シラバス情報

授業科目名
工学倫理
(英語名)
Engineering Ethics
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBL2MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
本多 信一、日浦 慎作
所属
工学研究科(電気電子情報工学科)
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
随時・B411(本多),随時・6203(日浦)
連絡先
s-honda@eng.u-hyogo.ac.jp(本多), hiura@eng.u-hyogo.ac.jp (日浦)

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/7◎/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的: エレクトロニクスを中心とした情報科学技術が急速に進展している状況で、電気系の技術者として社会に対する役割や所属組織の経営理念と工学技術との関連性などについて考察し、人間関係も踏まえて技術者としての倫理観を養う。また、データ・AIを扱う上での留意事項、守るための留意事項の理解を深める。
到達目標: 電気系の技術者として社会に対する責任とは何か、および、その責任を果たす上での具体的な課題について、自分自身の問題として説明できること。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:技術者の責任
キーワード:安全,モラル,事例研究,法規,セキュリティ
講義内容・授業計画
科目の位置付け、教育内容・方法:
技術者は“ものづくりをする”という特徴を有しており、特に電気系技術者は家電製品を始めとする多種多様な工業製品を生産している。これら製造製品の設計、品質、性能、あるいは管理などから”ものづくり”ということを通して工学技術者の社会に対して負う責務とはどのようなものかを、実例をもとに学習する。また、データ・AIを扱う上での留意事項、守るための留意事項について学習する。

授業計画:
 1.履修ガイダンス及び序論(工学倫理とは何か、何ゆえ学ぶのか、倫理綱領概要他)
 2.製造物の管理 (企業の社会的責任、製造物責任他)
 3.技術の権利化と企業秘密 (特許権他)
 4.技術者の責任に関するグループ討議
 5.技術者の責任に関するグループ討議とプレゼンテーション -レポート作成(1)-
 6.事例を題材としたグループ討議
 7.事例を題材としたグループ討議とプレゼンテーション -レポート作成(2)-
 8.組織のリスク管理と技術者のモラルハザード
 9.組織のリスク管理、内部告発 
10.安全と設計 (経費、期限との狭間他)
11.事例を題材としたグループ討議
12.事例を題材としたグループ討議とプレゼンテーション -レポート作成(3)-
13.情報工学関連事例1(最新情報セキュリティ -人-)講義資料配布
14.情報工学関連事例2(最新情報セキュリティ -運用-)
15.データ・AI利活用に関する工学倫理・ELSI -レポート作成(4)-

レポートの作成にあたっては、生成系AIを使用してはならない。生成系 AI を使用したことが判明した場合は、単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
梶谷,工学倫理・技術者倫理,アグネ技術センター
参考文献
「はじめての工学倫理[第3版]」齊藤了文,坂下浩司著(昭和堂),
「オムニバス技術者倫理 第2版」オムニバス技術者倫理研究会 編(共立出版),
「新・技術者になるということ〜これからの社会と技術者〜」飯野弘之著(雄松堂出版),
「技術倫理1」C.ウイットベック著、札野他訳(みすず書房)
その他多数
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】講義資料や授業に際して指示するテキストの該当部分を事前読み込み(15h)
【復習】レポート課題作成(15h)、講義内容の理解を深め定着させるために講義資料やテキストの該当部分を読み直し、具体的な事例を自ら探し、各自で事例分析を行う(30h)

アクティブ・ラーニングの内容
グループワークを取り入れ、学生同士のディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法
受講姿勢(毎回の積極的な議論への参加及び小テストなどで計40点)及び4回のレポート(計60点)の合計100点満点で成績評価する。合計60点以上を合格とする。
課題・試験結果の開示方法
レポート課題については講義中またはユニバーサルパスポートを利用して講評を示す。


履修上の注意・履修要件
工学技術者としてどう在るべきかを自分自身の問題として捉えるよう、意見発表など積極的に授業に参加する事を望む。
実践的教育
該当しない
備考
社会的観点からの倫理観と専門知識からの倫理観
多種多様な分野に対応できる能力
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。