シラバス情報

授業科目名
バイオマイクロシステム工学
(英語名)
Bio-microsystem engineering
科目区分
専門教育科目
バイオマイクロシステム工学
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBK3MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
内海 裕一
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標9/目標12/目標14/目標15
オフィスアワー・場所
木曜2限終了後30分
講義室にて
連絡先
u107y000@guh.u-hyogo.ac.jp
 または boyciana@bc4.so-net.ne.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎
研究科DP
4◎
全学DP
1-1◎
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
バイオマイクロシステムの主要システムであるマイクロ化学システムを中心に、ミクロ空間における流体の振る舞いや化学反応の基礎から、分析、合成等の各種機能に至る構成原理を理解し、臨床検査、創薬、微量分析への適用を理解する。さらに生物機能の機序解析への展開を学びつつバイオマイクロシステムに対する知見を深める。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
講義内容;バイオマイクロシステムは細胞組織や各種の生体高分子の機能を体外で維持したまま、これらの物質・エネルギー・情報伝達や酵素・免疫反応、並びに各種刺激に対する応答などを制御された条件下で把握、解明するためのプラットフォームである。このシステムで特に重要なのは、幅数百μm以下のマイクロチャンネルを用いたマイクロ化学システム(Micro Fluidics)であり、ナノマイクロ空間での物質移動や反応、分離、濃縮などの各種の単位化学操作を実現することにより、ナノマイクロ生体場での各種のイベントを模倣できる特長を有している。本講義では、生体を構成する核酸、タンパク質、脂質、糖鎖等の基本的な機能からミクロ領域における流体の振る舞いや化学反応の基礎を理解し、バイオマイクロデバイスを構成する各種機能の原理と各種応用、生体場のセンシング方法についての知見を深める。
授業計画
第1回マイクロ化学システム概説
第2,3回マイクロ化学システムの流体力学的特性 
1)流体力学的特徴
2)運動方程式・ナビエストークス方程式
第4,5,6回マイクロ化学システムの化学的特性
1) 比表面積と反応
2) ナノ〜マイクロ空間における化学反応の特性
3)表面・界面と電気化学
第7,8,9,10回マイクロ化学システムの要素機能
1)機能と原理
2)能動的要素・受動的要素
3)マイクロチャンネル・マイクロリアクタ・マイクロバルブ
4) 光学センサと化学センサ
第10,11回マイクロ化学システムの作製プロセス
第12,13回マイクロ化学システムの分析適用
1)環境分析、食品検疫
2) DNA,タンパク解析、免疫診断、バイオマーカー検査
第14,15回 生物とその機能
1) 細胞を構成する組織
2) 核酸、タンパク質
教科書
特に限定しない
参考文献
マイクロ化学チップの技術と応用(丸善)
早わかりマイクロ化学チップ(丸善)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
授業中で強調した重要ポイントを中心に、自分の理解を定着するために自分のコメントを付けて授業内容をノートにまとめ直す事を推奨する。
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
バイオマイクロシステムの流体挙動や動作基本原理、並びシステムの応用を如何に理解しているかを評価する。評価方法は主に筆記試験とし、場合に応じて特定のテーマに対するレポートを参考として受講姿勢を含めて総合評価する。
課題・試験結果の開示方法
定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメント等記載する予定である。
レポートを予備的に課した場合、優れた内容のものを講義の中で紹介しながら講評する場合がある。

履修上の注意・履修要件
レポートを課した場合、学生本人が作成することを前提として いるため、生成系 AI のみを用いて作成することはできませんが、教員の許可があれば、学生はその指示の範囲内で使うことを可とします。
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。