シラバス情報

授業科目名
生命環境特論
(英語名)
Advanced study for biologicalenvironment
科目区分
博士前期課程科目
栄養教諭専修免許(必修科目)
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
加藤 陽二、有満 秀幸、小村 智美、金子 一郎
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標4/目標9
オフィスアワー・場所
オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと
連絡先
全体に関することは、加藤陽二(代表)に問い合わせる。
各教員による講義については、個別に問い合わせること。オフィスアワー一覧表(ユニバーサルパスポートに掲示)を参照のこと

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1〇
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力/目標2:教え、寄り添う力/目標3:協働する力

講義目的・到達目標
【講義目的】

生命に及ぼす環境要因の寄与を学ぶ上で、環境由来の因子と健康の関係を探求することは重要である。本講義では、生命を基軸として環境要因との関わりに関して理解を深めることを目的とし、さらにそれを具現化するために、研究倫理を含め、実験的な解析手法などを解説・実践する。また英語学術論文を読み、理解する能力を身につけるために、学術論文の投稿及び出版の仕組みと現状についても講義する。


【到達目標】
本講義の到達目標は、1)環境と生命・食の関わりを知り、その仕組みを研究する手法を理解して、説明できること、2)自身の研究に関する内容を聴衆にわかりやすく発表し、質疑も含め的確に説明できることである。

授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:研究を的確にわかりやすく紹介する力を身につける生命環境特論
キーワード:生命を取り巻く環境とのかかわり、研究技術解説、発表の準備から実践まで


講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では最初に教員の研究室や研究テーマ、研究技法をそれぞれ紹介し、次いで講義を通じて生命と環境、食、研究倫理について概観する。関連研究を進めるための技法を解説し、実践する。また、学術論文がどのような流れで出版されているかを学ぶ。論文や学会発表などで必要になる要旨のまとめ方、また発表及び質疑応答の方法も実践的に学ぶ。最後には学んだことを生かし、各受講生の発表及び質疑応答を行う。

【授業計画】

第1回:ガイダンス 本講義の目標、概要説明(担当:全員)

第2回:「食品の安全性を脅かす細菌の同定・検出法に関する研究」の紹介(担当:有満秀幸)

第3回:「酸化ストレスと疾病、及び、食品成分に着目した研究」の紹介(担当:加藤陽二)

第4回:「生活環境とビタミンに関する研究」の紹介(担当:金子一郎)

第5回:「モデル生物(線虫など)を用いた食品の機能性に関する研究」の紹介(担当:小村智美)

第6回:「抗原特異抗体の作製技術」の解説(担当:有満秀幸)

第7回:「フィトケミカル、アミノ酸、及び、タンパク質などの質量分析法」の解説(担当:加藤陽二)

第8回:「遺伝子組み換え技術を用いた食・栄養学研究(実践例)」の解説(担当:金子一郎)

第9回:「モデル生物(線虫)を用いた分子生物学な技法」の解説(担当:小村智美)

第10回:ライフサイエンスに関する倫理・法規(担当:有満秀幸)

第11回:学術論文の執筆・投稿から出版まで(担当:加藤陽二)

第12回:生命科学系の学会参加・発表の意義とプレゼン方法(担当:金子一郎)

第13回:要旨の作成法(担当:小村智美)

第14回:学生による研究テーマ発表1(担当:全員)

第15回:学生による研究テーマ発表2/まとめと評価(到達度の確認)担当:全員)

定期試験は実施しない。

※生成系AIの利用について:

生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。生成系AIによる出力結果をそのまま課題レポート等として提出してはいけない。生成系AIによる出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。


教科書
資料等は必要に応じて配布する。
参考文献

・有満秀幸:「微生物学実習提要」第2版、東京大学医科学研究所学友会 編、丸善株式会社

・加藤陽二:講義中に適宜紹介する

・金子一郎:宮本賢一・井上裕康・桑波田雅士・金子一郎編著、分子栄養学、講談社、2018年

・小村智美:内藤裕二編著、「Microbiome Science」、先端医学社、2023年、及び、福地健太郎・園山隆輔著、「図解でわかる!理工系のためのよい文章の書き方 論文・レポートを自力で書けるようになる方法」、翔泳社、2019年
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキスト・オンデマンド教材の部分を事前読み込み(20h)、プレゼンテーションの準備(10h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト・オンデマンド教材を読み直し(30h)


アクティブ・ラーニングの内容
各自の研究発表、ディスカッションを行う。
成績評価の基準・方法

【成績評価の基準】

生命を取り巻く環境(食を含む)に関して、その研究・探索手法及びその成果の公表方法を理解し、自身の研究についても考察・実践できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。

【成績評価の方法】

課題等の提出物(10%)、プレゼンテーション(作成した要旨、パワーポイントおよび実際のプレゼンテーション、質疑応答を含め90%)を基準として、受講態度(積極的なコメントや質問等)を含め、総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
プレゼンテーションについては講義にもうけた時間内で講評する。小テストを実施した場合は原則次の講義内で解説する。
履修上の注意・履修要件
・発表の機会があるため、十分な予習(準備)を行ってから講義に出席すること。また実践的な取組もあるため、復習も行い、効果的な学習とすること。
実践的教育
該当しない
備考
担当教員は生命科学・食品・健康の研究を行っている。この講義はその基礎となる部分を教授するとともに、大学院生としての資質を向上させるために行う。詳細は各教員の研究者ベーターベースHPを参照のこと。

栄養教諭専修免許の必修科目である。(上記免許取得希望者以外の履修も可能である)。


英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。