シラバス情報

授業科目名
基礎電子物理
(英語名)
Introduction to Electronic Physics
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBK2MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
藤澤 浩訓
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
随時・書写B615研究室
(メールによる事前連絡が望ましい)
連絡先
fujisawa@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/5◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】今日のエネルギーやエレクトニクス,情報通信,AI技術などは,半導体デバイスによって支えられており,その理解は,電気電子情報系の技術者/研究者にとって必要不可欠である.本講義では,半導体デバイスの基礎となる固体電子論,特に半導体結晶の電気伝導について理解することを目的とする.
【到達目標】半導体の電気伝導とpn接合の基本特性を説明できる.

授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
【講義内容】固体物理学の基礎となる固体電子論,特に半導体結晶の電気伝導について述べる.古典的モデルから電子の波動性を取り入れた量子論的解釈,エネルギーバンドにもとづく電気伝導の解釈,半導体デバイスの基礎について講義する.
【授業計画】
 1.原子の構造:近代原子モデル,プランクの量子仮説,ボーアの理論
 2.電子の波動性:粒子と波動,電子波,波動方程式,量子数,パウリの排他律
 3.原子の結合:共有結合,イオン結合,金属結合
 4.固体の構造:結晶質固体,結晶構造,非晶質固体
 5.電子のエネルギーI:原子/分子/結晶内のエネルギー準位
 6.電子のエネルギーII:禁制帯,ブリルアン帯
 7.金属の電気伝導I:巨視的電気伝導現象,古典論的電気伝導モデル
 8.金属の電気伝導II:エネルギー帯電気伝導モデル
 9.半導体の電気伝導機構I:真性キャリア,正孔伝導,キャリアの再結合
10.半導体の電気伝導機構II:真性半導体,キャリアの移動度,拡散電流
11.半導体の電気伝導機構III:外因性半導体,ドナー,アクセプター
12.半導体の電気伝導機構IV:半導体の電気伝導の温度依存性
13.半導体の電気伝導機構V:ホール効果,直接/間接遷移
14.半導体素子の基礎I:pn接合
15.半導体素子の基礎II:pn接合
【生成系AIの利用について】許可された場合を除いて,生成系AIの利用は認めない.生成系 AI を使用したことが判明した場合は,単位を認定しないこと,または認定を取り消すことがある.
教科書
教科書:「固体電子論入門」 志村 史夫著 (丸善)
参考文献
参考書:「電子物性」 松澤剛雄・髙橋清・斉藤幸喜 (森北出版)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】教科書や配布資料の読み込み(30h)
【復習】教科書や配布資料,ノートの読み直し(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標へ到達したものには,その到達度に基づき,S (90点以上),A (80点以上),B (70点以上),C (60点以上)による成績評価のうえ,単位を付与する.
【成績評価の方法】レポート/演習(30%),試験(70%)を総合して評価する .
課題・試験結果の開示方法
レポートは,原則次の講義内で解説する.
試験については,申し出に応じて個別にフィードバックする.
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
自然科学に基づいた専門分野の基礎力
電気,電子,情報分野の広い知識と特化した分野の知識
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。