シラバス情報

授業科目名
都市空間分析演習
(英語名)
Seminar in Geographical Information System for Urban Spaces
科目区分
専門教育科目
対象学生
環境人間学部
学年
3年
ナンバリングコード
HHHBE3MCA3
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
演習 (Seminar)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
太田 尚孝
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標11
オフィスアワー・場所
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/2〇/5〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
都市計画に代表される都市空間における政策・計画立案やPDCAを行う上で、今や地理情報システム(GIS)の利用は欠かせない。本演習では、GISの代表的ソフトウェアであり、教育機関や実社会でも幅広い利用がみられるEsri社のArc GIS(=Arc GIS Pro)の基本的操作方法を演習形式で学び、これを活用し課題発見・課題解決・表現方法を習得することを目的とする。
【到達目標】
本演習の到達目標は、1)GISの可能性や限界を自分の言葉で説明できる、2)GISの基本的操作方法を習得している、3)都市的空間を対象にGISを活用した課題発見・課題解決を主題図として適切に表現できる、である。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:GISを使って都市を分析、課題解決へ
キーワード:GIS、都市分析、土地利用、都市計画、フィールドワーク
講義内容・授業計画
【講義内容】
本演習では、Arc GIS Proを基本ソフトとしてGISについて特徴や課題を理解する。その上で、2年前期「まちづくり論」及び2年後期「都市計画」の学習内容を前提に、都市空間を対象とした個人課題(課題Ⅰ・課題Ⅲ)・グループ課題(課題Ⅱ)に取り組む。なお、本演習は個人作業が多いため、授業の連絡はユニバーサルパスポート経由で行うので注意すること。効率的・効果的に受講生の質問に答えるため、質問等がある学生は必ず授業前日の水曜日の正午までにメールや画像を貼り付けて何を質問したいのかを具体的に教員及びTAに伝えること。その後、演習時に対応する。
【授業計画】
1.導入:授業概要、GIS演習としての注意点、動画によるArc GIS Proの動作確認
※履修希望者が多い場合は履修者選定のためのA4で1枚程度のレポート課題を初回の講義で示し、第2回講義までに結果をユニバーサルパスポートのクラスプロファイルに掲示をする。
2.Arc GIS Pro①:課題Ⅰの説明(課題Ⅰの〆切:第4回授業日の前日正午までにPDF形式で「課題提出」)、ミニ演習
3.Arc GIS Pro②:課題Ⅰの個人作業、教科書「GISと経済・政策分析(1章)〜空間参照と座標系(4章)」
4.Arc GIS Pro③:課題Ⅰの優秀者のプレゼン、都市計画とGISに関わる講義、ミニ演習
5.Arc GIS Pro④:教科書「空間データの選択・検索(5章)〜空間データの活用(8章・9章・10章)」
6.Arc GIS Pro⑤:教科書「ジオコーディング(11章)〜3Dマップの作成(13章)」
7.Arc GIS Pro⑥:課題Ⅱの説明(課題Ⅱの最終〆切:第10回授業日の前日正午までPDF形式「課題提出」)、ミニ演習
8.Arc GIS Pro⑦:課題Ⅱに関わる中間報告(課題設定、GISのレシピ、スケジュール案等を報告)
9.Arc GIS Pro⑧:課題Ⅱに関わる個人作業・グループ作業
10.Arc GIS Pro⑨:課題Ⅱのプレゼン、課題Ⅲの説明(課題Ⅲの最終〆切:第15回授業日の前日正午までにPDF形式「課題提出」) 、ミニ演習
11.Arc GIS Pro⑩:課題Ⅲに関わる調査企画案の報告(課題設定、GISのレシピ、フィールドワークの視点、スケジュール案等を報告)
12.Arc GIS Pro⑪:課題Ⅲに関わる個人作業(第12回から第14回でフィールドワークも個人で実施)
13.Arc GIS Pro⑫:課題Ⅲに関わる個人作業
14.Arc GIS Pro⑬:課題Ⅲに関わる個人作業
15.まとめ:課題Ⅲの優秀者のプレゼン、これからの都市計画とGIS
※パソコンの利用:講義スライドを手元でみながら、メモを書く、自分で調べるなどが必要になるため、PCを持参することを推奨する。
※生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、または認定を取り消すことがある。
教科書
河端瑞貴(2022)『経済・政策分析のためのGIS入門 1:基礎 二訂版: ArcGIS Pro対応』古今書院、を生協等で購入すること(基礎演習+αのマニュアル本となる)。また、Esri社のHPからDLするArc GIS Proの『逆引きガイド』や、河端先生のyoutube教材も演習及び課題を行う上での必須教材となる。
参考文献
【Arc GIS Pro関係】
橋本雄一ほか(2022)『六訂版 GISと地理空間情報: ArcGIS Pro3.0の活用』古今書院、河端瑞貴(2018)『経済・政策分析のためのGIS入門 2:空間統計ツールと応用: ArcGIS Pro対応』古今書院 等々

【GISを含めたデータ活用型の政策立案・政策評価関係】

宇都宮浄人ほか(2022)『まちづくりの統計学 政策づくりのためのデータの見方・使い方』学芸出版社、久保真人ほか(2015)『社会・政策の統計の見方と活用: データによる問題解決』朝倉書店 等々

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】
前半でArc GISの基礎的な操作方法をマニュアルをみながら学習する(30h)
【復習】
授業時に紹介されるミニ演習や、フィールドワーク課題、プレゼン準備などで復習が必要になる(60h)。
アクティブ・ラーニングの内容
採用する(課題Ⅱについては、グループワークを取り入れる)。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
GISの可能性や課題を正しく理解し、GISを使って都市空間の基本的調査分析ができ、創造的・建設的な提言ができる者に単位を授与する。講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に応じてSからCまで成績を与える。S=90点以上、A=80点以上、B=70点以上、C=60点以上、とする。
【成績評価の方法】
課題ごとに指定された期日・方法でユニバーサルパスポートの所定箇所「課題提出」に提出するⅠ〜Ⅲの課題(20%、20%、60%)を基準として、受講態度を含めて総合的に評価する。各課題の評価基準として、GISを使った課題抽出・課題解決(40%)、都市計画的知識をふまえた思考力・問題解決に資する提案内容(40%)、プレゼン資料の体裁(20%)とする。ユニバーサルパスポートに課題をアップロードする際には、1ファイル当たり10MBの上限があることにも注意すること。
課題・試験結果の開示方法
課題Ⅰ〜Ⅲのプレゼン後に全体に対して講評を行うことでフィードバックをする。
履修上の注意・履修要件
  • この科目は専門的教育内容の連続性・発展性から特別な事情(例:都市計画に関わる知識を得ている編入生、卒論やゼミでGISを用いた調査分析を行う予定の学生)を除き、2年前期の「まちづくり論」及び2年後期の「都市計画」の両方の単位取得者のみ履修できるので注意すること(なお、ライセンス数や教育的観点、TAの有無に応じて最大20名程度の人数制限があり、多数の受講希望者が見込まれる場合はレポート作業を通して履修者選抜を行うため初回の講義は必ず出席すること)。
  • 授業時間外にも個人作業、グループワークのための時間が相当程度必要となるので事前に了解しておくこと。
  • A207教室は木曜日及び金曜日は1年生を中心に他の授業や演習科目で使用することが多いので、授業時間中にA207教室を使う場合は月曜日から水曜日、放課後で集中的・計画的に演習課題をこなすこと。
  • 講義科目ではなく演習科目であることから、自学・自習部分が多くなるので計画的に自分で課題を進め、スキルアップをはかり、わからない場所は他の受講生ないし過去の受講生、TA等に積極的に聞く、Esri社のブログ、『逆引きガイド』を検索するなどしてほしい。
  • 課題Ⅲの最優秀者には、秋の環境人間フォーラムにて発表をお願いする。

実践的教育
該当しない。
備考
担当教員は都市の良好な環境を形成するための都市計画やまちづくりの研究と実践を行っている。本講義はその手段となるGISに関わる基本的操作方法を演習するものである。詳細は担当教員のHP、もしくは兵庫県立大学教員研究者データベースを参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。