シラバス情報

授業科目名
母性看護学特論
(英語名)
母性看護学特論
科目区分
専門領域科目
対象学生
看護学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
ANNDN7MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
工藤 美子
所属
看護学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標5
オフィスアワー・場所
12:20~12:50  工藤研究室
連絡先
yoshiko_kudou@cnas.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/2◎/4〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
生産年齢にある女性とその家族が新しい家族を形成する過程を、移行という概念を中心に学び、母性看護学に関連する課題追求のために必要となる概念や基盤となる理論を探究する能力を養う。

【到達目標】
1.「移行」、「役割獲得」、「愛着」という概念ならびに理論を説明することができる。
2. 研究論文を批判的に読み、分析し、説明することができる。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:移行、役割獲得、愛着、親になる
講義内容・授業計画
【講義内容】 授業は、遠隔授業(ハイフレックス型授業)により、ゼミ形式で行う。ゼミは、「移行」「役割獲得」「愛着」に関する文献を学生があらかじめ講読し、まとめた資料をもとに発表し、その後討議を行う。また、母 性看護学における課題、特に学生が興味をもつ看護現象を中心に、文献検索・文献検討を行い、その内容を発表し、その後討議を行う。
【授業計画】
1回目   ガイダンス・「移行」の体験
2~4回目  移行とは
 Meleis (2010)の「Transitions Theory: Middle-range and situation-specific theories in  nursing research and practice.」等を参考に検討する。移行とはどのような状況を示し、 移行期にある人々はどのような反応を示すかなど、体験を踏まえて理解する。さらにこの理論の看護における活用を検討する。
5回目   母性看護学における課題探求
6~8回目  愛着
胎児期や新生児期を含む乳児期・小児期の成長/発達の特徴や養育者との関係性を踏ま え、「愛着」とは何かを検討する。さらに、「愛着」という概念に関係する看護現象 について検討する。
9回目   母性看護学における課題探求
10~12回目 役割/親になること/母親役割獲得
「役割」とは何か、移行の概念とも合わせて検討する。役割の一つである「親になる 」とはどういうことかを検討し、父親役割の移行についても検討する。「母親」とい う役割に焦点を当て、女性が「親になる」過程をどのように進むのかを検討する。
 13~15回目 母性看護学における課題探求

この授業においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。

教科書
各概念に関連する文献を事前に提示する。
参考文献
参考文献は適宜指示する。
 Meleis, A. I. (2010). Transitions Theory: Middle-range and situation-specific theories in nursing research and practice. New York: Springer Publishing Company.
Bowlby, J. (1969). Attachment and Loss: Vol. 1, Attachment (Vol. 1). New York: Basic Books. (黒田実郎, 岡田洋子, 吉田恒子訳,母子関係の理論(1)愛着行動,岩崎学術出版社 ,1976)  
Bowlby, J. (1973). Attachment and Loss: Vol. 2, Separation. New York: Basic Books.(黒 田実郎, 岡田洋子, 吉田恒子訳,母子関係の理論(2)分離不安,岩崎学術出版社,1977)
Bowlby, J. (1980). Attachment and Loss: Vol. 3, Sadness and Depression. New York: Ba sic Books. (黒田実郎, 吉田恒子,横浜恵三子訳,母子関係の理論(3)対象喪失,岩崎学術 出版社,1981)
Rubin, R. (1984). Maternal Identity and the Maternal Experience. New York: Springer. ( 新道幸恵, 後藤桂子訳,母性論:母性の主観的体験,医学書院,1997)
 
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】各概念を説明する文献や看護現象に関する文献の読み込み(2時間/週)プレ ゼンテーションの準備(1時間/週)
【復習】ディスカッションをもとに文献の読み直し(1時間/週)
アクティブ・ラーニングの内容
学生のプレゼンテーションに基づき、ディスカッションする。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
移行、役割、愛着という概念ならびに関連する理論やモデルを理解し説明でき、母性 看護学がとらえる現象を探求し、理論等を用いて説明できる者に、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じて、SからCまでの成績による評価を行い、単位を授 与する。
【成績評価の方法】
授業時のプレゼンテーション50%、講義終了時に提出するレポート50%(自己の関心現 象を移行の概念の中でとらえて論ずる。A4サイズ10枚以内にまとめる。)を基準と して、授業の参加度を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートはコメントを付して返却する。
履修上の注意・履修要件
・履修にあたっては、参考文献で示した文献や学生自ら検索した文献をもとに検討し、 検討した内容を授業で発表すること。
・本授業は、面接授業と遠隔授業を同時に実施し、いずれの形態により受講するかは学生自ら選択可能なハイフレックス型授業とする。自宅等で受講する場合、授業を視聴できる通信環境(PC・タブレット等の端末やWi-Fi環境)が必要となる。
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。