シラバス情報

授業科目名
電力変換
(英語名)
Power Conversion
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBK3MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
菊池 祐介
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
随時・B棟207室
連絡先
ykikuchi@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/5◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】電力変換とは電源から供給される電力の特性を負荷に合わせて変換することで、このときできるだけ電力損失を抑えることが求められる。本講義では、このような変換を実現するために、電力工学、電子工学、制御工学の3つの分野が融合して生まれたパワーエレクトロニクスと呼ばれる分野の学習を通して、電力変換の基本となる直流—直流変換(チョッパ)、直流—交流変換(インバータ)、交流—直流変換(整流)、交流—交流変換(コンバータ)の各変換方式の原理および回路を理解する。さらに、パワーエレクトロニクス分野で重要となる半導体電力変換素子(パワー半導体デバイス)の種類、デバイス構造、基本動作原理、適用範囲の理解と、パワー半導体デバイスを用いた電力変換回路と制御方法の考え方を習得する。また、SiCGaNといった新しい材料を用いたデバイスについての知識を身につけ、パワーエレクトロニクスの最前線で活躍できる素養を養う。
【達成目標】パワーエレクトロニクスの歴史的な成り立ちを説明できる。電力変換の基本となる直流—直流変換(チョッパ)、直流—交流変換(インバータ)、交流—直流変換(整流)、交流—交流変換(コンバータ)の各変換方式の原理および回路を説明できる。パワー半導体デバイスの種類、デバイス構造、基本動作原理、適用範囲を説明できる。パワー半導体デバイスを用いた電力変換回路や制御方法の説明ができる。パワー半導体デバイス材料の種類やそれらの特性の違いを説明できる。パワーエレクトロニクス分野の将来展望について、論理的に自分なりの意見を述べることができる。
授業のサブタイトル・キーワード
【サブタイトル】脱炭素社会を支えるパワーエレクトロニクス技術
【キーワード】パワーエレクトロニクス、電力変換回路、省エネルギー

講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では最初にパワーエレクトロニクスの概要と基礎的な回路理論を紹介、次いで電力変換回路で使われる半導体スイッチの概要を述べ、各電力変換回路の詳細について講義する。
【授業計画】
1.パワーエレクトロニクスの概要
2.パワーエレクトロニクスの電気回路理論
3.電力変換の基礎とスイッチ
4.電力変換と半導体デバイス
5.パワーエレクトロニクス用半導体デバイス
6.直流−直流変換(チョッパ回路)
7.高度な直流−直流変換、中間総合演習
8.直流−交流変換(インバータ)
8.直流−交流変換(インバータ)2
9.波形制御によるインバータの高調波出力改善
10.交流−直流変換(整流回路)
11.交流−交流変換
12.身近なパワーエレクトロニクス機器
13.パワーエレクトロニクスによる電動機制御
14.将来のパワーエレクトロニクス技術
15.まとめ
定期試験

生成系AIの利用:
生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる
出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIに
よる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又
は認定を取り消すことがある。
教科書
高木浩一編著:パワーエレクトロニクス−基礎から応用− 理工図書
参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み(15h)
【復習】レポート課題(15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキストと授業資料を読み直し(30h)

アクティブ・ラーニングの内容
該当しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】各電力変換回路の原理の説明、回路計算ができる者については、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】受講態度(10%)、レポート課題(10%)、中間総合演習(30%)、定期試験(50%)の合計にて評価する。
課題・試験結果の開示方法
演習課題については講義中に模範解答を示す。定期試験は授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントも合わせて記載する。

履修上の注意・履修要件
電磁変換工学と併せて履修するのが望ましい。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。