シラバス情報

授業科目名
個体群生態学特論
(英語名)
Advanced lecture on Population Ecology
科目区分
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA3
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
演習 (Seminar)
開講時期
2024年度前期
担当教員
栗山 武夫、髙木 俊
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標15
オフィスアワー・場所
講義終了後・講義室
連絡先
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと



対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎/1〇
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標

【講義目的】動物個体群を対象とした保護管理上の課題解決のためには、個体群生態学の理論を背景とし、生物の分布や個体数に関わるデータを適切に解釈する能⼒が重要となる。本講義では個体群⽣態学に対する理解および、実践的なデータ解析能⼒の習得を⽬的とする。

【到達目標】1)野生動物管理や生物多様性保全に関わる個体群生態学の基礎理論に基づき、動物個体群を対象とした保護・管理の事例を説明できる、2)コンピュータープログラム(RおよびQGIS)の操作により、野⽣動物管理で必要なデータを分析し、データに基づく提案をできる。

授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:生物の保全管理のための生態学の理論と実践的なデータ分析力を身につける個体群生態学特論
キーワード:個体群動態、生息地利用、統計解析


講義内容・授業計画
【講義内容】
本講義では個体群生態学の基礎理論を紹介し、生物の個体数や分布の分析技術について、野生動物の現状についての具体的事例を通して検証を加えながら、演習を通じて理解を深める。
【授業計画】
当授業は実践的教育に該当する。
(7/2 高木)
1.個体群生態学と野生動物の保護管理
2.個体数の動態とその理論
3.データ分析演習1:Rのインストールと基本操作
4.データ分析演習2:データの集計とグラフ化
(7/9 高木)
5.野⽣動物の動向把握のための調査と分析
6.データ分析演習3:回帰と分散分析
7.データ分析演習4:⼀般化線形モデルを⽤いた分析
8.データ分析演習5:個体数推定のための分析
(7/16 栗山)
9. 個体数の分布とその理論
10.データ分析演習5:QGISのインストールと基本操作
11.データ分析演習6:インターネットからの環境データの取得
12.データ分析演習7:環境データのGIS上での整備
(7/23 栗山)
13.データ分析演習8:複数の環境データのGIS上での統合
14.データ分析演習9:環境データと種分布データの統合
15.データ分析演習10:一般化線形モデルを用いた種分布の分析
※パソコンの利用:毎回使用予定
※この科目は毎週4コマ実施するため、授業期間は7月となる。
※生成系AIの利用:生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。課題レポートの作成や事前・事後学習に当たり、事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを使用しても良い。しかし、生成系AIの出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。


教科書
プリント資料を配布
参考文献
実践「野生動物管理学」(培風館)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するプリント資料を事前読み込み(10h)
【復習】講義内容の理解を深めるためにプリント資料を読み直し(10h)、レポート作成にあたり演習内容を踏まえたデータ分析の実施(15h)、レポート作成(15h)、自らの研究課題におけるデータ分析技術の実践(10h)


アクティブ・ラーニングの内容
演習内では講義の進行に合わせて、自身でパソコンを操作し、データ解析を行った結果を発表する(5回)。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義を理解し、演習を通じてデータ分析ができた者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
講義内での課題50%、レポート50%を基準として、受講態度(積極的な発⾔等)を含めて総合的に評価する。


課題・試験結果の開示方法
講義内での課題は、原則その場で解説する。
レポートは、最終レポートについてはユニバーサルパスポートのクラスプロファイル機能を使って講評を返す。
履修上の注意・履修要件
・履修定員を30名とし、履修希望者が定員を超える場合は、ランダム抽選により履修者を決定する。なお、履修希望者が定員を若干名超える場合は、履修希望者全員の履修を認める場合もある。
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。
・パソコンを⽤いた演習を実施するため、履修にあたっては各⾃パソコンを⽤意することが望ましい(⽤意が難しい場合は相談に応じる)。
・講義は兵庫県森林動物研究センターでの実施を予定する(他キャンパス所属の場合は交通⼿段等の相談に応じる)。
実践的教育
⾃然・環境科学研究所森林動物系の教員は全員が兵庫県森林動物研究センターの研究員を併任しており、全教員が地域や⾏政を対象にした野⽣動物管理の実務経験を有する。
本講義では、兵庫県でのモニタリングデータを⽤い、野⽣動物管理で必要なデータ解析能⼒の習得を⽬指すことから、実践的教育に該当する。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。