腹膜透析療法マニュアル,東京医学社,2011
・日本褥瘡学会:在宅褥瘡予防・治療ガイドブック,照林社,2008
・日本緩和医療学会:がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2020年版,金原出版株式会社,2020
その他,適宜,国内外の重要文献の紹介,資料配布を行う。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して参考文献の該当箇所を熟読しておく(14h)
【復習】講義内容の理解を深めるために配布資料,参考資料を読み直す(15h)
    課題の整理を行う(1h)
アクティブ・ラーニングの内容
看護のスペシャリストとともに事例検討を行う(4回)
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
 在宅において複雑で多様な課題があり,かつ医療的対応および処置が必要な利用者・家族へのケアを包括的に捉える視点を深め,倫理的判断・臨床判断にもとづき,高度な在宅看護実践能力を修得できた者に単位を付与する。講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じて,S(90点以上),A(80〜89点),B(70〜79点),C(60〜69点)の成績評価を行う。
【成績評価の方法】
 クラス討議への参加・貢献度(30%),レポート(70%)を基準として総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
講義時間または面談でコメントする。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
在宅看護の経験をもつ教員,特別講師が,その実践経験を活かして教授することから該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。