シラバス情報

授業科目名
エネルギー化学物理
(英語名)
Molecular Thermodynamics
科目区分
専門教育科目
対象学生
工学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HETMP5MCA7
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義・演習 (Lecture/Seminar)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
前田 光治
所属
工学研究科
化学工学専攻
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9/目標13
オフィスアワー・場所
水曜14:00〜17:50・C401研究室
連絡先
maeda@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
3◎/1〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的
最近,地球環境,省エネルギーを配慮した化学プロセスが必要とされるようになった.そのような化学プロセスで取り扱う実際の溶液は,理想溶液ではなく,分 子,あるいはイオンの特性が反映される複雑な非理想溶液である.エネルギー化学物理では、化学熱力学,気体,溶液の分子レベルでの挙動との関係について説明できるようになる.

達成目標
分子レベルの熱力学,統計熱力学の基礎知識を付けて,実際の分子シミュレーションにより実在気体のPVT関係を理論および計算機実験で再現できるようになる.
授業のサブタイトル・キーワード
分子シミュレーション
講義内容・授業計画
科目の位置付け,教育内容・方法
溶液の自由エネルギーを基点として相平衡関係,実在の分子性溶液から電解質溶液までの溶液モデル,状態方程式の最新の発展について講義する.また,近年発展してきた分子シミュレーションを使って,液体気体状態式を開発する.

1ヵ月
1. 統計熱力学
2. マクロの熱力学
3. ミクロの熱力学
4. 粒子の分配
2ヵ月
5. 混合過程の確率
6. エントロピーと確率
7. 平衡状態と最大配置
8. ボルツマンの定理
3ヵ月
9. 分子集団
10. 時間平均と空間平均
11. 分子集団と種類
12. 分配関数
4ヵ月
13. 分配関数と熱力学諸量
14. アンサンブル平均
15. 分子動力学による実在気体のシミュレーション
・生成AIの利用は禁止します.
教科書
プリント資料を配布
参考文献
統計熱力学関係の書籍
「シミュレーション物理学」D.W.ヘールマン著,小澤哲他訳,シュプリンガーフェアラーク東京
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するオンデマンド教材の部分を事前読み込み(15h)、演習(5h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにオンデマンド教材を読み直し(15h),計算機実験(15 h)
アクティブ・ラーニングの内容
個人課題
成績評価の基準・方法
評価の方法
レポート50%、計算機実験の論文50%によって,講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき,S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ,単位を付与する.
なお,生成AIの利用は認めない.
課題・試験結果の開示方法
レポート課題は,講義中解説し,最終個人課題論文はユニバーサルパスポートで提出し,講評する.
履修上の注意・履修要件
物理化学Ⅰ,Ⅱ,化学熱力学を修得しておくことが望ましい.
実践的教育
該当しない
備考
※本学の配付資料を参照してください。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。