シラバス情報

授業科目名
福祉社会学特論
(英語名)
Advanced Study of Sociology for Social Work
科目区分
博士前期課程科目
対象学生
環境人間学研究科
学年
学年指定なし
ナンバリングコード
HHHME5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
竹端 寛
所属
環境人間学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標3/目標5/目標10
オフィスアワー・場所
事前に連絡の上でオンラインか対面で
連絡先
bataあっとまーくshse.u-hyogo.ac.jp
(あっとまーくを@に変えてください)

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
2◎/1〇
全学DP
2-2◎/1-1〇
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】
この講義では、福祉的現象がどのような社会構造と相互関係にあるのか、を深く考察することを目的とする。
【到達目標】
本年度は「労働と福祉の接点」を主題として掲げた。能力主義や自己責任論が蔓延する社会において、「安心して働くことが出来る環境の構築」は、特に福祉的支援が必要な人にとっても、大切な条件である。そこで本年度は、「労働者協同組合」「伴走型支援」など、福祉と労働の接点を担う「働き方」を模索する実践に学びながら、福祉的課題を分析する視点を獲得することを目標とする。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
今回は4〜5回(土日:別途掲示予定)の集中講義形式で行う。原則オンラインで行い、毎回労働者協同組合や伴走型支援の実践者にゲストでお越し頂き、議論を深めながら講義を展開していく。集中講義のうちの1回は、魅力的な「現場」を訪問することも検討している。日程や具体的な課題などを受講者に詳細を伝えるため、受講決定者は速やかに竹端にメールをしてください。

1,イントロダクション
2,労働者協同組合の原理を知る
3,支援現場に聞く—労働者協同組合の実践者による報告
4,支援現場と語る—実践報告に基づくモヤモヤ対話
5,支援現場と考え合う—労働と福祉の接点について考える①
6,伴走型支援の原理を知る
7,支援現場に聞く—伴走型支援の実践者による報告
8,支援現場と語る—実践報告に基づくモヤモヤ対話
9,支援現場と考え合う—労働と福祉の接点について考える②
10,労働者協同組合と伴奏者支援—その共通点について
11,労働者協同組合と伴奏者支援—その相違点について
12,労働者協同組合と伴奏者支援—福祉と労働の接点を探る
13,全体討論①
14,全体討論②
15,相互評価と振り返り
教科書
課題図書として事前に目を通すテキストは、以下の文献等の中から選び、4月の段階で受講者にお伝えする予定である。

参考文献
『ルポ 雇用なしで生きる—スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦』工藤律子著、岩波書店
『ルポ つながりの経済を創る—スペイン発「もうひとつの世界」への道』工藤律子著、岩波書店
『コモンの「自治」論』斎藤幸平編著、集英社
『私がつかんだコモンと民主主義 日本人女性移民、ヨーロッパのNGOで働く』岸本聡子著、晶文社
『生活困窮者自立支援も「静岡方式」で行こう! 2 相互扶助の社会をつくる』津富宏+NPO法人就労支援ネットワーク静岡編著、クリエイツかもがわ


事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
課題図書などの事前課題に3h程度、議論内容の復習などに3h程度、時間をかけること
アクティブ・ラーニングの内容
毎回受講者同士やゲストとの議論に基づく講義を予定している。
成績評価の基準・方法
成績評価の基準
労働者協働組合や伴走的支援の構造と課題を理解し、その相違点や協働可能性について考察することができる者に単位を授与する。 
講義目的・到達目標に記載した福祉的課題を分析する能力の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。


成績評価の方法
小レポート40%、最終レポート60%を基準として、受講態度(積極的な授業参画)も含めて総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
毎回のレポートについては、ユニパを通じたフィードバックを行う。
履修上の注意・履修要件
この授業は受講者の主体的な参加を前提にしている。課題図書を読むことや、それに基づいてレジュメを作ること、積極的に議論に参加すること、など、基本的な授業構成要件を満たさない受講生には単位を付与しないので、注意すること。

・第1回はガイダンス(対面)、それ以後は遠隔授業(原則自宅等で受講)となる。履修者は、自宅等で遠隔授業を視聴できる通信環境(PC・タブレット等の端末やWi-Fi環境)を整えること。なお、通信環境に不安がある場合は、履修登録前に教員または学務課に相談すること。
実践的教育
該当しない
備考
担当教員は福祉社会学の研究を行っている。この講義は、担当教員の専門分野である福祉社会学の学問的基礎部分を解説するものである。詳細は教員研究者データベースHP(https://cv01.ufinity.jp/u_hyogo/)を参照のこと。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。