シラバス情報

授業科目名
生物物理学3
(英語名)
Physical biology 3
科目区分
専門教育科目
対象学生
理学部
学年
3年
ナンバリングコード
HSSBA3MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
担当教員
久保 稔
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
授業終了後の講義室
連絡先
minoru@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
2◎/10◎/11◎
研究科DP
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】タンパク質が機能する際のダイナミクスを原子・電子のレベルで解析するための手法を学び、動的な構造生物学や生物物理学の研究を進めるための基礎知識を習得することが、本講義の目的である。
【到達目標】タンパク質というナノマシンの設計原理を理解するためには、タンパク質のダイナミクスを解析する必要がある。そのための解析手法を原理から説明できるようにする。
授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:反応速度論、連続フロー法、ストップトフロー法、閃光光分解法、表面プラズモン共鳴、アロステリック効果、分子軌道、スペクトル、電子遷移、振動遷移、赤外線吸収、ラマン散乱、一分子計測、高速AFM
講義内容・授業計画
【講義内容】本講義では反応速度論解析を述べた後、分光学を中心に生物物理学的研究手法を説明する。
【授業計画】
(イントロダクション)
1. タンパク質の構造とダイナミクス
(分光学序論)
2. 光と物質の相互作用
3. 分子軌道と電子遷移
(電子分光)
4. 電子分光の基礎
5. タンパク質の電子スペクトル
(振動分光)
6. 振動分光の基礎
7. 赤外線吸収
8. ラマン散乱
9. タンパク質の振動スペクトル
(反応速度論と高速反応の観測)
10. タンパク質とリガンドの相互作用解析
11. タンパク質の速度論解析
12. 反応中間体を捉える時間分解測定技術1
13. 反応中間体を捉える時間分解測定技術2
(その他の生物物理学的手法)
14. 一分子計測
15. 高速AFM
定期試験

*生成系AI の利用については教員の指示に従うこと。教員が認める範囲を超えて生成系AIを使用したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
講義ノートをユニバーサルパスポートで配布する。ダウンロードして打ち出しておくこと。
参考文献
生命科学のための物理化学15講 巧刀滋・内藤晶著 講談社
生物物理化学 Alan Cooper著 化学同人
生体分子分光学入門 尾崎幸洋・岩崎秀夫著 共立出版
分光学への招待 尾崎幸洋著 産業図書

事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】講義ノートをダウンロードし、授業前に目を通しておくこと(30h)。
【復習】講義ノートや参考文献を読んで、内容の理解を定着させること(30h)。
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない。
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】講義目的・到達目標への到達度に基づき、合格者には、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価を行う。
【成績評価の方法】定期試験(85%)及びレポート(15%)で評価するが、受講態度(積極的な質問等)を考慮する。

課題・試験結果の開示方法
レポートに関しては優れたものや履修者の間で共有すべき内容のものがあれば講義の中で紹介する。定期試験に関しては授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。

履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない。
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。