シラバス情報

授業科目名
構造有機化学
(英語名)
Structural Organic Chemistry
科目区分
選択科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HSSMM5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度前期
(Spring semester)
担当教員
久保 和也
所属
理学研究科・物質科学専攻
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
場所:研究棟317
オフィスアワー:訪問時は、ユニバーサルパスポートクラスプロファイルにて事前連絡すること。
連絡先
ユニバーサルパスポートクラスプロファイル

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/4◎
全学DP
教職課程の学修目標

講義目的・到達目標
【講義目的】構造、物性あるいは機能的に特徴を有する有機化合物類、特にπ電子系有機化合物の分子設計法や合成化学を中心に述べる。機能発現に重要な分子軌道の概念を理解するために、拡張ヒュッケル法による分子軌道計算法について学び、国内外の新しい研究成果も取り入れながら、現代の有機化学構造論について解説する。
【到達目標】1)π電子系有機化合物の構造及び電子状態に関する基本的な知識を説明できる、2)π電子系化合物を得るための基本的な反応と機能性材料への利用法について説明できる、ことである。
授業のサブタイトル・キーワード
講義内容・授業計画
【講義内容】構造、物性あるいは機能的に特徴を有する有機化合物類、特にπ電子系有機化合物の分子設計法や合成化学を中心に述べる。機能発現に重要な分子軌道の概念を理解するために、拡張ヒュッケル法による分子軌道計算法について重点的に解説する。
【授業計画】概ね以下のスケジュールに沿って進める。
1.構造有機化学とは(構造有機化学の定義、構造有機化学の歴史・重要性)
2.化学結合の基礎、軌道相互作用(原子軌道と電子の性質)
3.化学結合の基礎、軌道相互作用(化学結合の量子論的見方)
4.化学結合の基礎、軌道相互作用(分子軌道法)
5.化学結合の基礎、軌道相互作用(π電子系化合物:共役と芳香族性)
6.化学結合の基礎、軌道相互作用(ヒュッケル分子軌道法)
7.化学結合の基礎、軌道相互作用(置換基効果)
8.化学結合の基礎、軌道相互作用(分子内相互作用と分子間相互作用)
9.共役電子系(共役電子系化合物、様々な共役電子系)
10.有機分子の構造(立体配置、分子のひずみ、立体配座)
11.有機多面体の化学(アダマンタン、ナノチューブ、フラーレンなど)
12.有機超分子化合物の化学(超分子の働き、柔粘性結晶)
13.有機π電子系の化学(固体電子論、分子性伝導体、磁性体)
14.有機色素化学(フタロシアニン、クロミック材料など)
15.最近のトピックスその他(分子性機能性材料、複合機能材料)
教科書
「大学院講義 有機化学 I 第二版」(野依良治・柴崎正勝・鈴木啓介・玉尾皓平・中筋一弘・奈良坂紘一編集)東京化学同人
参考文献
「分子エレクトロニクスの基礎 有機伝導体の電子論から応用まで」(森健彦 著)化学同人
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストを事前読み込み(15h)
【復習】関連論文の読み込み(15h)、レポート作成(15h)、講義内容の理解を深め定着させるためにテキスト教材を読み直し(15h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】
講義目的・到達目標に記載する能力の到達度に基づき、S、A、B、Cによる成績評価のうえ、単位を付与する。
【成績評価の方法】
平常点、レポートにより評価する。
課題・試験結果の開示方法
レポートの講評は希望者のみ解説する。
履修上の注意・履修要件
・学部での有機化学の教科書を復習し、受講することが望ましい。
・ユニバーサルパスポートに講義資料および連絡事項を掲示します。注意して見ておくこと。
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。