シラバス情報

授業科目名
高分子材料工学
(英語名)
Polymeric Materials:Science & Engineering
科目区分
専門教育科目
対象学生
工学部
学年
3年
ナンバリングコード
HETBO3MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
岸 肇
所属
工学研究科 化学工学専攻
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9/目標12
オフィスアワー・場所
「履修の手引き」(オフィスアワー一覧)を参照してください。
連絡先
ユニバーサルパスポート(クラスプロファイル・授業Q&A)から連絡してください。

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
5◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
講義目的:高分子は機械、電子、医療等あらゆる工業分野において使用されている材料である。材料技術者、装置設計技術者として高分子材料を正しく活用するために、物質の弾性、粘性、粘弾性、塑性、強度などの力学的性質の支配因子を分類し、高分子材料成形に関係するレオロジー的視点を獲得し、高分子材料の諸物性と高分子の構造を関係づけ説明できる。


到達目標:高分子材料の構造と物性に関する次の特徴・特性を関係づけ説明できる。
  ・化学構造、分子量、高次構造
  ・熱的性質、力学的性質
  ・レオロジー特性
授業のサブタイトル・キーワード
分子量、結晶・非晶、融点、ガラス転移、架橋、エントロピー弾性、粘弾性、応力緩和・クリープ、時間‐温度換算則、破壊靭性
講義内容・授業計画
科目の位置付け、教育内容・方法:
構造材料・機能材料としての適用がますます拡大している高分子は、多様性に富む材料である。
その物性発現機構の基礎的考え方に関し、2年次までに学んだ有機化学、物理化学、力学を基礎としつつ高分子の構造と物性について関係づける。
後半は特に、高分子材料に特徴的なレオロジー特性(応力と変形、粘弾性、時間依存性等)と成形性や物性を関係づける。
教育方法には、プリント配布・プレゼンテーションソフトを用いる。
講義中において生成系AIの利用は認めない。
学生が事前・事後学習、レポート等において生成系AIを利用する場合、その出力内容が実験事実に基づく確かなものであることを出典・参考文献に遡って検証することが重要である。

授業計画:
1.講義概要、高分子材料と工業               2.高分子鎖の形、立体規則性
3.分子量と分子量分布                   4.高分子溶液
5.高分子固体、結晶構造                  6.高分子の架橋
7.高分子の熱的性質                    8.中間まとめ
9.高分子の力学的性質(1) エントロピー弾性    10.  高分子の力学的性質(2) 応力緩和・クリープ
11. 高分子の力学的性質(3) 動的粘弾性       12.  高分子の力学的性質(4) 時間−温度換算則とマスターカーブ
13. 高分子の力学的性質(4)ボルツマンの重畳原理 14. 高分子の力学的性質(5) 応力-ひずみ線図
15. 高分子の力学的性質(6) 破壊靭性
教科書
プリント配布

参考文献
「岩波講座現代工学の基礎 高分子材料<材料系Ⅵ> 」高原淳、岩波書店
「高分子サイエンスOne Point 6 高分子の力学物性」根元、高原、共立出版
「やさしいレオロジー」村上謙吉著、産業図書
「レオロジー基礎論」村上謙吉著、産業図書
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】事前配布資料または参考文献を読む(1h×15週)。
【復習】課題に取り組み講義内容を理解する。また、理解定着のためにプリント資料教材を読み直し、試験に備える(3h×15週)。
合計:60h
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
毎回の講義終盤の小レポート(10%)、課題(20%)および試験(70%)にて評価する。
講義目的・達成目標に記載した内容の達成度に基づき、評価点は、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)とする。
課題・試験結果の開示方法
ユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使い、コメントあるいは講評を返す。
履修上の注意・履修要件
講義資料や参考図書なども適宜参照して、十分な予習・復習を行うこと。
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。