シラバス情報

授業科目名
有機化学Ⅱ
(英語名)
Organic Chemistry II
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)/教職課程科目
対象学生
理学部
学年
2年
ナンバリングコード
HSSBA2MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
三宅 由寛
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
随時・研究棟・416
連絡先
miyake@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2◎/5◎/6◎
研究科DP
全学DP
1-1〇/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】本講義では「有機化学I」に引き続き、大学で必要な有機化学の基礎に対する理解を深め、下記項目を説明できることを目的とし、酸塩基反応を始めとした有機化学反応の根本的原理、およびカルボニル基の反応と性質について論究する。
【到達目標】1)酸塩基反応の基本概念を表現すること、2)巻矢印を用いて有機化学反応の機構を説明すること、3)カルボニル化合物の性質と反応を関連づけること、である。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:酸塩基反応、巻矢印、反応のエネルギー、カルボニル化合物
講義内容・授業計画
【講義内容】酸性度と塩基性度を決める因子を考察することによって酸塩基反応の原理を理解し、有機化学反応の種類を踏まえて有機化合物の変換という動的側面を理解する。続いて、有機分子の構築に必要不可欠な炭素-炭素結合形成反応としてカルボニル化合物の多彩な反応性を理解する。
【授業計画】
1.酸と塩基(酸と塩基の定義、ブレンステッド酸塩基反応における平衡)
2.酸と塩基(酸性度を決める因子、炭素酸とカルボアニオン)
3.酸と塩基(有機化合物の塩基性)
4.有機化学反応(有機反応の種類、巻矢印による反応の表し方)
5.有機化学反応(極性反応の分子軌道による表現)
6.有機化学反応(反応のエネルギー)
7.カルボニル基への求核付加反応(カルボニル結合の極性、シアノヒドリンの生成)
8.カルボニル基への求核付加反応(水の付加、アルコールの付加、イミンとエナミン)
9.カルボニル基への求核付加反応(Wittig反応)
10.カルボン酸誘導体の求核置換反応(カルボン酸誘導体とその反応、エステルの加水分解)
11.カルボン酸誘導体の求核置換反応(エステルの他の反応、求核付加-脱離反応)
12.カルボン酸誘導体の求核置換反応(カルボン酸誘導体の相互変換、縮合重合)
13.カルボニル化合物のヒドリド還元とGrignard反応(ヒドリド還元、アルデヒドとケトンのアルコール以外への還元)
14.カルボニル化合物のヒドリド還元とGrignard反応(炭素からのヒドリド移動、有機金属化合物の反応によるC-C結合の生成)
15.カルボニル化合物のヒドリド還元とGrignard反応(有機合成入門:アルコールの合成)
定期試験

生成系AIの利用については教員の指示に従うこと。課題レポートの作成や事前・事後学習に当たり、事例検索、翻訳等に補助的に生成系AIを使用しても良い。しかし、生成系AIの出力した内容について、事実関係の確認や出典・参考文献を確認・追記することが重要である。
教科書
「有機化学 改訂2版」(奥山格・石井昭彦・箕浦真生 著)丸善(生協等で購入する)
参考文献
(1) 「ウォーレン 有機化学 上」(CLAYDENGREEVESWARRENWOTHERS 著、野依良治・奥山格・柴崎正 勝・檜山為次郎 監訳)東京化学同人[図書館有]
(2) 「有機化学 改訂2版 問題の解き方」(奥山格 著)丸善[生協で購入可]
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み(15h)
【復習】例題の解答(15h)、演習問題の解答(15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト教材を読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S90点以上),A(80点以上),B70点以上),C60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
中間試験(30%)、定期試験(70%)の成績で評価する。
課題・試験結果の開示方法
演習問題は講義内で解説する。
履修上の注意・履修要件
・「有機化学I」の単位を取得していなくても「有機化学II」の履修は可能。ただし、講義は「有機化学I」を履修していることを前提として進める。
・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。
・ユニバーサルパスポートに講義資料および連絡事項を掲示します。注意して見ておくこと。
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。