教員名 : 西川 和良
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授業科目名
分子機能設計論Ⅰ
(英語名)
Design of Functional Molecule ⅠI
科目区分
ー
選択科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HSSMM5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
(Fall semester)
担当教員
西川 和良、大野 充
所属
理学研究科 非常勤講師
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標7/目標9
オフィスアワー・場所
授業終了後15分・非常勤講師控室
連絡先
ka_nishikawa@jp.daicel.com
対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
ー
研究科DP
1◎/4〇
全学DP
ー
教職課程の学修目標
ー
講義目的・到達目標
【講義目的】身近にある機能性材料に気づかせ、製造方法や応用例の紹介を通して、機能品材料を用いた研究や開発に携わっていくための最低限必要な知識を学習させることにより、広い分野で知識を持った人材を育成することを目的とする。
【到達目標】各種分子および製品の機能発現の予測、および製法の設定根拠を説明できるレベルに到達する。 授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:実社会における機能化学品の活用を確認し、化学品の基礎となる分子の設計や合成に展開する能力、および実製品への展開力の能力獲得を目指す応用化学
キーワード:機能化学品、社会実装 講義内容・授業計画
【講義内容】本授業計画の前半は、機能という言葉をキーワードに、身近な機能品や製造方法を紹介する。また、大学や企業研究所での初期ステージで実施される少量合成から、企業の開発や生産部門で実施されるキロラボあるいは量産へのスケールアップ時の注意点を中心としたプロセスケミストリーに関して説明する。後半は機能性材料であるエポキシ硬化性樹脂を用いて製品化までの工程や材料以外での付加価値の付与方法、最近のトピックスに関して紹介する。
【授業計画】 当授業は実践的教育に該当する。 第1回:ガイダンス(本講義の概要の説明) 第2、3回(見学は2講義分とする):会社見学(工場および研究所見学、若手研究員との意見交換) 第4回:機能とは、工業化とは 第5回:評価技術、品質管理、デザインレビュー 第6回:機能性物質(光学活性体や分離膜) 第7回:プロセスケミストリー概要(酢酸、医薬品) 第8回;プロセスケミストリー具体例(医薬中間体合成を題材に、プロセス開発担当者としてどのようなことに注意するか) 第9回:硬化性樹脂とナノインプリント 第10回:ウェハレンズ(光学設計、構造設計、成形) 第11回:機能膜(反射防止膜、遮光膜、離型膜) 第12回:その他加工技術 第13回:製造技術の新潮流(マイクロリアクター、フローリアクター、3次元実装技術など) 第14回:スマート社会、SDGSに関するトピックス 第15回:総括 講義中にパソコンの持ち込みは可とするが、使用は指示があった時のみとする。 レポートは講義中に作成し授業終了時に提出とする。レポート作成に際して生成AIの利用について制限は設けない。 教科書
特定の教科書は使用せず、講義内容に応じてスライドでの紹介を中心とする。必要に応じてプリント類を配布する。
参考文献
講義の中で適宜紹介する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【事前】計画した授業内容に応じた事前情報の収集(15hr)、発表資料の準備(5hr)
【事後】返却したレポートの確認(15回、15hr)および技術の深耕化のためのテキスト・オンデマンド教材の読み直し(15hr) アクティブ・ラーニングの内容
講義中に指示する。個人単位での考察例の紹介やグループ議論していただく。
成績評価の基準・方法
出席日数およびレポートの内容にて評価する。出席日数60%未満の受講者は、5段階評価Dとする。
【成績評価の基準】 理学研究科規定に従い、分子機能設計の意味や目的が説明でき、自ら目標立案できる能力を獲得した受講者に単位を付与する。合格者には、講義中の課したレポート内容から、講義目的の理解度や到達目標に記載した能力(知識、技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に応じて、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価を実施する。 【成績評価の方法】 講義内容に関して授業終了後に提出させる講義内容要約(質疑応答含む)を評価するとともに、受講態度(知識獲得への姿勢)を含めて総合的に評価する。 課題・試験結果の開示方法
講義中に課した提出物を返却することにより行う。
履修上の注意・履修要件
受講者は有機合成に関する知識を有していることが必要である。
当該講座は、原則すべての授業を対面で実施する予定だが、最終的な授業方法は履修登録後に決定・連絡する。 今年度は株式会社ダイセルイノベーション・パーク(兵庫県姫路市)の見学を授業の一環として実施する予定である。見学会は、連携講座による講義の一部の位置づけで、講義2回分に相当させ、成績評価の対象とする。見学対象の近隣の駅(JR はりま勝原を想定)までは、往路復路とも、受講者が自費、自身の責任で移動する。駅からは見学場所までの往復は、株式会社ダイセルが移動手段を確保する。見学は通常の時間割から曜日、時間が動く可能性があり、詳細は後日、決定する。 実践的教育
化学品製造企業で研究開発に従事している教員が、実際の研究開発の事例を示しながら講義を行う。
備考
シラバス作成時の都合から、担当教員が大野 充となっているが、西川 和良が担当予定。
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。
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