シラバス情報

授業科目名
材料組織工学
(英語名)
Microstructure of Materials
科目区分
専門教育科目
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBK3MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
足立 大樹
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
随時・C棟C335号室
連絡先
adachi@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
3◎/4〇
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】
我々が日々利用し、触れている材料の多くは三種類以上の元素を含む合金である。
これら合金の組織を制御し、目的の特性を得るためには、三元系状態図を読み解く必要がある。
本講義では、状態図の基礎に関する理解を深めることを目的とし、合金組成や熱処理プロセスと組織の関係について論究する。
【到達目標】
二元系合金や三元系合金から、合金組成や熱処理プロセスと組織の関係を説明することができるようになること、である。

授業のサブタイトル・キーワード
【キイワード】状態図、熱力学、熱処理、組織
講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では最初に平衡状態と化学ポテンシャル、ギブスの相律に関する基礎を紹介し、次いで様々な二元系状態図を紹介しながら熱処理プロセスと組織の関係、熱力学と状態図の関係について講述する。
そしてさらに三元系状態図についても講述する。

【授業計画】
1.ガイダンス:本講義の目標や概要を説明する。
2. 金属組織学と状態図:テキスト第一章P1〜P7
3. ギブス相率と二元系状態図の関係:テキスト第一章P8〜P13
4. 全率固溶体と共晶反応、共析反応:テキスト第一章P14〜P23
5. 包晶反応、包析反応と中間相を含む状態図:テキスト第一章P24〜P28
6. 状態図と組織の関係:テキスト第一章P14〜P28
7. 二元系状態図の熱力学:テキスト第三章P67〜P73
8. 相互作用パラメータと状態図(その1):テキスト第三章P74〜P79
9. 相互作用パラメータと状態図(その2)およびスピノーダル分解と核生成の熱力学:テキスト第三章P80〜P84
10. 三元系状態図の基礎:テキスト第四章P87〜P92
11. 三元全率固溶型合金および共晶型と全率固溶型からなる三元系状態図:テキスト第四章P93〜P102
12. 包晶型と全率固溶型からなる三元系状態図:テキスト第四章P102〜P109
13. 三元共晶型合金と三元包晶型合金の状態図:テキスト第四章P110〜P133
14.状態図と合金の熱処理:テキスト第二章P37〜P47
15. まとめ

生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合はたんいを認定しない、又は認定を取り消すことがある。


教科書
材料系の状態図入門 坂公恭 朝倉書店
参考文献
材料組織学:杉本孝一ら著、朝倉書店
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト・オンデマンド教材の部分を事前読み込み(30h)
【復習】レポート作成(3回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・オンデマンド教材を読み直し(15h)(5回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・オンデマンド教材を読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
該当なし
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
状態図の基礎を理解し、熱処理や温度との関係について説明することができる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識、思考力、判断力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
レポート25%、定期試験75%(7月末〜8月初頭のテスト期間にて実施)を基準として、受講態度を含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートは、講義の中で講評する。
定期試験は、試験結果や全体的な講評をユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って示す。
履修上の注意・履修要件
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。


実践的教育
採用せず
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。