教員名 : 鄭 成
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授業科目名
比較言語・文化特論
(英語名)
Advanced Lectures in Comparative Languages and Cultures
科目区分
ー
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
鄭 成
所属
環境人間研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標16
オフィスアワー・場所
研究室(事前連絡が必要)
連絡先
講義中に教示する。
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
ー
研究科DP
2◎/1〇
全学DP
4-1〇/ー
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
現代中国語の形成は、革命を志向する中国政治から深遠な影響を受けている。その影響は言語表現にとどまらず、今日の中国人の意識構造の一部となり、今日の中国を理解するには重要な意味を持つ。本講義は中華人民共和国成立後の一連のプロパガンダを対象に、現代中国語の形成において、現代政治が及ぼした影響を考察する。この考察作業を通じて、現代中国への理解を深めるとともに、歴史研究の基本的手法を身につけることを目的とする。 到達目標は二つある。1) 受講生は全国政権樹立後、中国政府が推し進めた一連のプロパガンダの論理とその内容および民衆側の受容を中心に、その展開過程を把握すること。2) 上記の考察作業を通じて、資料収集、分析をはじめるとする基本的研究手法を把握すること。 授業のサブタイトル・キーワード
言語の形成と政治宣伝
講義内容・授業計画
【講義内容】 本講義は現代中国語の生成を概説した上、中国政府が1950年代以降展開した一連のプロパガンダに対して、政府側の公式文書、宣伝資料(報道記事、書籍、映画)、知識人の日記、手記などの資料を利用して、中国共産党のイデオロギーが現代中国語の表現にいかなる影響を及ぼしたかを考察し、分析する。履修者は各自の問題関心に応じて、関連文献を調べ、研究レポートを作成することがある。 【授業計画】 1. 現代中国語の生成 2.中華人民共和国成立前のプロパガンダ 3. 延安整風運動と文芸座談会講話 4.中華人民共和国成立後の宣伝方針 5. 映画「武訓伝」の衝撃 6.知識人の社会主義への転向 7. ソ連小説「鋼鉄はいかに鍛えられたか」 8. 朝鮮戦争とエッセイ「誰が最も愛しい人なのか」 10.小中学校の愛国主義教育 11. 日記から見た大学生の思想変容 12. 日記から見た若手党幹部の社会主義信仰 13. 大躍進のなかのスローガン 14. 中ロ論争と「九評」 15. 文化大革命と毛主席語録 生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成 教科書
講義前に資料を配布。
参考文献
沈国威『近代日中語彙交流史』笠間書院、2017年
陳力衛『近代知の翻訳と伝播—漢語を媒介に』三省堂、2019年 Tony Saich "From Rebel to Ruler: One Hundred Years of the Chinese Communist Party" Belknap Press, 2021余敏玲『形塑新人ー中共宣伝与蘇聯経験』中央研究院近代史研究所、2015年事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示する必読文献と参考文献を事前読み込み(15h)
【復習】レポート作成(5回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるために必読文献と参考文献を読み直 す(30h) アクティブ・ラーニングの内容
グループワークと受講生によるプレゼンを行う。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
講義目的に記した内容を理解し、講義目的の知識を習得できた者に単位を授与する。講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。 成績評価の方法 3回分の小レポートと授業中の発表(50%)、および期末レポート(50%)により総合的に評価する。 生成系AIの利用: 生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。 課題・試験結果の開示方法
レポートは、それぞれにコメントを付して返すとともに、優れた内容のものを講義の中で紹介しながら講評する。
履修上の注意・履修要件
授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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