教員名 : 小林 寿夫
|
授業科目名
物性論Ⅲ
(英語名)
Solid State Physics III
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
ー
対象学生
理学部
学年
3年
ナンバリングコード
HSSBM3MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
小林 寿夫
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
金曜日(13時から16時)、研究棟214室
連絡先
kobayash@sci.u-hyogo.ac.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2◎/9◎/10◎
研究科DP
ー
全学DP
1-1◎/1-2◎
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力
講義目的・到達目標
【講義目的】電磁気学、量子力学等の基礎知識をもとに、物質中の電子状態はどのように記述できるのか、物質の多岐にわたって現れる電気的・磁気的性質は、どのような電子の振舞いに起因するのかを関係づける。
【到達目標】原子イオンおよびその結晶の電子状態から、磁性体、超伝導体、誘電体の性質について微視的観点で説明する。 授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:LS結合と多重項、磁気モーメントと磁性体、ロンドン方程式、超伝導、誘電率と強誘電体
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では、電子の量子力学的な性質を基本として原子・イオンでのその状態の記述と、その原子・イオンが凝集してできた結晶が示す量子力学的な性質(磁性、超伝導、誘電性)の発現する機構と熱力学的な変数の関係の基本的な事項を説明し、現在の研究課題との関連を述べる。
【授業計画】 I. 原子(イオン)内の電子の状態 1. 原子(イオン)内の電子についての基礎 −量子力学の復習− 2. 元素の分類 3. フントの規則 4. 局在した原子(多電子系)の合成角運動量:LS結合と多重項 II. 磁性体 1. 磁気モーメント 2. 反磁性体 3. 常磁性体 4. 磁気秩序 —強磁性体と反強磁性体— Ⅲ. 超伝導体 1. 超伝導体の基本的性質 2. 超伝導体の磁場温度相図 3. マイスナー効果の現象論的な表現:ロンドン方程式 4. 超伝導の微視(量子力学)的な表現 Ⅳ. 誘電体 1. 絶縁体中の巨視的マックスウェル方程式 2. 局所場 3. 絶縁体の分極 定期試験 *生成系AI の利用については指示に従うこと。教員が認める範囲を超えて生成系AIを使用したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。 教科書
それぞれの章に関する重要事項まとめた講義資料を配布する。
参考文献
「固体物理学」 H. Ibach & H. Luth 著(丸善)
「初歩から学ぶ固体物理学」矢口 裕之 著(講談社) など 物性論に関係する本は多数あるので、自分の理解しやすい本を必ず1冊は購入すること。 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】各章の講義資料を必ず授業前に読み、記載された必要・重要事項の導出に必要な基礎事項の理解度を確認して、必要に応じて参考文献を読む(30h)
【復習】レポート作成(3回または4回、15h)、講義内容の理解を深め定着させるために参考文献を読む。(15h) アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
S(90点以上)、A(80 点以上)、B(70 点以上)、C(60 点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。 【成績評価の方法】 定期試験80%、レポート20%の割合で評価する。 課題・試験結果の開示方法
講義中に出題したレポート課題の内容について解説する。
履修上の注意・履修要件
本講義と「物性論I」「物性論II」で「物性論」のほぼ全体が含まれることになるので、すべて履修することを強く勧める。
また、「物性論演習」は物性論での講義内容の理解度を確認して、さらに深めるために必要な演習を行う講義であるため、こちらの履修も強く勧める。 講義中に、電磁気学・量子力学・統計力学などの必要な基礎知識の復習はします。しかし、電磁気学・量子力学・統計力学などを良く復習しておくこと。 実践的教育
該当しない
備考
質問等はメールでも受け付けます。その場合には、学籍番号、名前以外に、subjectには「物性論IIIに関する質問」と明記して下さい。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
|