シラバス情報

授業科目名
基礎化学Ⅰ
(英語名)
Fundamental Chemistry I
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
工学部
学年
1年
ナンバリングコード
HETBK1MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
伊藤 省吾
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9/目標13
オフィスアワー・場所
12:15-12:45・C334室
連絡先
itou@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4◎/6◎
研究科DP
全学DP
1-1◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
「ものづくり」において、その「もの」を理解することが必要であり、そのためには「もの」の学問である化学を理解しなければならない。そのため、材料系に進む学生はもちろんのこと、機械系に進む学生にとっても、例えば最適な設計や加工を行うためには、その「もの」の性質をよく理解しておくことが不可欠であり、化学の基礎知識は必須である。本講義では、機械・材料系の学生が、将来研究・開発の場において「もの」の性質を理解するための基礎的素養である「化学熱力学」を身に付け、それを応用に展開できるような幅広い知識を得ることで,関連の種々問題に対して計算により問題解決を実施出来る事を目標とする。


授業のサブタイトル・キーワード
化学熱力学基礎
講義内容・授業計画
「化学熱力学」は、「もの」を連続対として捉えた巨視的(マクロ)な視点と、原子分子の成り立ちから理解する微視的(ミクロ)な視点からなっている。そのため「化学熱力学」を理解するためには、高校までに学習した化学から一歩進んだ「物理的」な視点で「もの」の性質を考えることが必要である。本講義では、「もの」である物質を連続対として扱うマクロな視点から、「もの」の状態や変化を理解する。また講義において、「化学熱力学」を応用展開出来るような様々な事例を紹介していく。

・授業内容

1. 基礎化学概論
2. 物質系の変化とエネルギー(内部エネルギー)
3. 物質系の変化とエネルギー(エンタルピー)
4. 物質の変化の方向性(エントロピー)
5. 物質の変化の方向性(自由エネルギー)
6. 物質変化の駆動力と平衡(化学平衡)
7. 物質変化の駆動力と平衡(平衡の移動)
8. 物質の状態変化(物質の三態)
9. 物質の状態変化(相図)
10. 溶液の性質(溶媒と溶質)
11. 溶液の性質(理想溶液と希薄溶液)
12. 溶液内の化学反応(酸塩基反応)
13. 溶液内の化学反応(酸化還元反応)
14. 化学反応の速度(反応速度と反応速度式)
15. 化学反応の速度(可逆反応と標準平衡定数)

定期試験


なお,本講義においては,評価を対面のテストによって実施するために,生成 AIの利用について制限を設けない.
教科書
基礎から学ぶ大学の化学 梅本宏信 編  倍風館
参考文献
演習・基礎から学ぶ大学の化学 梅本宏信 編/著者 伊藤省吾ほか,  倍風館
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安

【予習】授業に際して指示するテキスト教材の部分を事前読み込み(30h)
【復習】講義での小テストの予習(15回、30h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト教材を読み直し(30h)

アクティブ・ラーニングの内容
採用しない.

成績評価の基準・方法
成績評価の基準
化学熱力学を理解し、その導出計算ができる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

成績評価の方法
小テスト、および定期試験を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。

課題・試験結果の開示方法
小テスト課題解答例は、原則講義内で解説する。
定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。



履修上の注意・履修要件


授業欠席の際に証明書の提出を要求する場合、「診断書(原本)、診断書(コピー可)、病院の領収書」でも良いこととします.


実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。