シラバス情報

授業科目名
有機化学Ⅱ
(英語名)
Organic Chemistry II
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
工学部
学年
2年
ナンバリングコード
HETBO2MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
西田 純一、中村 光伸
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
西田(C627号室) 終日 
中村(C632号室)終日 事前にメールで連絡することが望ましい。
連絡先
西田:jnishida@eng.u-hyogo.ac.jp
中村:mitunobu@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
4◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
有機化合物において重要な共鳴の概念を理解し、共役系の性質を説明できる。協奏反応や芳香族化合物の基礎と合成法、さらに、芳香族炭化水素における求電子置換反応やその配向性・反応活性について電子論を用いて説明できる。さらにアルコールやエーテルの合成法とその反応、カルボニル化合物や共役不飽和化合物の反応についても説明できるようになる。
授業のサブタイトル・キーワード
炭素化合物の化学
講義内容・授業計画
科目の位置付け、教育内容・方法
 有機化学Ⅰ〜Ⅲを通じて、各種有機化合物の構造と性質を理解した上で、その有機化学の反応を利用して有用な物質の合成を行うための基本的な知識を修得させる。有機化学Ⅰでは分子の立体構や命名法、イオン反応やラジカル反応の概念や、炭素−炭素不飽和結合を含む化合物の合成法や化学反応について学んだ。有機化学Ⅱでは、共役の概念と共役系の示す特異な協奏反応、ベンゼンを代表とする芳香族化合物の合成と反応、炭素−酸素結合や炭素−硫黄結合を含む化合物(アルコール、チオール、エーテル、ケトン、エステルなど)の合成や反応を修得する。有機化学Ⅱにおいても、講義と並行して演習と解法を行うことで、理解を得る。

授業計画
1 不飽和共役化合物:共鳴理論    9 アルコールの合成と反応
2 不飽和共役化合物:反応     10 エーテル、チオールの合成と反応
3  芳香族化合物:ベンゼン    11 カルボニル化合物の酸化還元
4 不飽和化合物の演習問題と解法  12 アルコールとカルボニル化合物の演習と解法
5 芳香族求電子置換反応1     13 カルボニル化合物と有機金属化合物の反応
6 芳香族求電子置換反応2     14 カルボニル化合物への求核付加1
7 芳香族化合物の演習問題と解法  15 カルボニル化合物への求核付加2
8 演習と中間試験                              期末試験

生成系AIの利用
生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。課題レポートの作成や事前・事後学習に当たり、事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを使用しても良い。しかし、生成系AIの出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。

教科書
第11版「ソロモンの新有機化学Ⅰ、Ⅱ − T. W. Graham Solomons and Craig B. Fryhle, Scott A. Snyder 池田正澄・奥山 格・上西潤一・西出喜代治・花房昭静 監訳(廣川書店)
参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト教材の部分を事前読み込み(30h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト教材を読み直し(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
少人数のアクティブ・ラーニングは実施していないが、ユニバーサルパスポートを通じて、授業計画を事前に掲示して事前学習を促したり、授業に小テストを取入れ、習熟具合の確認をしている。
成績評価の基準・方法
共役の概念と共役系の示す特異な協奏反応、ベンゼンを代表とする芳香族化合物の合成と反応などの前半の内容に関して、中間試験を行う。
炭素−酸素結合や炭素−硫黄結合を含む化合物(アルコール、チオール、エーテル、ケトン、エステルなど)の合成や反応などの後半の内容に関して、期末試験を行う。

中間試験50%、期末試験50%の合計で評価する。
講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、
S, A, B, C の成績評価を行い、単位を付与する。


課題・試験結果の開示方法
小テストなどを行う場合は、事前に連絡し、原則講義内で解説する。
定期試験は、全体的な講評や模範解答をユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って示す。

履修上の注意・履修要件
有機化学Ⅰを履修すること。


実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。