シラバス情報

授業科目名
精神保健
(英語名)
Mental Health
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
対象学生
環境人間学部
学年
3年
ナンバリングコード
HHHBE3MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
井上 靖子
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標4
オフィスアワー・場所
日時:メールによる連絡を受けて決定する
場所:E棟204の教員研究室

連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2◎/3〇/5〇
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力/目標2:教え、寄り添う力/目標3:協働する力

講義目的・到達目標
本講義では、人間の精神発達におけるこころの健康課題やこころの病についての基礎知識について説明できることをめざす。さらに、こころの悩みやこころの病を含む人間の多様な在り方に対して、深い見方や捉え方を関係づけて述べることができ、こころの健康の維持増進のための具体的な実践を日常生活において適用できるようになることを目標とする。
 つまり、到達目標は、1)人間の精神発達におけるこころの健康課題やこころの病等についての基礎知識を説明できる、2)こころの悩みやこころの病等を含む人間の多様な在り方に対して、深い見方や捉え方を関係づけられる、3)こころの健康を保つための具体的な実践を日常生活においても適用できるようになること、である。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:人間のこころの世界のダイナミズムを学び、メンタルヘルスを維持増進する
キーワード:こころの健康(メンタルヘルス)、精神発達、自己肯定感、自己実現、こころの悩みやこころの病(精神疾患等)、リラクゼーション、笑い、呼吸法、マインドフルネス
講義内容・授業計画
【講義内容】
人間の精神発達におけるこころの健康課題やこころの病(精神疾患等)について説明できるようにする。さらに臨床現場に関わる具体的な事例(アニメや映画作品等)を取りあげ、人間のこころの多様な在り方に対する想像力を涵養し、各自がこころの健康(メンタルヘルス)の維持増進につなげていく具体的な実践について、日常生活において適用できるようになる。
【講義の進行計画】
1.ガイダンス 本講義の目的と概要説明−自分のこころの育ちを振り返るー
2.胎児期(妊娠期)におけるメンタルヘルス
3.乳児期におけるメンタルヘルス
4.幼児期におけるメンタルヘルス
5.学童期におけるメンタルヘルス
6.思春期におけるメンタルヘルス
7.青年期におけるメンタルヘルス
8.成人期におけるメンタルヘルス
9. 老年期におけるメンタルヘルス
10.メンタルヘルスの課題(1)こころの悩みやこころの病(精神疾患等)について
11.メンタルヘルスの課題(2)こころのケアについて(外部講師による講演を含む)
12.メンタルヘルスの課題(3)映画による事例紹介
13.メンタルヘルスの課題(4)映画による心理分析
14.こころの健康の維持増進のための実践演習
15.まとめと評価(到達度の確認)
定期試験
パソコンの利用:資料等を印刷して持参できない場合はパソコンを持参してもよい。
生成系AIの利用:生成系AIの利用については、教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない。又は認定を取り消すことがある。
教科書
講義時間中および体験演習の際、適宜、プリントを配布したり、その都度、参考文献を紹介する。
参考文献
井上靖子編(2020)『経験と理論をつなぐ 心理学』八千代出版
赤塚大樹編(2000)『精神保健の見方、考え方』培風館
馬場禮子・永井撤(1997)共編『ライフサイクルの臨床心理学』培風館
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】事前に配布した講義資料等を十分に読み込みをしておく(1h×14回、14h)。また、適宜、講義時間中に提示された課題について、事前に準備する(0.5h×14回 7h)。また、グループワークを目的として、自分のこころのケアに関するPPTもしくはレポートを作成する(9h×1回)。予習には合計30h。
【復習】各講義内容について講義時間内でアクティブラーニングで話し合った内容、意見や疑問点をふまえて講義資料を読み返す(1.5h×14回、21h)。自分のこころの育ちを振り返る体験演習レポート、こころのケアもしくは映画の心理分析に関するレポートを作成する(3h×3回 、9h)。復習には合計30h。
アクティブ・ラーニングの内容
人間のこころの多様な在り方をに対する想像力を涵養するには、まず、自分のこころを見つめ、自分の育ちを可能な範囲で振り返ることである。各講義のテーマに応じて、現在の自分の在り方に影響を与えてきたこれまでの経験について振り返るワークがある。また、各自がどのような言葉や物語に支えられているのかをPPTに作成して、グループで分かち合う発表の機会がある。ただし、これらの取り組みは、気持ちの許せる範囲でよく、無理に強制するものではない。本人が言いたくないことまで、書いたり、話さなくてもよいため、ご安心ください。何か不安や心配のある学生は、事前に連絡してください。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
人間の精神発達におけるこころの健康課題やこころの病についての基礎知識について説明できること、人間の多様な在り方に対して、深い見方や捉え方を関係づけてレポート等に表現できた者に単位を授与する。レポートについては、説明できる者については、知識、論理的思考力、具体的思考力、表現力、文章記述力、授業への受講態度(積極的な質問、話し合いへの参加姿勢)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
定期試験(レポートか試験かについてはオリエンテーションで提示)50%、体験演習レポートおよび事例分析に関するレポートを30%を基準として、受講態度20%(出席状況、授業中の態度やコメントの内容、積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。特別な事情がない限り、単位認定評価は2/3以上の出席者に限る。

課題・試験結果の開示方法
講義毎のコメント用紙については、毎回、教員が目を通して、意見についてコメントを付して返却したり、講義のなかで、質問に対する回答を伝えたりする。
体験演習レポートについては、必要に応じてコメントを付して返却する。

履修上の注意・履修要件
講義において、対話や意見交換を行うなど、積極的な講義への参加姿勢が求められる。
履修にあたっては、講義資料を読み込み、十分な事前学習をして講義に出席すること。また、講義後は内容が理解できているのか、講義資料を読み込み、十分な復習をしておくこと。
特別な事情がないのに20分以上過ぎての遅刻や途中退席は欠席扱いとなる。欠席の場合は、所定の用紙に理由を記述して提出する。また、1/3以上の欠席の場合は、特別な理由がない限り、単位不可となる。

実践的教育
臨床心理士、公認心理師の資格をもつ教員が、人間の精神保健、精神疾患に関する事例検討を指導するため、実践的教育に該当する。
備考
担当教員の専門は臨床心理学であり、心理療法の実践や心理臨床実践研究を行っている。本講義は主として、担当教員の専門分野のうち、人間の精神発達における心の健康(メンタルヘルス)、こころの病(精神疾患等)の理解に必要な基礎的部分を解説するものである。教員の心理臨床実践研究を知りたい学生は、下記のホームページなどを参考としてください。
https://researchmap.jp/roselily/research_areas
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