シラバス情報

授業科目名
知的財産権
(英語名)
Intellectual Property Rights
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
工学部
学年
4年
ナンバリングコード
HETBL4MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
原 晶子
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
講義終了後15分・講義室
連絡先
shoko-hara@glitter-ip.com

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
7◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】社会に出ると研究者・技術者・事業者として知的創造を行う場面がある。知的創造を行ったときにどのような保護が受けられるかを知ることは、知的創造物を守る上で大切である。本講義では知的財産権の基礎に対する理解を深め、知的創造を行った際に何をすべきかを判断できるようになることを目的とする。
【到達目標】知的財産権の基礎を修得し、知的創造物に対して適切な対応を選択できるようになることである。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:発明の保護と活用、デザインの保護と活用、ブランドの保護と活用、著作権と著作人格権
講義内容・授業計画
【講義内容】有益な技術開発を行うと、他人が模倣できないかと狙ってくる。勝手に模倣されると、開発努力が無駄になる。また、自分で開発した技術でも、その事業化が他人の権利を侵害することになる場合がある。他人の権利を侵害すると、裁判沙汰となる場合もある。本講義では、このような事態を招かないよう、知的財産の基礎について体系的に説明する。
【授業計画】
1.知的財産権の概要(テキスト:プロローグ)
2.産業財産権制度及び特許制度の概要(テキスト:プロローグ〜第1章)
3.特許制度の概要及び特許調査(テキスト:第1章)
4.特許調査及び特許出願(テキスト:第1章)
5.特許を受けることができる発明(テキスト:第1章)
6.出願から特許取得までの流れ(テキスト:第1章)
7.外国での権利取得(テキスト:第1章)
8.実用新案制度(テキスト:第1章)
9.意匠制度(テキスト:第2章)
10.意匠制度と商標制度(テキスト:第2章〜第3章)
11.商標制度(第3章)
12.産業財産権制度の比較と権利の活用(テキスト:第4章)
13.権利侵害への対応及び著作権(テキスト:第4章〜第5章)
14.著作権(テキスト:第5章)
15.育成者権・不正競争防止法(テキスト:第6章〜第7章)
適宜プリントを配布し、授業及び復習に使用する。
生成系AIの利用:この授業においては生成AIの利用を予定していない。レポートの作成などにおいて、学生が個人の判断で生成系AIを利用する場合は、生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
産業財産権標準テキスト・総合編(第5版):発明推進協会(生協等で購入する)及び配布資料
参考文献
工業所有権法(産業財産権法)逐条解説:発明推進協会(ダウンロード可)
知的財産法入門:小泉直樹著:岩波新書
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示する部分のテキストの事前読み込み(1h×15回)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・配布資料を読み直し及び復習問題の解答(2h×15回)、レポート作成(15h×1回)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
知的財産制度を理解し、知的創造物に応じた選択ができる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識、判断力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80 点以上),B(70 点以上),C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
講義内容(上記の1〜15)について概ね理解したかどうかを、授業の中で行う小テスト(計3回・不定期)と、期末に課すレポートの提出とにより評価する。
小テスト:30%、期末レポート:70%を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
復習問題は、原則次の講義内で解説する。
小テストは、原則次の講義で返却して解説する。
期末レポートは、ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って講評を返す。
履修上の注意・履修要件
・「講義内容・事業計画」に記載したテキストの該当箇所は、事前に目を通してから講義に出席すること。
・授業中に問題が配布された週は、問題に解答して授業内容を復習すること。

当授業は、原則全ての授業を対面で実施する予定である。悪天候などの場合に大学から指示があるとオンライン授業に切り替えることがある。その場合に備えて、自宅等でオンライン授業の受講を視聴できる通信環境(PC・タブレット等の端末、Wi-Fi等の通信環境)があることが好ましい。
実践的教育
弁理士として知的財産権取得の実務経験を有する教員が、その経験を活かして、知的財産権制度の基本的な知識と手法、知的創造物の保護・活用の考え方について講義する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。