シラバス情報

授業科目名
国際理解論
(英語名)
International Understanding
科目区分
専門教育科目
対象学生
環境人間学部
学年
2年
ナンバリングコード
HHHBE2MMA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
木本 幸憲
所属
環境人間学部
授業での使用言語
日本語
英語
関連するSDGs目標
目標4/目標10/目標16
オフィスアワー・場所
Universal Passportのクラスプロファイルから問い合わせること
連絡先
オフィスアワー一覧表(Universal Passportに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
5◎/2〇/3〇
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】この講義では、世界で話されている様々な言葉とそれを話す様々な社会・文化的背景を持った人たちについてよりよく知ることを目的とする。それぞれの諸地域の言語の実情を理解したうえで、異文化を理解するために必要な観点を得ることを目的とする。
【到達目標】世界諸地域の言語、その特徴、コミュニケーションの多様性を適切に説明できる。またそのような観点を他の事例に応用して議論することができる。

授業のサブタイトル・キーワード
世界の言語、ことばと思考、文法、コミュニケーション、ポライトネス(丁寧さ)、危機言語
講義内容・授業計画
【講義内容】
この講義は、大きく4つのトピックについて学習する。「世界の言語1〜3」では、アジア・オセアニアを中心とした世界の各地域でどのような言語が話されているのかを、先史時代に遡って歴史を振り返りながら概観する。「ことば・思考・文化1〜3」では、ことばが違うとものの考え方や捉え方に違いが生じること、また文化によってことばが影響を受けることを日本語、英語ほかさまざまな言語の事例を通じて学ぶ。「コミュニケーションの日英比較1〜2」では、丁寧さを表す方法について焦点を当てる。日本語と英語においてどのように当事者からみた丁寧さが異なるかを見る。それを通じてポライトネス理論について理解を深める。最後に「グローバル化と危機言語1〜2」においては、国民国家による中央集権化やグローバル化によって世界の多くの言語が消滅の危機に瀕していることを見る。また危機に瀕する言語や文化に対する価値観の多様性についても学ぶ。
 この講義では、毎回の授業で、授業内容に関するコメントや疑問を提出することが求められる。そのコメントや疑問のうち重要なものを、一つの単元が終了するごとに全体に共有する(第5回、第9回、第12回、第15回)。その時間は、出てきたコメントや疑問についてグループで、意見を出し合い、全体に向けて発表を行う。

【授業計画】
  1. オリエンテーション:ことばと人間、環境
  2. 世界の言語 1. ホモサピエンスの誕生と出アフリカ
  3. 世界の言語 2. 長い人類の移動史
  4. 世界の言語 3. 農耕文化と言語・民族の拡散
  5. 世界の言語のまとめとグループワーク
  6. ことば・思考・文化 1. 「こっそりと部屋を出る」と sneak out of the room
  7. ことば・思考・文化 2. 文化による世界の切り分け方
  8. ことば・思考・文化 4. 可算名詞と不可算名詞
  9. ことば・思考・文化のまとめとグループワーク
  10. コミュニケーションの日英比較 1:ポライトネスとは
  11. コミュニケーションの日英比較 2:丁寧さを示す方法
  12. コミュニケーションの日英比較のまとめとグループワーク
  13. グローバル化と危機言語 1:消滅の危機に瀕する言語
  14. グローバル化と危機言語 2:多言語社会における危機言語
  15. グローバル化と危機言語のまとめとグループワーク

【生成系AIの利用について】
レポート作成に当たっては、構想段階において生成系AIを用いることは認められるが、生成系AIが出力した文書を自らの論としてレポートにすることは認めない。必ず自分で参考文献に当たり、責任を持ってレポートを執筆・完成させること。
教科書
教科書については第1回目の授業で話すので必ず参加すること。
参考文献
テキスト内に参考文献リストを掲載する
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
各回の事前リーディング、授業コメント・質問の回答、復習のための調べ学習を各回4時間程度行うことを目安とする(レポート作成とそのための文献購読、データ分析を含む)。
アクティブ・ラーニングの内容
グループワーク、ディスカッション、レポート執筆のための図書館での調べ学習
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
世界における言語やコミュニケーションの多様性や、それを理解するために必要な観点を理解し、それを言語化できた者に単位を付与する。講義目的・到達目標に関連する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力)の到達度に基づき、S (90%)、A (80%)、B (70%)、C (60%)による成績を評価し、単位を付与する。

【成績評価の方法】
期末レポート(60%)と授業内での提出課題やグループワーク(40%)を元に評価を行う。
課題・試験結果の開示方法
期末課題の全体講評をUniversal Passportを通じて行う。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。