シラバス情報

授業科目名
生体情報分子生化学
(英語名)
Biochemistry of Biological Signaling Molecules
科目区分
生命科学専攻・生体物質機能解析学・選択科目
対象学生
理学研究科
学年
1年
ナンバリングコード
HSSML5MCA1
単位数
2.0単位
ナンバリングコードは授業科目を管理する部局、学科、教養専門の別を表します。詳細は右上の?から別途マニュアルをダウンロードしてご確認ください。
授業の形態
講義 (Lecture)
開講時期
2024年度後期
担当教員
西谷 秀男
所属
理学研究科
授業での使用言語
日本語
関連するSDGs目標
目標9
オフィスアワー・場所
随時・研究棟520室
連絡先
hideon@sci.u-hyogo.ac.jp

対応するディプロマ・ポリシー(DP)・教職課程の学修目標
二重丸は最も関連するDP番号を、丸は関連するDPを示します。
学部DP
研究科DP
1◎/6〇
全学DP
教職課程の学修目標
目標1:磨き続ける力

講義目的・到達目標
【講義目的】
遺伝情報の正確な維持と発動により、生命体は維持される。細胞は、外的あるいは内的変動による変化に適切に応答し生存し増殖する。本講義では、細胞増殖制御の中でも遺伝情報を維持する分子機構にポイントをおいて解説する。分子レベルでの基本的な知識を身に付け、さらに研究を行う上で必要なタンパク質の解析法、細胞あるいは生体内での解析法などを、実際の実験例や論文のデータを読み取りながら論究する。
【到達目標】
遺伝情報を安定に維持する細胞周期制御の分子機構を修得し、関連する専門の英語論文を読解できるようになる、関連する実験データを考察し、議論できるようになることを到達目標とする。
授業のサブタイトル・キーワード
サブタイトル:細胞周期におけるゲノム維持機構を学ぶ
キーワード:細胞周期、複製、修復、CDK、チェックポイント、ガン抑制因子
講義内容・授業計画
【講義内容および授業計画】
下記に示す細胞周期を制御する分子機構を論文にて報告された実験データを紹介しながら講義する。さらに、互いに関連する最近の論文を読み通し、適宜プレゼンテーションを行い、読解力、発表能力、討論する能力を培う。
1、細胞周期の基本概念
2、CDK サイクルによる細胞周期制御
3、CDKの制御機構
4、CDKの制御機構の構造学的考察
5、チェックポイント機構の概念
6、チェックポイント機構の分子機構
7、遺伝情報の複製と分配に関わるタンパク質の分子機構
8、細胞周期を制御する情報伝達機構
9、細胞の増殖・がんとがん抑制に関わる情報伝達
10、タンパク質の翻訳後修飾による情報伝達制御
11−15、 関連する論文のプレゼンテーションとディスカッション

*生成系AI の利用について
生成系AI の利用については教員の指示に従うこと。生成系AI による出力結果をそのまま課題レポートとして提出してはいけない。生成系AI による出力をそのまま提出したことが判明した場合は単位を認定しない、又は認定を取り消すことがある。
教科書
講義プリントを準備する。
参考文献
細胞の分子生物学 第5版 中村桂子ほか 監訳 ニュートンプレス。
また、講義プリント等にて適宜、紹介する。
事前・事後学習(予習・復習)の内容・時間の目安
【予習】授業に際して指示するテキストによる事前学習(30h)
【復習】講義内容の理解を深め定着させるためにプリント教材を読み直し、参考文献にて再確認(30h)
アクティブ・ラーニングの内容
採用しない
成績評価の基準・方法
【成績評価の基準】                    
細胞周期を制御する分子機構の原理を説明することができ、関連する論文を読破し論理的考察やプレゼンテーションができるなどを総合して、S(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)による成績評価の上、単位を与える。
【成績評価の方法】
主体的に講義に取り組む態度(プレゼンテーション・ディスカッションを含む)を総合して評価する。
課題・試験結果の開示方法
授業評価アンケートの教員コメント欄にコメントをあわせて記載する。
履修上の注意・履修要件
実践的教育
該当しない
備考
英語版と日本語版との間に内容の相違が生じた場合は、日本語版を優先するものとします。