シラバス情報

授業科目名
材料組織・設計学講究
(英語名)
Study on Microstructure-Designof Materials
科目区分
対象学生
工学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HETDA7MCA1
単位数
2単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
菅 誠一郎、三浦 永理
所属
工学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
菅 C333
連絡先
菅 suga@eng.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
講義目的
 材料に種々の機能を付与するための微細組織制御の原理を理解するとともに,物理的機能を基礎理論に基づいて説明できるようにする.またそれらと関連した微細組織の解析手法を説明できるようにする.
また、強く相互作用をする電子系が引き起こす様々な現象の中からいくつかの興味深い問題を取り上げ、基礎的な部分から説明できるようにする.

到達目標
 機械的特性,物理的特性など,材料が示す諸特性は,いずれも微細組織に関連して発現することを説明できるようにする.
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
講義目的
 新しい機能性を有する材料の設計に必要な組織制御学及び微細組織と構成元素の関係などについて、最近の研究を講義し、研究者としての素養を養う。講義内容は次のとおりである。

1. 概説

2. 微細組織の観察・解析
 (1) 走査型電子顕微鏡 (SEM)の原理と応用
 (2) 透過型電子顕微鏡 (TEM)の原理と応用
 (3) エネルギー分散型X線分析装置 (EDX)による分析・解析
 (4) 背面散乱電子回折(EBSD)の原理と組織解析・結晶方位解析
 (5) EBSDより得た極点図とX線によるものとの整合性
 (6) 空間群と結晶構造とキクチ線の解析
 (7) EBSDによる解析の実例

3. 電子相関効果の説明
(1) 電子間クーロン相互作用による量子相転移:常磁性金属−強磁性金属転移
(2) 電子間クーロン相互作用による量子相転移:金属−絶縁体転移
(3) 短距離型電子間クーロン相互作用:自己無撞着の考え方とスクリーニング
(4)遷移金属化合物の物理I:金属強磁性
(5)遷移金属化合物の物理II:モット絶縁体
(6)動的平均場理論とモット転移
(7)近藤効果

生成AIを使用する場合は教員に相談すること。
教科書
各人の講義内容に関するプリントを配布し、その内容に従って講義する。
参考文献
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】配布した授業資料を事前に読み込む(15回、30h)
【復習】演習問題を解く(5回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・授業資料を読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
該当しない
成績評価の基準・方法
講義内容に関する原著論文を与え、その内容に関するレポートを提出させ評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートについてはユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って講評を返す。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
※本学の配付資料を参照してください。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。