シラバス情報

授業科目名
地学実験
(英語名)
Laboratory Course in Earth Science
科目区分
専門基礎科目(専門関連科目)/教職課程科目
対象学生
理学部
学年
3年
ナンバリングコード
HSSBA3MCA4
単位数
1.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
実験 (Experiment)
開講時期
2024年度前期
担当教員
後藤 忠徳、萩谷 健治、石須 慶一
所属
理学部
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標11/目標13
オフィスアワー・場所
実験当日に指示。または電子メールに連絡ください.
連絡先
後藤:tgoto@earth-univ-hyogo.jpn.org
萩谷:hagiya@sci.u-hyogo.ac.jp
石須:ishizu@earth-univ-hyogo.jpn.org

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
1◎/9◎/11◎
研究科DP
全学DP
1-2◎/4-1◎
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】地球環境変動や資源確保・防災対策を学ぶ上で、野外調査を含む実験・実習を通じて具体的に地球の諸問題を考えることは重要である。本実験では、複雑な地学現象をデータに基づいて適切に説明できる能力を身につけることを目的とし、地質学や地球物理学の各種実験を実施して、得られた結果について議論・考察を行う。
【到達目標】1)地学の基礎知識と実験方法・技術を関係づけられること、2)地球を構成する結晶や地層などを理解し、地球の変動過程を分析できるようになること、である。

授業のサブタイトル・キーワード
キーワード:地質学、鉱物学、地球物理学、野外調査、顕微鏡観察
講義内容・授業計画
【実験内容】本実験では下記のI〜IVの4つのパートの基礎理論を簡単に紹介し、さらに細かな実験項目(1〜11)について具体的な手法・手順を説明した後に、実験を実施する。実験で得られたデータを整理した後に、各実験項目ごとに与えられた課題に対して、地学の基礎的な知識に基づきつつデータから得られる演繹的な議論を行い、レポートに議論・考察をまとめる。
Ⅰ 地形図・地質図・航空写真の観察を通して、地球表層変遷過程を考察する。
 1. 地形図や地質図を利用した、地形・地質の発達過程の解析
 2. 実体鏡による航空写真の観察、段丘・旧河川・断層の解析
Ⅱ 地球内部物性に関わる物性測定を通して、地球内部の構成物質や地球表面の変動史を考察する。
 3. 電気探査法に基づく大地の電気比抵抗の測定
 4. シミュレーションを用いた地下比抵抗構造の解析
 5. 周波数解析を用いた気象等の時系列データの解析
Ⅲ 岩石・鉱物の観察を通して、地球表層を構成する物質の多様性を理解する。
 6. 岩石・鉱物の肉眼及びルーペによる観察
 7. 偏光顕微鏡による岩石組織・造岩鉱物の観察、構成鉱物種・組織・形態などの決定
 8. 野外での露頭観察、地質構造の形成過程の推定
Ⅳ ミクロな原子配列の現れである結晶の形態(マクロな性質)を理解する。
 9. 水溶液からの結晶成長
 10. 結晶面表示法
 11. ステレオ投影法
※全11項目を、15回に分けて実施。
※パソコンの利用:毎回利用する。スマホ・タブレットでも可。
※この授業においては生成AIの利用を予定していないが、学生が利用する場合には参考文献が実在するかなど事実確認を必ず行うこと。
教科書
実験開始時に、実験マニュアルを配布する。
参考文献
実験マニュアルの内容に関連した教科書・参考書を参照のこと。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業のテキストを事前に読み込み(10h)、実験の必要な基礎知識の復習(10h)
【復習】レポートの作成(11回、40h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
地質学や地球物理学を理解し、地球変動について分析・議論ができる者については、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に基づき、S(90点以上),A(80点以上),B(70点以上),C(60点以上)による成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
レポートの内容と、実験時の受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。

課題・試験結果の開示方法
レポートについては、一定レベルを下回るものについては修正内容を明示した上で、再提出を要求する。レポートのうちで優れた内容のものを紹介しながら講評する。
履修上の注意・履修要件
実験器材に限りがあるため、教員免許取得を目指す学生を優先する。履修希望者が多いときは抽選を行う。希望する教員免許に地学実験の単位が必要かどうか確認をすること。
実践的教育
該当しない.
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。