シラバス情報

授業科目名
微生物学
(英語名)
Microbiology
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)/教職課程科目
対象学生
理学部
学年
2年
ナンバリングコード
HSSBA2MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
宮澤 淳夫
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標4
オフィスアワー・場所
講義終了後・教室にて
日時調整後・研究2期棟 S301室
連絡先
開講科目一覧(履修の手引き)を参照のこと
ユニバーサルパスポート・クラスプロファイルにより問い合わせること

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2〇/11◎
研究科DP
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】
微生物は地球上の生態系の中で最も重要な位置を占めており、ヒトの日常生活や自然環境との関係が非常に深い。人類は病原体となる微生物との間で生存を賭けた戦いを、歴史上、何度も繰り返してきた。その一方で、人類は微生物の機能を巧みに利用して発酵食品や発酵飲料(アルコール飲料)を作り出すことにより、生活の営みを豊かにしてきた。このような微生物に関する基本的な知識を習得すると共に、人類にとって微生物の良いところも悪いところも両方含めて関心を持ち、ヒトと微生物の関係について正しい理解を深めることを目的とする。
【到達目標】
1.微生物学の基本的な事項を説明できる。
2.日常生活における微生物の存在と関与を関連づけて行動できる。
3.食品・医療・環境における微生物の役割を正しく理解できる。
授業のサブタイトル・キーワード
【サブタイトル】地球と健康を守る微生物、微生物はおいしい
【キーワード】発酵、腐敗、食中毒、感染症、細菌、ウイルス
講義内容・授業計画
【講義内容】
テキストに沿って、微生物学に関する基礎知識を幅広く学修する。特に、微生物が人々の医療・健康に及ぼす影響、ならびに微生物と食品・環境との密接な関係について、歴史的な経緯を含めて現代に至るまで多面的な視野から総合的に論究する。
【授業計画】
1.授業ガイダンス:講義の概要と授業計画
2.微生物学の歴史
3.実験室での取り扱い(消毒・滅菌)
4.グラム陽性細菌(1)
5.グラム陽性細菌(2)
6.グラム陰性細菌(1)
7.グラム陰性細菌(2)
8.授業内評価
9.古細菌
10.真核微生物
11.ウイルス
12.感染症
13.医療・健康
14.食品・環境
15.授業のまとめと総括
定期試験

※講義では、通常、パソコンは利用しない。ただし状況によっては、オンライン授業またはオンデマンド授業となる可能性もあるが、その場合は教員から連絡する。

【生成AIの利用について】
この授業においては生成AIの利用を予定していない。レポートは学生本人が手書きで作成することを前提としているため、生成系AIのみを用いて作成したレポートを提出することはできない。もし、提出したことが判明した場合は、単位を認定しない、または認定を取り消すことがある。
教科書
「微生物学−地球と健康を守る−」、坂本 順司 著、裳華房、ISBN 978-4-7853-5216-5(生協等で購入)
参考文献
・「ブラック微生物学」第3版・原書8版、Jacquelyn G.Black 著、神谷 茂、高橋秀実、林 英夫、俣野哲朗 監訳、丸善、ISBN 978-4-621-08813-6(生協等で購入)
・「共生微生物 生物と密接に関わるミクロな生命体」、大野博司 編、化学同人、ISBN 978-4-7598-1728-7(生協等で購入)
・「微生物生態学 ゲノム解析からエコシステムまで」、David L.Kirchman 著、永田 俊 訳、京都大学学術出版会、ISBN 978-4-8140-0047-0(生協等で購入)
・「発酵はおいしい! イラストで読む世界の発酵食品」、ferment books・おのみさ 編著、パイ インターナショナル、ISBN 978-4-7562-5112-1(生協等で購入)
・「ウォ—ムアップ微生物学」、中込治 著、医学書院、ISBN 978-4-260-04929-0(生協等で購入)
・「「腐る」というすごい科学」、齋藤勝裕 著、シーアンドアール研究所、ISBN 978-4-86354-419-2(生協等で購入)
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】講義内容・授業計画で指示するテキスト部分の読み込み等の事前学習(2h×14回)=28h)
【復習】講義内容の理解を深め、定着させるために講義ノートおよびテキスト、参考文献等の読み直し等による事後学習(2h×14回=28h)、レポート作成(2h×2回=4h)
アクティブ・ラーニングの内容
授業中に、微生物学に関わる事項について履修学生数名に質問したり、可能であれば学生同士のディスカッションを行ったりすることにより、自分自身の問題として捉え直す時間を作る。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
微生物学の基礎的知識を習得し、これを日常生活において活用できる者に単位を授与する。微生物学の理解度、ならびに講義目的・到達目標に記載した能力の到達度に応じて、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による評価を行う。
【成績評価の方法】
アンケート・レポート課題(20%)、授業内評価/中間試験(30%)、期末試験(50%)を基準とし、学修目標に即して多面的な方法により総合的に評価する。
課題・試験結果の開示方法
・アンケートは、原則、次回の授業時に集計結果を履修者全員で共有する。
・レポートは、優れた内容のものを講義の中で紹介しながら講評する。
・授業内評価は、次回以降の授業時に解説と講評を行う。
・定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。
履修上の注意・履修要件
・授業の履修に必要な予備知識として高等学校での「生物基礎」の学習内容が前提となる。
・講義は、基本的にテキストに沿って進める。テキストに記載のない最新情報や重要な関連事項については、授業中に適宜、説明する。
・「授業内容・授業計画」に記載したテキストの該当箇所や、それに関連する事項については参考文献などで、十分な予習・復習をして講義に出席すること。
・身の回りの様々な微生物に対して科学的な興味と関心があること。
・微生物によって引き起こされた人類の凄惨な歴史や、死に至る感染症、特に食中毒や性行為感染症に関する内容にも目を逸らさずに学修できること。
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。