生命科学演習2

Seminar in Life science 2

専門教育科目／教職課程科目

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理学部

3年

HSSBA3MCA1

2.0単位

講義 (Lecture)

2024年度後期

八田 公平

理学部

日本語

該当なし

研究棟516室 随時

khatta@sci.u-hyogo.ac.jp

9◎／10◎

ー

1-1◎／1-2〇

目標１:磨き続ける力／目標２:教え、寄り添う力／目標３:協働する力

【講義目的】分子、細胞、器官、個体レベルでの現在の生物学研究の背後にある様々な生物物理学的な概念と手法に関して、問題を解くことで理解を深め、研究の場における応用能力を高める。
【到達目標】緩衝液、タンパク質や核酸の測定・分離、蛍光イメージング、DNA組み替え、膜電位、遺伝学、発生生物学、神経生物学、熱力学、データの統計処理などについて、定量的な考え方と計算能力を身につける。また、英語プレゼンテーションの基礎を学ぶ。

【キーワード】pH、pI、FRET、水、膜、位置情報

【講義内容】生命科学の講義で取り扱われる広範囲の内容から、授業計画に示すような項目を取り上げ、実際に問題を解くことにより理解を深める。特に学ぶ事柄と研究の場における生物物理学的な原理と手法の適用の実際との関係づけに重点をおき、柔軟な応用の能力を得ることを目指す。また、日本語・英語でのプレゼンテーションの練習をおこなう。

【授業計画】
I.　物質の荷電
　　１．　電解質溶液の性質、緩衝液
　　２．　両性電解質・タンパク質の荷電
II． 物質の分離
　　３．　電気泳動
　　４．　遠心沈降
III． 分光法
　　５．　吸光度、波長とエネルギー、分子振動、偏光
　　６．　蛍光タンパク質と蛍光エネルギー移動
　　７．　顕微鏡
IV.　遺伝子工学
　　８．　核酸、遺伝子クローニング、トランスポゾン、翻訳後修飾
V． データの統計的取り扱い
　　９．　t検定、カイ２乗検定
VI． タンパク質のコンフォメーション
　　１０．双極子モーメント
　　１１．疎水性相互作用と安定性
VII．生理学、神経生物学、その他
　　１２．膜電位、浸透圧
　　１３．発生学、遺伝学、数理生物学、ノーベル賞
VIII. 英語プレゼンテーションの基礎
　　１４．Ten Simple Rules for Making Good Oral Presentations
　　１５．The Elements of Style

講義時に資料を配布する。
Essential細胞生物学 (原書第5版)　　南江堂　

東中川轍他編「ベーシックマスター　分子生物学」　オーム社
Ronand Ennos「すぐできる生物統計」　羊土社
柳田充弘他著「生化学演習」　東京化学同人　
猪飼篤他著「生化学・分子生物学演習 第２版」　東京化学同人　
Chang 「生命科学系のための物理化学」　東京化学同人
アトキンス　「生命科学のための物理化学」　　東京化学同人
Strunk & White The Elements of Style , 4th ed. Longman
平田たつみ、タジ・ゴルマン、広海健　「遺伝研メソッドでまなぶ科学英語プレゼンテーション」　dZERO
いずれも図書館か研究室に有

【事前学習】　あらかじめ配布した資料などを参考に問題を解き、レポートを作成する（45h）。演習当日は、担当部分をプレゼンし、また、他の学生のプレゼンを聴き、答え合わせをする。
【事後学習】　理解不足の部分を復習する（15h）。

演習問題により、少人数で分担してプレゼンしたり、模擬的な質疑を行ったりすることにより、理解を深め、プレゼン能力を高める。

【成績評価の基準】　演習問題の解答力、プレゼンの能力（知識、技能、思考力、判断力、表現力等）など、講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S（90点以上）、A（80点以上）、B（70点以上）、C（60点以上）による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】　レポート50%、プレゼン50%を基準として、受講態度（積極的な参加、工夫など）にを含めて総合的に評価する。

レポートに書かれた質問については個別に対応し、他の学生にも有用と思われる場合は、講義で取り上げる。

関数電卓を用意すること。生協などで購入可。

該当しない。