シラバス情報

授業科目名
数値解析
(英語名)
Numerical Analysis
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBK2MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
山口 義幸
所属
工学研究科 機械工学専攻
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
水,木曜・16:30-18:30・書写C133研究室
連絡先
Universal Passport のクラスプロファイルから問い合わせること。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
講義目的
工学で特に必要とされる微分方程式の数値解法を中心に,方程式の根,連立1次方程式,曲線の推定,数値積分について解説する。また,表計算ソフトやC言語などを用いた実践的な演習を行う。
達成目標
(1) 数値誤差を理解し,計算精度について説明できること。 (2) 連立1次方程式を数値的に解けること。(3)与えられたデータに対して曲線の推定ができること。(4)シンプソン積分法により1変数の数値積分が実行できること。(5) 2階の常微分方程式をルンゲ・クッタ法で解けること。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:方程式の根,連立1次方程式,最小2乗法,数値積分,常微分方程式の数値解法
講義内容・授業計画
科目の位置付け,教育内容・方法
工学は物理学に立脚し,物理法則は数式により定式化されている。従って,設計や新材料の開発には,数理的な解析が不可欠である。その強力な手段として数値解析法がある。本講義ではまず, 様々な物理学及び工学のモデルを提示して, それがどのように定式化されているのかを示す。その後,その数式をどのように計算機で取り扱うことができるかを示す。具体的には,方程式の解法・数値積分・微分方程式の数値解析にポイントを絞って講義と演習を行う。演習では,プログラミング演習で学んだC言語を利用したプログラミングを行う。
授業計画
1. 数値計算における計算量と誤差
2. テイラー展開
3. 方程式の根
4. 連立1次方程式Ⅰ(ガウスの消去法)
5. 連立1次方程式Ⅱ(ピボット付きガウスの消去法)
6. 曲線の推定(最小2乗法)
7. 総合演習
8. 第1回実技試験
9. 数値積分Ⅰ(台形則)
10. 数値積分Ⅱ(シンプソン則)
11. 1階常微分方程式Ⅰ(オイラー法)
12. 1階常微分方程式Ⅱ(ルンゲ・クッタ法),連立1階常微分方程式
13. 2階常微分方程式(ルンゲ・クッタ法)
14. 総合演習
15. 第2回実技試験

生成系AIの利⽤:
生成系AIの利⽤については教員の指⽰に従うこと。生成系AIによる出⼒結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出⼒をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
わかりやすい数値計算入門[第2版]:栗原正仁(ムイスリ出版)
参考文献
数値計算:高橋大輔(岩波書店)。適宜講義資料を配布する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して提示するテキストの事前読み込み(15h),サンプルプログラムの事前解読(15h)
【復習】各回のレポート作成(15h),レポート正答プログラム例の解読および,講義内容を定着させるためのテキスト読み直し(15h)

アクティブ・ラーニングの内容
課題プログラムの作成時に,学生相互で教え合い議論する時間を設ける。
成績評価の基準・方法
主要項目についてレポートを課す。授業計画の (1)から(6)について第1回実技試験を,授業計画の (1)から(13)について第2回実技試験を行う。レポート40点,第1回実技試験30点および第2回実技試験30点の重みで合計して評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートおよび実技試験は,ユニバーサルパスポートで答案を提出し,それぞれに正答プログラム例と採点結果およびコメントを返す。

履修上の注意・履修要件
(1) 情報科学およびプログラミング演習を習得していること。
(2) 履修希望者数が確保できる計算機台数を上回った場合,履修者数を制限しランダム抽選により履修者を決定する場合がある。
(3) 演習でパソコンを使用するのでパスワードを入力できるようにしておくこと。
(4) 欠席・遅刻しないこと。

気象警報や感染症対策の必要から,一時的に授業方法を遠隔授業に変更する場合がある。遠隔授業となった場合,自宅等でオンライン授業の講義を視聴できる通信環境(PC・タブレット等の端末やWi-Fi環境)が必要になる。また,自宅で課題に取り組む場合,各自でC言語プログラムの編集とコンパイルを行う環境を整えること(PCアプリのインストール)が必要になる。

実践的教育
該当しない。
備考
関数電卓を持参すること。
翌年の履修は「再履修」のみで,「再受験」は認めない。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。