シラバス情報

授業科目名
災害看護研究ゼミナール
(英語名)
Disasiter Nursing Research Seminar
科目区分
領域別専門科目
対象学生
看護学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
ANNMN5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
増野 園惠
所属
地域ケア開発研究所
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標11/目標17
オフィスアワー・場所
火曜日〜木曜日・地域ケア開発研究所2階研究室


連絡先
sonoe_mashino@cnas.u-hyogo.ac.jp



対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎/4◎/5◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
エビデンスに基づく災害看護実践を推進する能力の修得を目指し、災害看護領域の優先的な研究課題を特定し、科学的手法を用いて課題を探究し、エビデンスを創出する手法を学ぶ。
【到達目標】
1.災害看護領域の優先的な研究課題を特定し、説明できる。
2.代表的なレビュー手法について、それぞれの特徴、レビューの進め方、適用を説明できる
3.災害看護分野の研究・実践上の重要課題に関するレビューのための適切な疑問を設定し、検索のストラテジーを説明できる。
4.選択した課題について、文献レビューを行い、関連知識および先行研究を整理し、説明できる。
5.本科目の最終成果として、文献レビューを1編まとめる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:災害看護のエビデンス探究力を身につけるための文献研究方法論演習
キーワード:災害看護,レビュー,エビデンス探究
講義内容・授業計画
【講義内容】
看護学研究の基本を踏まえ、災害看護領域の研究課題とその探究方法について、災害健康危機管理に係る研究的取り組みの最新知見との関連から検討する。研究レビューの基本的アプローチを学習し、各学生が関心を持つ課題を取り上げて、その課題に関連する研究的動向、最新知見をレビューし、災害・健康危機管理および災害看護実践の向上に必要な喫緊の研究課題について議論する。
【授業計画】
1.オリエンテーションと導入
2.災害看護および災害健康危機管理に係る研究の動向・研究の役割
3.Research Gapと優先度の高い研究課題
4.研究課題の発見と焦点化
5.研究疑問の明確化
6.文献レビューの目的と代表的な手法(概観)
7.Systematic Reviewとは
8.Systematic Reviewの例
9.Scoping/Mapping Reviewとは
10.Scoping/Mapping Reviewの例
11.  Meta-synthesesとは
12.  Meta-synthesesの例
13.文献検索の戦略
14.文献/知見のまとめ
15.レビュー報告


*生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。課題レポートの作成や事前・事後学習にあたり、事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを使用してもよい。しかし、生成系AIが出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。
教科書
災害・健康危機管理の研究手法に関する WHO ガイダンス 2022 年改訂版 [WHO guidance on research methods for health emergency and disaster risk management, revised 2022]. ジュネーヴ : 世界保健機関 ; 2023. ライセンス : CC BY-NC-SA 3.0 IGO. (英語版. https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/363502/9789240057968-eng.pdf?sequence=1&isAllowed=y)(日本語版. https://extranet.who.int/kobe_centre/sites/default/files/documents/2023-09/Research%20Methoda%20Guidance%20in%20Japanese%202023.pdf)
参考文献
  • Grant MJ, Booth A (2009).  A typology of reviews: an analysis of 14 review types and associated methodologies.  Health Information and Libraries Journal, 26(2):91-108.
  • Aromataris E, Munn Z (Editors)(2017). Joanna Briggs Institute Reviewer's Manual. The Joanna Briggs Institute. Available from https://reviewersmanual.joannabriggs.org/
  • Holly, C., Salmond,S., Saimbert, M(2017). Comprehensive Systematic Review for Advance Practice Nursing 2nd Ed., Springer.
  • James Thomas, Dylan Kneale, Joanne E McKenzie, Sue E Brennan, Soumyadeep Bhaumik (2019). Chapter 2 of part 2: Determining the scope of the review and the questions it will address.In Higgins JPT, Thomas J, Chandler J, Cumpston M, Li T, Page MJ, Welch VA (editors). Cochrane Handbook for Systematic Reviews of Interventions version 6.0 (updated July 2019). Cochrane, 2019. Available from https://training.cochrane.org/handbook/current/chapter-02
その他の参考資料・文献は授業の際に提示します。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】各講の課題に関する資料を読み(15h)、プレゼンテーションを準備する(15h)
【事後学習】定めたテーマについてのレビューを行い、レポートをまとめる(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
事前・事後学習に基づくプレゼンテーションと講師を交えたディスカッションを予定。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義目的・到達目標に記載する能力(知識、思考力、表現力)の到達度に応じてSからCまでの成績で評価し、単位を与える。

【成績評価の方法】
プレゼンテーション30%、クラスでの発言20%、最終レポート50%で総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
授業の中でプレゼンテーションへのフィードバックを直接与え、レポートにはコメントを付して返す。
履修上の注意・履修要件
理論看護学、看護研究法、災害看護学総論を履修していること。

実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。