シラバス情報

授業科目名
福祉社会学
(英語名)
Sociology for Social work
科目区分
専門教育科目
-
対象学生
環境人間学研究科
学年
3年
ナンバリングコード
HHHBE3MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
竹端 寛
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標5/目標10
オフィスアワー・場所
講義終了後・講義室にて。
連絡先
bataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
3◎/2〇/5〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
福祉に関わる事象を社会学的な視点で把握することを目的とする。
【講義目標】
この講義を通じて、福祉的現実の背後に、どのような管理や支配、権力行使が用いられているのか、を分析する社会学的視点を獲得すること、および福祉的規範(=よいこと)の前提を疑う力を身につける事を目標とする。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
「自分を変え、結果的に社会を変えた3人の物語」を通じて、福祉社会を考えます。

1.相模原事件と「価値ある命」
2.批判的意識化とJR乗車拒否問題
3.『当たり前をひっくり返す』第9章に基づく相互討論
4.『当たり前をひっくり返す』第7、8章に基づく相互討論
5.ゲスト講義(予定)
6.『当たり前をひっくり返す』2章+神出病院事件基づく相互討論
7.『当たり前をひっくり返す』第1、3章に基づく相互討論
8.合理性のレンズ+病気から生きる苦悩へのパラダイムシフト
9.ゲスト講義(予定)
10.意思決定支援
11.インクルーシブ教育
12.『当たり前をひっくり返す』第4〜6章に基づく相互討論
13.『当たり前をひっくり返す』第10章+終章に基づく相互討論
14.この授業は何を議論してきたのか
15.最終討論(最終レポートをもとに、授業内での相互討論)
教科書
『「当たり前」をひっくり返す——バザーリア・ニィリエ・フレイレが奏でた「革命」』(竹端寛著、現代書館)

参考文献
『ケアしケアされ、生きていく』(竹端寛著、ちくまプリマ−新書)
『被抑圧者の教育学』(パウロ・フレイレ著、亜紀書房)
『再考・ノーマライゼーションの原理—その広がりと現代的意義』(ベンクト・ニィリエ著、現代書館)
『バザーリア講演録 自由こそ治療だ』(フランコ・バザーリア著、岩波書店)
『教育は社会をどう変えたのか——個人化をもたらすリベラリズムの暴力』(桜井智恵子著、明石書店)
『根っからの悪人っているの?: 被害と加害のあいだ シリーズ「あいだで考える」』(坂上香著、創元社)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前学習】テキストやオンライン課題の当該箇所を読んだ上で、事前課題レポートを作成する(30h)
【事後学習】授業内容やテキストの当該箇所を振りかえって読み直す(15h)、授業で学んだことを言語化するミニレポートを作成する(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
この授業は、毎回小グループで事前課題に関する議論を行い、その内容を発表しながら、授業を進めていく「反転授業」のスタイルで進める。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
福祉に関わる事象を社会学的な視点で理解し、批判的に考察することができる者に単位を授与する。 
講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。


成績評価の方法
小レポート40%、最終レポート60%を基準として、受講態度(積極的な授業参画)も含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
事前課題については、小グループで議論したものを授業で取り上げる。事後課題については、ユニバーサルパスポートを通じて個々人にリプライする。
履修上の注意・履修要件
・毎回の授業では、事前レポートを作成した上で、授業中に課題をグループで検討する「反転授業」を行う予定である。
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。



実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。