教員名 : 西谷 秀男
|
授業科目名
細胞生物学4
(英語名)
Cell biology 4
科目区分
専門教育科目/教職課程科目
-
対象学生
理学部
学年
3年
ナンバリングコード
HSSBA3MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
西谷 秀男
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
月から金(9:00-17:00)・研究棟520室
連絡先
hideon@sci.u-hyogo.ac.jp
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/3◎/11◎
研究科DP
ー
全学DP
1-1◎/1-2〇
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力
講義目的・到達目標
【講義目的】生命体の構築と生命の連続性の基盤となる細胞増殖の過程が、内的外的環境の変動に対してどのように制御され、細胞が遺伝(ゲノム)情報を安定に維持継承しているのかについて理解するために必要な細胞周期制御の分子機構を解説する。さらに、細胞老化や細胞死(アポトーシス)との関わりを通して、細胞がもつゲノムを維持しガン化を抑止する分子機構を論究する。 【到達目標】1)細胞周期制御の分子機構の基礎理論を修得すること、2)ゲノムを維持しがん化を抑制する分子機構の研究の本質を理解し、分析できるようになること、である。授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:ゲノムを維持する細胞周期制御機構を学ぶ
キーワード:細胞周期、細胞増殖、ゲノム、CDK–サイクリン、チェックポイント、がん抑制因子、アポトーシス、細胞老化、リン酸化、タンパク質分解 講義内容・授業計画
【講義内容】細胞周期を動かすエンジンとなるCDK–サイクリンの機能とその制御を通して細胞周期制御機構の基本を解説する。さらに、細胞増殖とそのシグナル・細胞死(アポトーシス)・細胞老化との関わりを解説し、これらの制御機構が細胞のがん化の抑制などにどのように関わり、我々の生命を維持しているのかについて講義する。基礎から主要な研究成果を織り交ぜて発展的に講義し、ゲノム情報を維持する巧妙で堅牢な細胞周期制御機構を講述する。
【授業計画】 1.序論;細胞の増殖、細胞周期の基本(配布プリント1) 2.細胞周期を担うCDK–サイクリンの発見 (配布プリント2及びテキスト) 3.CDK–サイクリンの活性制御(配布プリント3及びテキスト) 4.細胞周期進行のチェックポイント制御(配布プリント4及びテキスト) 5.細胞周期進行のブレーキ(配布プリント5及びテキスト) 6.染色体複製の制御機構(配布プリント6及びテキスト) 7.タンパク質分解による細胞周期制御(配布プリント5, 6, 7及びテキスト) 8. ユビキチンを介したタンパク質分解機構(配布プリント7及びテキスト) 9. 細胞の増殖開始を制御する因子(配布プリント5, 8及びテキスト) 10.細胞の増殖開始のシグナル伝達(配布プリント8及びテキスト) 11.細胞運動のシグナル伝達(配布プリント9及びテキスト) 12.細胞増殖と細胞死(アポトーシス)(配布プリント10, 11及びテキスト) 13.細胞増殖における生存シグナル(配布プリント10, 11及びテキスト) 14.細胞増殖と細胞老化(配布プリント11及びテキスト) 15.まとめ:細胞増殖制御の破綻と発がん 定期試験 教科書
Essential 細胞生物学 Alberts 他 著、中村桂子他監訳(南江堂)
この教科書の第18章を中心に、さらに進んだ内容や論文データを盛り込んだプリント(11枚)を配布しパワーポイントにて講義する。 参考文献
Molecular Biology of THE CELL B. Alberts 他 著
細胞の分子生物学 第5版 中村桂子ほか 監訳 ニュートンプレス 事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストの読み込み及びプリント(Unipaで事前配布及び授業時印刷物配布)による事前学習(30h) 【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにプリント教材を読み直し、テキストおよび練習問題で再確認(30h)アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】 細胞周期制御機構の基本概念を理解し、細胞増殖とそのシグナル・細胞死・細胞老化との関わりを分子レベルで解説できる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。 【成績評価の方法】 授業での平常点(練習問題・提出物など)20%、定期試験80%(総計100%)を基準として、受講態度(積極的な授業参加等)を含めて総合的に評価する。課題・試験結果の開示方法
練習問題は、原則次の講義内で解説する。
提出物は、優れた内容のものを講義の中で紹介しながら講評する。定期試験は、授業評価アンケートの教員コメント欄に試験結果に関するコメントもあわせて記載する。 履修上の注意・履修要件
・履修にあたっては、細胞生物学および分子生物学の基礎知識を身につけておくことが望ましい。 ・授業中に指示した宿題や事前・事後学習はもとより、「講義内容・授業計画」に記載したテキスト・配布プリント等の該当箇所などについて、十分な予習・復習をして講義に出席すること。 実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
|