シラバス情報

授業科目名
緑の都市づくり計画とデザイン
(英語名)
Planning and Design for Green City
科目区分
専門教育科目
対象学生
環境人間学部
学年
3年
ナンバリングコード
HHHBE3MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
平田 富士男、沈 悦
所属
⼤学院 緑環境景観マネジメント研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11/目標15
オフィスアワー・場所
講義終了後、教室にて
連絡先
第1回目の授業時に連絡する

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2◎/1〇/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
この科⽬の⽬的は、緑をツールとして安全で、美しく快適な都市づくりを実現していくために必要となる都市緑地計画とデザインおよびそれらを実現していく政策⼿法の基礎知識を修得することである。
 
このため、わが国における都市の⼟地利⽤の現状やそれにいたる背景を理解したうえで、緑豊かな都市づくりの政策⽬標の⽴て⽅、⽬標の実現⼿法とその具体的な内容および適⽤⽅法を学ぶ。
 
さらに、それらの緑地空間の計画、デザイン⼿法の基礎を学び、緑豊かな都市づくり計画やデザインを具体的に構想できるようにする。

授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:緑の都市づくりのためのプランの考え方とそれを現地で実現するデザイン
キーワード:都市緑地、都市計画制度、マスタープラン、ランドスケープデザイン、ガーデン

講義内容・授業計画
緑豊かな都市づくりのために必要なる計画、デザイン、政策⼿法の基礎的な内容を総合的に講義する。

授業計画(15回分について、各回の内容を記載する)
1.わが国の都市と緑とランドスケープ
2.住みよい都市づくりと都市インフラとしての緑のあり⽅
3.都市の緑を確保するための計画・政策⼿法の考え⽅および体系
4.都市緑地保全のための政策⼿法(「規制」の⼿法を中⼼に)
5.都市緑化推進のための政策⼿法(「事業」の⼿法を中⼼に)
6.都市緑化推進のための政策⼿法(「誘導」の⼿法を中⼼に)
7.政策の適⽤⼿続きと市⺠参加
8.都市計画と都市の緑地に関するマスタープランのあり⽅(以上 平⽥)
9.緑地空間デザインの原点(庭園のデザイン)
10.⼩スケールの緑空間デザインの具体⼿法(庭園デザインの体験)
11.⼩スケールの緑空間デザインの具体⼿法(表現⼿法を中⼼に)
12.緑地空間デザインの応⽤(都市緑地のデザイン事例と⼿法)
13.都市緑地のデザイン(小規模緑地デザインの体験を中心に)
14.都市景観のデザイン
15.緑地空間デザインの実際(学⽣参加の設計事例)(以上 沈)

生成AIの使用について
この授業においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合
には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。

教科書
平⽥富⼠男著「都市緑地の創造」朝倉書店
プリント資料も配布予定
参考文献

沈悦 他 編著「成熟型ランドスケープの創出」ソフトサイエンス社

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストの事前読み込み(15h)、授業で課す次回への宿題の準備(15h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためのテキスト・配布資料の読み直し、デザイン課題の作成(30h)

アクティブ・ラーニングの内容
第1回では、キャンパス周辺のまちの環境を現地にて調査、第2回〜第8回までは毎回5人程度のグループに分け、毎回グループ単位でのプレゼンを予定。
第10回〜11回では、庭園デザインの体験と課題作成,、第12〜13回はグループワークで、都市緑地のデザイン課題作成とプレゼンを予定。

成績評価の基準・方法
下記「履修上の注意」に⽰す「事前レポート」により、本科⽬への取り組み意欲を評価するとともに、「期末試験」および「授業内で課される課題の成果」によって、都市の課題解決のための緑地環境に関する計画の基本的なものが策定できる、
また、基本的なデザインが行えると判断される者を合格とする。(取り組み意欲20%、授業内課題の成果・期末試験の理解度80%)

課題・試験結果の開示方法
授業でのグループによるプレゼンには、グループどうしの質疑を設けるとともに、それらを総括してコメントを返す。
平田が担当する授業の最終試験は、採点結果をコメントとともに返す。
デザインの課題に対しては講評、総括したコメントを授業の中で行う。また、最終成績は提出された課題を採点し、その結果を本人に返す。

履修上の注意・履修要件
・履修を希望する者は、8⽉上旬に掲⽰してお知らせする「事前レポート」を、掲⽰内に⽰す指⽰にしたがって必ず提出すること。レポートを採点したうえで、授業開始⽇までに履修の可否を返信するので提出漏れのないよう注意すること。
・講義は各回それぞれが単体のものではなく、前回までの内容を踏まえて⾏うので、きちんと出席して科⽬の全体像をつかむよう⼼がけること。また、教員は単に⼀⽅的に講義をするだけでなく、学⽣よるグループワークやその発表など双⽅向の授業も取り⼊れるので積極的に参加すること。

実践的教育
該当する。
前半(1.〜8.)は、平⽥が建設省(現 国⼟交通省)における⾏政実務経験をもとに都市計画⾏政の内容を講義する。
後半(9.〜15.)は、沈が造園コンサルタントの実務経験のもとにオープンスペースデザインの内容を講義する。

備考
担当教員は、それぞれ都市の緑地計画に関する⾏政、計画設計コンサルタントの出⾝者であり、それぞれの職務経験 を踏まえて授業を⾏う。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。