シラバス情報

授業科目名
基礎材料工学Ⅲ
(英語名)
Materials Science and Engineering,Introduction Ⅲ
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBA2MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
永瀬 丈嗣
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4/目標9/目標12
オフィスアワー・場所
随時・C329室
連絡先
E-mail : t-nagase@eng.u-hyogo.ac.jp
TEL : 079-267-4903

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/4〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
基礎材料科学Ⅰ、Ⅱを基礎として、材料の力学的特性の理解するために必要な初歩理論を学ぶ。
【到達目標】
材料の力学的性質の基礎となる応力とひずみの概念、弾性変形・塑性変形、転位の概念、材料組織と強化法の関係、破壊、疲労、クリープなどを説明できるようになる。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:材料の力学的性質の初歩理論
キーワード:応力とひずみの概念、弾性変形・塑性変形、転位論、材料の強化機構、破壊、疲労、クリープ
講義内容・授業計画
【講義内容】
材料の力学的性質の基礎を、結晶構造やミクロ組織と関連させて、主に材料学的観点から学ぶ。力学的特性は、その結晶構造に敏感であり、特に「転位」の外部負荷に対する応答は多くの場合材料の力学的特性を支配している。材料の力学的性質について、応力とひずみの概念、弾性変形・塑性変形、材料強度と延性を評価する指標、材料試験法、転位、単結晶・多結晶、材料の強化機構、破壊、疲労、クリープなどのキーワードをもとに、材料の力学的特性の初歩について講義する。
【授業計画】
1. 応力とひずみの概念  (page 2-7)
2. 弾性変形と塑性変形  (page 7-14)
3. 引張特性  (page 15-25)
4. 硬さ  (page 25-34)
5. 設計と安全係数  (page 35-38)
6. 転位の概念  (page 39-45)
7. すべり系と塑性変形  (page 45-52)
8. 金属の強化機構  (page 53-60)
9. 回復、再結晶、粒成長  (page 60-67)
10. 破壊の基礎  (page 69-75)
11. 破壊力学  (page 76-95)
12. 疲労の基礎  (page 95-104)
13. 亀裂の進展  (page 105-113)
14. クリープの基礎  (page 113-123)
15. 様々な材料の強度  (page 149-180)

※ 第1回目の講義に、講義全体の流れと授業の進め方について説明をします。
※ 授業の理解度を参考にしながら、適宜内容を変更して授業を進める可能性があります。
教科書
1. 材料の科学と工学 [2]金属材料の力学的性質、W.D. キャリスター 著、入戸野修 監修、培風館、ISBN 978-4-563-06713-7
参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業中の説明あるいはユニバーサルパスポートを通じて、事前に読み込む必要がある教科書の範囲を指定します。指定された範囲の教科書を事前に読み込んでください(20h)。
【復習】講義内容の理解を深め定着させるために教科書を読み直してください(20h)。いくつかの授業では不定期にミニ演習を行います。授業中に回答できなかった部分は、授業以外の学習時間を使って回答できるようにしてください(20h)。
アクティブ・ラーニングの内容
採用しません。
成績評価の基準・方法
主に定期試験の得点(成績評価の重み:80%)により判断します。いくつかの授業では不定期にミニ演習を行います。ミニ演習の提出状況を成績評価の判断基準(成績評価の重み:最大で20%)として利用する場合があります。定期試験やミニ演習の到達度によっては、課題レポートの提出を求めることがあります(成績評価の重み:最大で20%)。詳細については、講義中に説明いたします。
課題・試験結果の開示方法
定期テストやミニ演習について、不明な部分があれば基本的にユニバーサルパスポート通じて個別に質問を受け付けます。受け付けた質問事項については、ユニバーサルパスポートを通じて、個別に回答いたします。電子メールあるいは教員居室に直接質問にきていただくことも可能です。
履修上の注意・履修要件
※教科書の利用 :講義は指定された教科書を中心に行います。定期テストでは指定された教科書の持ち込みを認めています。教科書を必ず持参して受講してください。
※パソコンの利用:特に無し。
※生成系AIの利用:この授業においては、生成AIの利用について制限を設けない。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。