シラバス情報

授業科目名
情報通信工学
(英語名)
Information TransmissionEngineering
科目区分
専門教育科目
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBK3MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
山本 真一郎
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
火曜13:00〜14:30・書写B612研究室
連絡先
yamamoto@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4〇/5〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
 移動通信やコンピュータネットワークの急速な発展と普及により、通信システムはますますその応用範囲が広がってきている。本講義では、情報の伝達がどの様に行われているかを具体的に述べ、信号の解析法や変調方式について説明する。さらに、周波数有効利用の重要性について述べる。

【到達目標】
 ・フーリエ変換を用いて、周波数領域での信号解析ができること。
 ・各種の変調方式を説明できること。
 ・周波数有効利用の重要性を説明できること。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
【講義内容】
 本講義では、情報の伝達がどの様に行われるのか説明する。まず、信号解析の基礎となるフーリエ変換と信号波のスペクトルの取り扱い、アナログ信号の変調方式について述べる。次に、アナログ信号からデジタル信号に変換する際の基本的な標本化について述べ、ASK、FSK、PSK等のデジタル変調方式の特徴を説明する。さらに、スペクトルの有効利用のために重要な多重化および多元接続方式について説明する。

【授業計画】
   −通信工学のためのフーリエ解析−
1. 講義の概要、通信技術の概要、周期関数
2. 直交性、フーリエ級数
3. 特殊関数、フーリエ変換
4. 信号と電力、エネルギースペクトル密度
5. フーリエ変換の特徴、重要な関数のフーリエ変換

   −線形システム−
6. 線形システムと伝達関数、畳み込み
7. フィルタ、歪みと等化器
8. 中間まとめ

   −アナログ変調−
9. アナログ変調の種類、振幅変調、変調による帯域の広がり
10. 振幅変調の電力効率と搬送波抑圧、アナログ復調
11. 角度変調

   −アナログ信号のデジタル化−
12. デジタル化の構成、標本化定理 
13. アナログ信号の復元、パルス変調、量子化

   −デジタル変調、通信路の共用−
14. デジタル変調と変調信号空間、多値変調
15. 通信路共用、多重化、複信、多元接続

生成系AIの利用:
 レポート課題については、学生が作成していることを前提としているため、生成系AIを使用して作成してはいけない。

教科書
相河 聡著、情報通信工学、森北出版
参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示する教科書の部分を事前読み込み(25h)
【復習】レポート作成(5回、10h)、講義内容の理解を深め定着させるために教科書を読み直し(25h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
中間試験、期末試験、レポートの結果を総合して評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポート、中間試験は、講義の中で紹介しながら講評する。
期末試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。


履修上の注意・履修要件
電気系数学、情報理論を履修しておくこと。

実践的教育
該当しない
備考
自然科学に基づいた専門分野の基礎力
電気、電子、情報分野の広い知識と特化した分野の知識
多種多様な分野に対応できる能力
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。