シラバス情報

授業科目名
量子論入門
(英語名)
Introduction to Quantum Theory
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
工学部
学年
カリキュラムにより異なります。
ナンバリングコード
HETBO1MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
山名 一成
所属
非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
該当なし
オフィスアワー・場所
メールにて事前連絡してください。
連絡先
yamana@eng.u-hyogo.ac.jp
kyamana@icloud.com

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的
量子論入門は、高校で学んだ物理、化学の学習内容と、これから大学で学ぶ物理化学、有機化学、無機化学の中で取り扱う量子論に基づく学習内容との間の橋渡しをする役割を担う。本講義は、量子論の誕生とその重要性を述べるとともに、量子論(量子化学)が原子・分子の構造と電子状態および分子間相互作用や化学反応を理解する上で大切な役割を演じていることを理解させる。

到達目標 
量子化の概念や電子の波動方程式で記述される原子・分子の構造と電子状態および分子間相互作用や化学反応を理解し説明できる。


授業のサブタイトル・キーワード
量子化学、


講義内容・授業計画
講義内容
量子論入門では、古典論で説明できない事象、そこから生まれた量子化の概念から話をはじめる。その後原子の世界、ついで分子の世界へと話を進めることで、大学で学ぶ量子論に基づく学習内容へとつなげることを目指す。

授業計画
 1.黒体放射と電磁波(テキスト1章)
 2.光電効果とコンプトン効果(テキスト2章)
 3.原子スペクトルとリッツの結合則(テキスト3章)
 4.原子の模型とボーアの理論(テキスト4章)
 5.物質波と電子回折(テキスト5章)
 6.シュレーディンガーの波動方程式(テキスト6章)
 7.水素原子の波動関数(テキスト7章)
 8.中間試験
 9.角運動量とゼーマン効果(テキスト8章)
10.電子スピンと核スピン(テキスト9章)
11.ヘリウム原子とイオン化エネルギー(テキスト10章)
12.パウリの排他原理とフントの規則(テキスト11章)
13.水素分子イオンとLCAO近似(テキスト12章)
14.水素分子とヘリウム分子(テキスト13章)
15.等核二原子分子と結合次数(テキスト14章)
定期試験
(レポートは課さない。)
教科書
量子化学〜基本の考え方16章, 中田宗隆著, 東京化学同人
参考文献
物理化学(上)アトキンス, 東京化学同人、量子化学, 大野公一著, 裳華房
量子化学〜演習による基本の理解, 中田宗隆著, 東京化学同人
量子化学〜分光学理解のための20章, 中田宗隆著, 東京化学同人
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト教材の部分を事前読み込み(30h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるために講義ノート(25h)、テキスト教材を読み直し(5h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
量子化の概念、原子オービタル、分子の電子構造を理解し、これらを原子や分子の性質と結び付けることができる者に単位を授与する。
講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に応じてSからCまで成績を与える。

成績評価の方法
演習等20%、中間試験40%と定期試験40%の合計により総合的に評価する。S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)を目安とする。


課題・試験結果の開示方法
小テスト、中間試験は、次の講義内で解説する。
定期試験は、全体的な講評や模範解答をユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って示すようにする。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。